専修人の本_2013年度

福祉サービス論―ボランティア・NPO・CSR―
福祉サービス論―ボランティア・NPO・CSR―
発売日 2014.03.31
著 者 大澤史伸著(平9院文修)
発 行 学文社
価 格 本体1800円+税
東北学院大学教養学部で准教授を務める大澤史伸さん(平9院文修)が2冊の本を上梓した。
『福祉サービス論―ボランティア・NPO・CSR―』は、大澤さんが同大学で担当する「福祉サービス論」「福祉市民活動論」などの講義資料を基に執筆した。公助が期待できない今後の日本において必要不可欠な社会資源となるこれらの自助、共助システムについて、分かりやすく解説している。
ゲゼル研究 シルビオ・ゲゼルと自然的経済秩序
ゲゼル研究 シルビオ・ゲゼルと自然的経済秩序
発売日 2014.03.13
著 者 相田愼一著 【経済学部教授】
発 行 ぱる出版
価 格 本体3500円+税
「地域通貨」の概念を提唱したドイツ人経済学者シルビオ・ゲゼル(1862~1930)に関する研究成果をまとめた一冊。2000年、05年に行われた2つの講演と、2000年から08年の間に発表された4本の論文、補論が掲載されている。
欧米では「異端の経済学」と評されるゲゼルの経済理論と思想だが、マルクス経済学を相対化させる視点を提供するもので、この理論を日本に紹介する必要があると、著者は研究に取り組んできた。「『経済学の非常識』の強固な壁を突破した時、わが国の経済学史・経済思想史研究の『多様な道』もまた大きく拓けてくるものと確信する次第である」(「はじめに」より)とその意義を語る。
著者(あいだ・しんいち)=経済学部教授。主な担当は経済原論。
図解&事例で学ぶビジネスモデルの教科書
図解&事例で学ぶビジネスモデルの教科書
発売日 2014.03.08
著 者 池本正純・監修【経営学部教授】
発 行 マイナビ
価 格 本体1280円+税
重要なビジネスモデルを12に絞り込み、その特徴を整理して最近話題の17の企業を取り上げ、ビジネスモデルの観点から分析し解説を加えているのが本書。
今の時代は企業に勤めるにしても、実は起業家精神が求められる。
日本の産業構造が大きく転換しようとしているからで、大企業でさえ新たなビジナスモデルを模索する必要に迫られている。いまだ満たされていないニーズといまだ活用されていない資源の発見が、新しいビジネスモデルには欠かせないが、社会の課題を解決したいという志がなければそれが見えてこないということが指摘されている。
とにかくわかりやすいので、若いサラリーマンや学生にもうってつけだ。
監修者(いけもと・まさずみ)=経営学部教授。主な担当は企業家論。
ダンスシューズで雪のシベリアへ
ダンスシューズで雪のシベリアへ
発売日 2014.03
著 者 黒沢歩著(平3文)
発 行 新評論
価 格 本体3500円+税
ラトビア語の通訳・翻訳の第一人者、黒沢歩さん(平3文)訳の『ダンスシューズで雪のシベリアへ』が出版された。
バルト三国の一つラトビアは、1918年に共和国として誕生したが旧ソ連、ドイツなどに支配され続け、自国の文化を封じ込められてきた苦汁の歴史を持っている。
著者は旧ソ連下のシベリアに生まれ、その後、人民戦線のメンバーとして91年のラトビア独立を導いた一人であり、現在、欧州議会議員のサンドラ・カルニエテさん。独立後入手できるようになった公文書や家族の日記、シベリア体験者の声をもとに、大量流刑の犠牲となった両親と祖父母の足跡を追体験している。
「日本にはシベリア抑留の体験者がいる。ラトビア人とシベリアの苦しみを共有している日本人にこそ、読んでもらいたい」とカルニエテさん本人から邦訳の依頼を受けた黒沢さんが、10年がかりで完成にこぎつけた。
生保金融の長期分析
生保金融の長期分析
