専修人の本_2024年度

2024年度 新刊紹介

新しい本02大塚明子講師
インタビュー大全 相手の心を開くための14章
発売日 2024.2.12
著 者 大塚 明子
発 行 田畑書店
価 格 税込2,200円
雑誌やWebの記事などさまざまなメディアで筆者が行ってきたインタビューから得たデータを学術的に分析、「人から自然に話を引き出す」ために必須なストラテジーを体系化した。
中途終了型発話や相づち、スピーチレベルのシフトダウンといったポライトネスの観点から、あるいは共感的理解、自己開示など心理学に関する観点から、インタビュアーの言語行為やふるまいを観察・分析し、相手が能動的に話すよう導くストラテジーをわかりやすく解説している。インタビューのみならずビジネスシーンでのヒアリングや日常のコミュニケーション力の向上にも役立つ内容である。
会話コミュニケーションのテキストとしても使えるよう”練習問題”を各章に設けたほか、コラム「インタビュー裏話」も添えて、インタビューにまつわる理論と実践と学習を集約した1冊となっている。
著者(おおつか・めいこ)国際コミュニケーション学部兼任講師。言語学。
新しい本01遠山浩教授
中堅・中小企業のイノベーション創出と産業集積地の将来
発売日 2024.1.31
著 者 遠山 浩
発 行 専修大学出版局
価 格 税込3,740円
本書は中小・中堅企業のイノベーション創出が日本の経済成長を支えてきたと捉え、日本復活の鍵はその機能の回復にあること、そのためには都市部の産業集積が地方や東アジアに広域する下で達成されると説いている。地方の集積地は選ばれるためには工業団地をカーボンニュートラルにする等の対応が必要となる。
第1章でイノベーションの担い手である中堅企業を考察し、第2章以下で各地の事例研究を行っている。第2章でイノベーションの核となりうる都市部の川崎市を紹介し、第3章で広域化の対象として、東アジアの中国深圳市を紹介し、第4章で日本の地方都市として、静岡県富士市と福島県いわき市を紹介している。日本の地方都市は東アジアの国々がライバルとなる。第5章以下で都市型産業集積の広域化が進んでいくためには、産業集積に応じた金融が求められること、および社会企業家の可能性について述べている。
著者(とうやま・こう)経済学部教授。中堅企業論。