専修人の本_2017年度

「企業社会」の形成・成熟・変容
「企業社会」の形成・成熟・変容
発売日 2018.03.06
訳 著 高橋勇夫
発 行 ちくま学芸文庫
価 格 1400円+税
政治思想家ハンナ・アレント自身による幻の「政治入門」の改訂文庫版。
アレントの「政治」は、おのおのの人間が個有の差異性を保持しながら、言い換えるなら多数の観点から、同じく個有の差異性を保持する他者たちと自由に意見を交わし合い、共通の「世界」を現出させることである。
しかしソクラテス刑死を決定的な分かれ目にして、政治は、プラトン的真理概念によって抑圧され続け、全体主義の「恐怖による同一化」を経て、いまや社会の「必要」に応える手段として自らを矮わい小しょう化させている。
人間の絶滅可能性がすぐそばにある時代にあって、アレントの政治が約束するのは「自由」と「世界」の復興である。世界を気遣い、人間の複数性による終わりなき「活動」と新しい始まりを説くアレント渾身の書。
訳者(たかはし・いさお)法学部教授。主な担当は英語。
「企業社会」の形成・成熟・変容・
「企業社会」の形成・成熟・変容
発売日 2018.02.20
著 者 高橋祐吉
発 行 専修大学出版局
価 格 3400円+税
日本の民間大企業における労使関係が、企業が圧倒的に優位に立つ労使関係、あるいは、労働者と労働組合が企業に包摂、統合された労使関係であることは、よく知られている。
本書では、こうした労使関係を基盤にして成立した日本社会を「企業社会」と位置付けながら、それがどのような歴史的経緯をたどって1980年代に成立したのか、そしてまた90年代における成熟によって、わが国の働き方や雇用、賃金、労使関係がどのような特徴を帯びるに至ったのか、さらには、その後の新自由主義の改革が、「企業社会」をどのように変容させたのかを明らかにしようとしている。
昨今「働き方改革」なるものが大きな論議を呼んでいるが、その「深層」と「真相」を知るうえでも興味深い一冊である。
著者(たかはし・ゆうきち)経済学部教授。主な担当は労働経済論。
静まらない内なるざわめき
静まらない内なるざわめき
発売日 2017.05
著 者 前田巌(昭50文)
発 行 砂子屋書房
価 格 本体1500円+税
『静まらない内なるざわめき』は校友・前田巌さん(昭50文)の3作目の詩集になる。「あしたこそ青葉が輝く」「今もこの目に優しく浮かぶ」など22編が収められている。みずみずしい感性で内面に燃える生命への強い意志を表した。
名古屋市出身の前田さんは高校時代から詩を書き始めた。文学部国文学科に学んだ専大時代は、同期の舩山佳和さん(昭50文)らとともに同人誌『欅』を創刊、詩作に励んだ。
越後郷愁 -はさ木と雁木と瞽女さんと
越後郷愁 -はさ木と雁木と瞽女さんと
発売日 2017.11.23
編 著 国見 修二(昭53文)ほか
発 行 新潟日報事業社
価 格 本体1204円+税
新潟県妙高市の詩人の国見修二さん(昭53文)が『越後郷愁|はさ木と雁木と瞽女さんと』を上梓した。上越市出身の画家・渡部等さんとの共編著。新潟日報で好評連載された「越後郷愁」シリーズの「越後瞽女再び」「残したい越後郷愁のはさ木」「越後郷愁雁木を歩いた人々」(全55回)を加筆再編した。
雁木は雪国の商店街などに見られる雪よけの屋根。はさ木は稲架をかける支柱や横木。瞽女は三味線を弾き歌を歌って渡世する目の見えない女性芸能者。いずれも越後の風物詩として長く親しまれてきた。はさ木、雁木はかろうじて残っているが、瞽女は既にいなくなった。国見さん、渡部さんは、県内を訪ね、保存会の人や継承者から聞いた。連載中に寄せられた多くの人々の思い出や写真も収録している。
「越後人の誇るべき伝統文化から生み出される共生、共同、相互扶助などの精神文化は、この時代に最も必要なものではないか」と国見さんは話す。
AIが変えるクルマの未来 - 自動車産業への警鐘と期待
AIが変えるクルマの未来 - 自動車産業への警鐘と期待
発売日 2017.12.11