生保金融の長期分析 発売日 2014.03
著 者 小藤康夫・著 【商学部教授】
発 行 八千代出版
価 格 本体2200円+税
本書は終戦から今日に至るまでの期間を対象に、わが国の生命保険会社が大量に流入する資金をどのように運用してきたかを分析している。まさに生保金融の長期分析である。
日本経済が高度成長から安定成長を歩む中で、生保は収益獲得を目指す運用に力点を置いていた。
だが、バブル崩壊後の生保危機に直面してからは、リスク管理手段といった側面も重視する運用に変わりつつある。生保の長期分析を通じて得られた結論は、まさに収益性とリスク管理という相反する二つの目的を同時に満たす資産運用となる。
難しい目標であるが、生保が将来にわたって持続的に発展するための必要不可欠な条件でもあろう。
著者(こふじ・やすお)=商学部教授、主な担当は金融論、金融システム。
コンピュータ概論 情報システム入門 第6版
コンピュータ概論 情報システム入門 第6版
発売日 2014.02
著 者 魚田勝臣・編著【専修大学名誉教授】
発 行 共立出版
価 格 本体2800円+税
21 世紀、あらゆる課題の核心を握る情報システムは、現代人の最も大切なリテラシーといえる。
本書は、1998年に本学教員によって発刊され、以来16年にわたってロングセラーを続けている情報システムに関する入門書。文系大学だけでなく、理系の大学や企業でも、教科書や参考書として広く採用されている。今版では、先生方や読者の要望に応え「情報システムの構築と維持」の章を新設するとともに「マイナンバー」「災害と情報システム」「ビッグデータ」「電子マネー」「ソーシャルメディア」「クラウドコンピューティング」などの項目を追加ないし増強した。
渥美幸雄、植竹朋文、大曽根匡、森本祥一(以上経営学部)、綿貫理明(ネットワーク情報学部)の本学教員が執筆に加わっている。
編著者(うおた・かつおみ)=専修大学名誉教授。
幼保一体化施設の運営と行財政
幼保一体化施設の運営と行財政
発売日 2014.02.01
著 者 手塚崇子・著 (平25院経済博)
発 行 専大出版局
価 格 本体2600円+税
著者(てづか・たかこ)=13年経済学研究科。博士後期課程修了。博士(経済学)。
日中戦争期における汪精衛政権の政策展開と実態
日中戦争期における汪精衛政権の政策展開と実態
発売日 2014.02.01
著 者 小笠原強・著 (平25院文博)
発 行 専大出版局
価 格 本体2800円+税
著者(いながき・ゆういち)=13年法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。
非金融負債会計の研究
非金融負債会計の研究
発売日 2014.02.01
著 者 松本徹・著 (平24院商博)
発 行 専大出版局
価 格 本体2000円+税
著者(まつもと・とおる)=13年商学研究科博士後期課程修了。博士(商学)。
イノベーションの計量経済分析
イノベーションの計量経済分析
発売日 2014.02.01
著 者 中西泰夫・著 【経済学部教授】
発 行 専大出版局
価 格 本体2600円+税
イノベーション(技術革新)が企業の市場競争にどのような役割を果たしているか、実証的に明らかにする。本書で取り上げるのは、生産技術の効率化のようなコストリダクション型のイノベーションだ。企業のイノベーションの現状を研究開発、IT、特許の3方向から解明。市場構造とどのような関係を持ち、企業の市場価値や生産性に貢献しているか、またスピルオーバー(外部性)が企業行動にどのように影響するかを定量的に測定する。ミクロ経済理論を基礎に、さまざまなデータを利用して計量経済学の手法を駆使し、分析する。
著者(なかにし・やすお)=経済学部教授。主な担当はミクロ経済学。
再審と科学鑑定 鑑定で「不可知論」は克服できる
再審と科学鑑定 鑑定で「不可知論」は克服できる
発売日 2014.02
著 者 矢澤曻治・編 【法科大学院教授】
発 行 日本評論社
価 格 本体2400円+税
逮捕から48年、死刑確定から34 年を経て、最新のDNA鑑定が再審の重い扉を開いた―。1966年、静岡県清水市(当時)で一家4人が殺害された「袴田事件」。静岡地裁は3月27日、死刑が確定した袴田巖元被告の再審開始と異例の釈放を認めた(その後、静岡地検が即時抗告)。その決め手となったのが犯行着衣とされる衣類の血痕のDNA鑑定だ。
本書は13年1月に今村法律研究室が主催したシンポジウム「再審と科学鑑定―作り上げられた冤罪を暴く」の記録だ。「袴田事件」のほか「東電OL殺人事件」「名張毒ぶどう酒事件」「恵庭OL殺人事件」「飯塚事件」の各担当弁護士が「科学鑑定」の見地から冤罪性を主張。本書では冤罪防止のための方策を打ち出している。
編者(やざわ・しょうじ)=法科大学院教授。主な担当は国際民事紛争解決。
地図で読む東京大空襲 両国生まれの実体験をもとに
地図で読む東京大空襲 両国生まれの実体験をもとに
発売日 2014.02
著 者 菊地正浩・著(平17法)
発 行 草思社
価 格 本体2200円+税
大手銀行を定年退職後に本学で学び、現在はフリーライター・旅ジャーナリストとして活躍する菊地正浩さん(平17法=(有)ケイエスケイ代表取締役社長)の最新作。地図研究家でもある著者が地図・図版40葉を用い、東京大空襲前後の両国や空襲を受けた地方都市の様子を再現している。
1939年、両国に生まれた菊地さんは就学前に空襲を体験。「空襲以前の楽しかった思い出、空襲時に見聞した悲惨な光景、遠くまで見渡せた焼け跡のことを記述しようと思った」(「はじめに」より)という思いが伝わる一冊だ。
『「地圖」が語る日本の歴史』『和紙の里探訪記』に続く3冊目の著作。
日本政治の転換 1997―2013
日本政治の転換 1997―2013
発売日 2014.01.01
著 者 藤本一美・著 【法学部教授】
発 行 専大出版局
価 格 本体2000円+税
本書は『戦後政治の争点1945―1970』(2000年刊)と『戦後政治の決算1971―1996』(03年刊=ともに専大出版局)の続編で、著者の日本の戦後政治に関する論評の完結編。本書では、第二次橋本龍太郎改造内閣から第二次安倍晋三内閣までの11代の内閣の成立と退陣を中心に、日本の政治が大きな構造的転換を迎えた17年間の政治動向を詳細に分析している。
全17章構成で、縦軸に政党の再編成過程を、横軸に政党指導者の動向を設定。「郵政解散」「ねじれ国会」などのキーワードを挙げながら、当時の経済・政治動向や国際情勢を解説するほか、各章の最後には「小渕恵三論」「小沢一郎論」といった指導者の略歴や横顔を紹介するコラムが掲載されている。
著者(ふじもと・かずみ)=法学部教授。主な担当は「政治学の基礎」。
現代日本における労働世界の構図
現代日本における労働世界の構図―もうひとつの働き方を展望するために―
発売日 2013.12.25
著 者 高橋祐吉・著 【経済学部教授】
発 行 旬報社
価 格 本体5000円+税
1990年代以降、新自由主義の改革により、わが国の労働世界は大きく変貌した。非正規雇用の拡大や成果主義賃金の導入、そして企業別組合の地盤沈下が、そうした変貌を象徴している。その結果、労働者の「燃え尽き」と「使い捨て」が横行し、格差と貧困が広がったのである。
いま「働く」ことの意味とは何か。本書では企業社会の変貌の跡をたどり、漂流する成果主義賃金の現実や女性労働者の抱える困難、各地の就労支援の実情などを紹介しながら、新たな働き方とその意味をさまざまな角度から模索し、人間らしく働くことの可能性を探究しようとしている。