著 者 中村 吉明
発 行 NTT出版
価 格 本体1600円+税
AI(人工知能)の発達などにより、自動運転、シェアリングエコノミー(ライドシェアリング)、電気自動車、コネクテッドカーが今後のクルマの主流となりつつあり、それらが同時並行的に自動車産業を襲い、日本の自動車産業に変革を促している。つまり、従来のガソリンエンジン単体で評価していたクルマの競争条件が大幅に変わりつつある。
そのようななか、トヨタ、日産など、自動車組み立てメーカーの将来が危ぶまれ、他方、グーグル、テスラなどの新たなプレーヤーが自動車産業に参入してきた。
今後、日本企業はどうすればいいのか。これらは危機なのか、チャンスなのか。さらに、ベンチャーの役割は何か、政府の対応はどうあるべきか、本書はそれらの疑問に答えるために書かれた本である。
(なかむら・よしあき)経済学部教授。主な担当は、産業技術論。
地獄の犬たち
地獄の犬たち
発売日 2017.09.01
著 者 深町 秋生( 平10経済)
発 行 KADOKAWA
価 格 本体1600円+税
ハードボイルド作家・深町秋生さん( 平10経済)の最新作『地獄の犬たち』は著者が「21世紀型のアウトローを描いた」と語る意欲作だ。
警視庁を揺るがす「ある秘密」を握った関東一の大暴力団の会長を抹殺するため、潜入捜査官が組織の一員となる。殺しも辞さない激烈な仕事ぶりで急速に出世し、会長のボディーガード役に抜てきされた主人公は、正体を見破られぬまま任務を遂行できるのか―。
深町さんは1975年山形県南陽市生まれ。専大卒業後、山形県で会社勤めの傍ら創作活動を続け2004年、『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞。同書はベストセラーになり、役所広司主演で『渇き。』として映画化された。
『ダブル』『アウトバーン組織犯罪対策課八神瑛子』もヒット。現在は専業作家として活躍している。
中学生のための英語パズル&クイズ
中学生のための英語パズル&クイズ
発売日 2017.09.28
著 者 吉田 文典(昭61文)
発 行 明治図書出版
価 格 本体2000円+税
フライパンの絵の中に「SKATE」、問題は「ばらばらのアルファベットを並び替えて料理を完成させましょう」。答えは「STEAK(ステーキ)」。こうした問題を全86種類掲載している。
取り上げるのは中学校レベルの英単語。タイトルに「中学生のための〜」と銘打ち、英語教員向けに、授業の取り組み方のアドバイスもある。
著者の吉田文典さん(昭61文)は30年のキャリアを持つ現役の高校英語教諭。授業の冒頭数分間、パズルやクイズなどで、生徒の興味を促してきた。「英語を好きになることが英語上達の近道。そのためには英語を楽しんでもらうことが必要」とする。問題の難易度は3段階。教材としてはもとより、大人の頭の体操としても楽しめる1冊だ。
ぼくは社会不安障害
ぼくは社会不安障害
発売日 2017.08.15
著 者 伊藤 やす(平18経済)
発 行 彩図社
価 格 本体630円+税
社会不安障害(SAD)と20年以上向き合っている伊藤やすさん(平18経済)が綴つづるエッセー。
SADは、発言や接客、電話応対など人前で何かをすることに強い不安や恐怖心を感じ対人場面を避けるようになり、日常生活に多大な影響を及ぼす病気。他の重大な精神疾患を併発する原因にもなる。日本国内に推定300万人以上の患者がいるといわれる。
伊藤さんは小学生時代に発症、闘病しながら大学を卒業したが、民間企業で働いていた際にうつ病を併発し、転職を繰り返した。現在も治療を続け、働きながらメンタルヘルスに関わるさまざまな問題について研究している。
本書では長年の闘病体験や日本の精神科医療の問題、行政のあり方、世間の精神疾患に対する偏見や差別についても記している。
伊藤さんは「この病気はあがり症など個性の問題だと思い、発症しているのに治療を行っていない人がいる。私の実体験が少しでも症状で悩んでいる方々の役に立てたら」と語る。