著者(たかはし・ゆうきち)=経済学部教授。主な担当は労働経済論。
〈近代規範〉の社会史―都市・身体・国家―
〈近代規範〉の社会史―都市・身体・国家―
発売日 2013.10.25
著 者 樋口映美・貴堂嘉之・日暮美奈子・編 【文学部教授】
発 行 彩流社
価 格 本体3800円+税
本書は、〈近代〉を、新たな切り口で解明しようとする研究者12人による意欲的な共同研究の成果である。多様な人々の生活する社会を秩序形成の現場と捉え、治安・社会保障・福祉・医療などをめぐって展開された試行錯誤と、その経緯の複合的メカニズムを浮き彫りにする。
本書は三部構成で、第一部「都市」では三つの港町での秩序形成を活写し、第二部「身体」では有機的国家観、「科学的知」の台頭とその多様な影響を具体的に解明する。第三部「国家」では、国家介入を受けて展開する排除の多様性を描く。
共編著者(ひぐち・はゆみ)=文学部教授。主な担当は、アメリカの人種と政治/(ひぐらし・みなこ)=文学部教授。主な担当は、近代ヨーロッパ政治史。
第五章著者(ながしま・たけし)=経済学部准教授。主な担当は、ヨーロッパの経済。
タイム・イノベーションⓇ~成果を創出する時間の有効活用術~
タイム・イノベーションⓇ~成果を創出する時間の有効活用術~
発売日 2013.09.24
著 者 西村秋彦・著 (昭60法)
発 行 産業能率大学出版部
価 格 本体1600円+税
タイム・イノベーションⓇとは、時間というパラメータを用いて、自己革新と成長を図ること。本書では、タイム・マネジメントと臨床心理のノウハウを活用し、効果的に時間を使い、納得できる人生を形成するためのタイム・イノベーションの考え方や方法を紹介。
検察側の罪人
検察側の罪人
発売日 2013.09.11
著 者 雫井脩介・著 (平3文)
発 行 文藝春秋
価 格 本体1800円+税
恋愛小説や家族小説を手がけるなど近年ジャンルを広げるヒットメーカー、雫井脩介さん(平3文)がミステリーに帰って来た。9月10日発売の最新作では検察官の仕事や内面に迫る。 東京地検のベテラン検事・最上は、老夫婦刺殺事件の容疑者リストに見覚えのある名前を見つける。既に時効となった殺人事件で重要参考人と目されていた「あの男」は、今回の事件の犯人なのか――。事件の捜査に執念を燃やす最上の手法に、
最上の教え子でもある若手検事の疑問がふくらんでいく。
生理用品の社会史―タブーから一大ビジネスへ―
生理用品の社会史―タブーから一大ビジネスへ―
発売日 2013.08.25
著 者 田中ひかる・著(平13院文修)
発 行 ミネルヴァ書房
価 格 本体2400円+税
「生理用品に触れずして、女性の歴史は語れない」。著者の田中ひかるさん(平13院文修)は語る。使い捨てナプキンが誕生していなければ高度経済成長期の女性の社会進出はもっと鈍かっただろうし、生理休暇が形骸化した背景には生理用品の進化がある、と。
日本の生理用品の性能は世界最高水準にあるという。その礎が「40年間お待たせしました」の名コピーで国産初の製品を世に出したアンネ社。時代を先取りしたベンチャー企業が、後発の大手メーカーに吸収合併されるまでの興亡にも光を当てている。
食糧供出制度の研究―食糧危機下の農地改革―
食糧供出制度の研究―食糧危機下の農地改革―
発売日 2013.08
著 者 永江雅和・著 【経済学部教授】
発 行 日本経済評論社
価 格 本体4500円+税
アジア太平洋戦争期から戦後占領期にかけて実施された、食糧供出制度の制度と運用について分析した著作である。
戦時統制経済の一環として実施された同制度が、農村部における地主・小作関係にどのような影響を与えたのか。また戦後占領期に占領軍と日本政府が同制度をどのように位置づけて運用したのか。
なにより民主化政策である農地改革事業と統制政策である供出制度がどのように両立したのかについて、埼玉県をはじめとする都道府県や農村の史料を中心に分析がなされている。
著者(ながえ・まさかず)= 済学部教授。主な担当は「歴史と経済」「日本経済史1・2」、「現代日本経済史1・2」
データを武器にする 勝つための統計学
データを武器にする 勝つための統計学
発売日 2013.08
著 者 渡辺啓太・著 (平18ネット情報)
発 行 ダイヤモンド社
価 格 本体1500円+税
コートエンドから対戦相手の攻撃パターンの傾向や対策を分析して選手を支え、ロンドン五輪で28年ぶりに女子バレーボールに銅メダルをもたらした渡辺啓太さん(平18ネット情報、全日本女子バレー情報戦略担当アナリスト)。
日本のバレー界の情報戦略の中核を担う渡辺さんが、ビジネスマン向けのデータ分析書を出版した。いかに貴重なデータを「武器化」し、結果につなげるかをテーマに、「グラフを分かりやすく見せる」「あえて手渡しが大事」など、具体的な手法、エピソードを交えながら解説している。
米国に学ぶ私立大学の経営システムと資産運用
米国に学ぶ私立大学の経営システムと資産運用
発売日 2013.07.30
著 者 小藤康夫・著【商学部教授】
発 行 八千代出版
価 格 本体2400円+税
今日の私立大学は競争が激化する中で、授業料収入だけで大学経営を支えるのが将来的に難しくなりつつある。そのため、主要私立大学では授業料収入の補完手段として資産運用に取り組んでいる。だが、リーマン・ショックの影響をもろに受け、多くの大学巨額損失を抱えてしまった。
一方、米国の大学では資産運用が重要な業務として位置づけられ、完全な運用体制のもとで長期にわたって高利回りを生み出している。しかも、運用収益は大学予算でかなりの割合を占めている。
本書では米国の大学で展開する高度な資産運用業務を紹介しながら、なぜ日米の大学で全く対照的な運用成果が生じるかを探っている。
著者(こふじ・やすお)=商学部教授、担当は金融論、金融システム。
どきどき僕の人生  新しい韓国の文学07
どきどき僕の人生 新しい韓国の文学07
発売日 2013.07
著 者 きむ ふな・著(平16院博文)
発 行 クオン
価 格 本体2500円+税
主人公は3歳で「早老症」になった、心は17歳、身体は80歳の少年アルム。老化が急速に進む難病と共に歩みながら両親の愛に包まれ、アルムの心は豊かに育っていく。
彼を扱ったドキュメンタリー番組を見た女の子との交流、思春期の恋にあこがれる気持ちなどがみずみずしく描かれ、読者をひきつける。最後にアルムは両親にとっておきの贈り物を残す……。
著者の金愛爛(キム・エラン)さんは1980年生まれ。大学在学中に作家デビューして以来、韓国国内の主な文学賞を総なめにしている実力派だ。
訳者のきむふなさん(平16院文博)は日韓の文学作品の紹介と日韓両翻訳をこなす日本在住の韓国人。「韓国の有望な作家の作品を、日本の若い人に紹介したい」と意欲を燃やしている。
働き方が変わる会社が変わる! 『実践 ワーク・ライフ・ハピネス』
働き方が変わる会社が変わる! 『実践 ワーク・ライフ・ハピネス』
発売日 2013.05.17
著 者 榎本 恵一・著 (昭61商)
発 行 万来舎
価 格 本体1700円+税
社員が幸せなら会社は元気になる。その土台となるのが「ワーク・ライフ・ハピネス」という企業理念。税理士で㈳日本経営コーチ協会理事長の肩書きを持つ榎本恵一さん(昭61商)が、中小企業の経営支援事業に携わってきた経験から業績好調の会社に共通する元気の源を明かす。
取り上げる企業は天井クレーン点検、飲食店、印刷、食品卸、製菓と業種も所在地もさまざまな5社。SNS、エコ経営、ワーク・シェアリング、女性の活躍支援などを取り入れ、不況下でも業績を伸ばした事例を紹介する。
鍵を握るのは、どうしたら社員が幸福になれるのかを第一に考える経営者の存在だ。
伸びる人のデータの読み方、強い組織のデータの使い方
伸びる人のデータの読み方、強い組織のデータの使い方
発売日 2013.04.1
著 者 渡辺啓太・著(平18ネット情報)
発 行 日本文芸社
価 格 本体1200円+税
ロンドン五輪で28年ぶりに銅メダルを獲得した全日本女子バレーボールチームを、データ分析で支えた専属アナリストの渡辺啓太さん(平18ネット情報=日本バレーボール協会)の近著。分析、戦略立案からデータの見せ方、伝え方まで、個を伸ばし、組織を強くする勝つためのデータ戦略が豊富なエピソードにより盛り込まれている。
現代のスポーツは「情報戦」と言われるが、渡辺さんは情報を「インフォメーション」と「インテリジェンス」の2種類で表現。アナリストの仕事は、勝つために必要な「インフォメーション」を正確に集め、それを「インテリジェンス」に加工し、戦略的に意思決定者に提供することである、としている。さらに「段階ごとの目標がデータで裏付けられていれば、より確かなものになる」と説く。
今村力三郎訴訟記録第四十二巻 神兵隊事件 別巻二
発売日 ―
著 者 専修大今村法律研究室・編
発 行 専大出版局
価 格 本体6600円+税
本書は本学第5代総長で、人権派弁護士として活躍した今村力三郎が関与した「神兵隊事件」の資料集である。昨年刊行した別巻一の続編で、「神兵隊事件予審決定書」「報告書神兵隊の告り直しと其精神」「神兵隊決裂の真相とわれらの態度」(神兵隊有志)「神兵隊事件証人申請理由書」(司法省刑事局)の資料群が収録されている。
同研究室では1977年の『金剛事件』(全3巻)刊行以来、『五・一五事件』(全4巻)『血盟団事件』(全7巻)など、『今村力三郎訴訟記録』計41巻を出版。資料収集にも取り組んできた。
「神兵隊事件」の訴訟記録は第八、九巻に収録されており、別巻では所蔵資料を公開。今巻に掲載されている資料はいずれも貴重なもので、歴史的にも重要な意義を持つ。各方面における研究の一助となることが期待される。
編集代表 今村法律研究室長・松岡啓祐(まつおか・けいすけ)法科大学院教授。主な担当は「商法演習I(企業組織)」。
ブランド・マーケティング研究序説I・II・III
ブランド・マーケティング研究序説I・II・III
発売日 ―
著 者 梶原勝美著 【商学部教授】
発 行 創成社
価 格 本体I・3800円、II・4200円、III・3600円+税
日本のマーケティング研究は、マーケティング戦略論にすぎないプロダクト・マーケティング論だけではなく、独自に生み出したマルクス経済学に基づく批判マーケティング論により「マーケティングは独占資本主義の産物である」とする見解が、長い間学界の主流を占めてきた。
その原因は、戦略論、批判マーケティング論とも「マーケティングとは何か」という根本的な問いに明確な答えを持たなかったからである。マーケティングは「研究者により多義的に定義され、その定義も時代によって変化する。普遍性のある簡潔な表現で定義することは不可能である」と論じられてきた。
本著はその不可能に挑む。「マーケティングとはブランドの創造、展開、管理である」という普遍的、一般的かつユニバーサルな理解を導く。また、マーケティングはブランド・マーケティングと同義であると新たな見解を示す。
書名は「序説」だが、ブランド・マーケティング全体の体系を論じている。本著がマーケティング学会、実務界さらにはマーケティングを学ぶ者の認識を根本から変えると確信する。
著者(かじはら・かつみ)=商学部教授。主な担当はマーケティング。