探偵太宰治
探偵太宰治
発売日 2017.07.15
著 者 上野 歩(昭63文)
発 行 文芸社文庫NEO
価 格 本体640円+税
太宰治で純文学を書き、黒木舜平の名で探偵小説を書く。そうやって二足のわらじを履くわけだ(「本文」より)。削り屋、型屋、鳴物師といった〝意外性〞ある人物が主人公となるストーリーで人気の作家・上野歩さん(昭63文)が、今回はあの「太宰治」を探偵として登場させた。
主人公・津島修治(太宰治)は、行方不明事件を次々に解決する一方で、自分の中の何かを失っていく。そして周りの期待に応えたい気持ちと裏腹に、自らがあれこれと問題を起こしてしまう。まるで『人間失格』の主人公のようでもあるが、修治は心機一転、作家としての成功をもくろんで難事件を解決すべく動いていくのであった。
探偵小説でありながら、青春物語として本当の「人間・太宰治」の魅力も描いている異色作だ。井伏鱒二、檀一雄ら実在の有名作家との対話シーンもあり、太宰ファンや日本文学ファンにとっても楽しめる一冊になっている
江戸時代 恋愛事情 ―若衆の恋、町娘の恋
江戸時代 恋愛事情 ―若衆の恋、町娘の恋
発売日 2017.07.15
著 者 板坂 則子
発 行 朝日新聞出版
価 格 本体1700円+税
江戸時代に入って太平の世が長く続き、各地で都市文化が発達すると大衆小説や歌舞伎などの娯楽が庶民の間に浸透した。
本書は、江戸時代に人気を博した小説や浮世絵などをカラー画で示しながら、文化が男性中心から女性中心に変わっていく中で、色男の条件や憧れの女性像がどのように描かれ、流行を生み出していったかを読み解く。
数奇な運命に翻弄される男女の話、男たちの精神性を重視する恋愛、女性が決める良い男の条件、一人の男を取り合う少女たちの恋物語……。現代のドラマ、映画や漫画のストーリーに通じるものばかりだ。著者は「物語や小説に恋する心のときめきを探り出し、江戸の人々と交わり、そこから現代を考えてみたい」と話す。
(いたさか・のりこ)文学部教授。主な担当は、江戸期の文学文化。
産業復興の経営学 -大震災の経験を踏まえて-
産業復興の経営学 -大震災の経験を踏まえて-
発売日 2017.07.30
編 著 石原慎士、佐々木茂、石川和男、李東勲
発 行 同友館
価 格 本体2800円+税
地場産業の被災は、2011年の東日本大震災以前にも1995年の阪神淡路大震災や2004年の新潟県中越地震などで生じており、その都度、将来起こりうる震災に備えるべく産業持続策の議論がなされてきた。
しかし、東日本大震災の被災地では、過去の震災の経験を踏まえた対応が十分に講じられていたとは言い難い。
本書では、過去の大震災における被災状況や復興に向けた取り組みなどを提示しながら、今後の震災に備えるための産業持続策や復興事業のあり方について述べている。
なお、本学の関係者では、編著者に加えて人間科学部の大矢根淳専修大学教授、加藤茂夫同名誉教授、舛井道晴石巻専修大学准教授が執筆を担当した。
(いしはら・しんじ)石巻専修大学経営学部教授。主な担当は、地域産業論。(いしかわ・かずお)専修大学商学部教授。主な担当は、商学。(イ・ドンフン)石巻専修大学経営学部准教授。主な担当は、マーケティング。
マーケティング・マインドとイノベーション
マーケティング・マインドとイノベーション
発売日 2017.07.28
著 者 田口 冬樹
発 行 白桃書房
価 格 体3000円+税
マーケティングという用語は、さまざまなところで使われている。格好がよくて、時代の先端をいくスタイリッシュなイメージがあるが、その意味や内容についてしっかり理解されているかというときわめて怪しい状況だ。セールスとの違いを明確に理解している人はそれほど多くはない。
本書は、そうしたマーケティングのあいまいさを払しょくするため、マーケティングのエッセンス(本質)を分かりやすく紹介している。マーケティングには事実を正確にとらえる冷静な分析力と、問題を発見し温かい思いやりの心や精神で解決に導くマインドの一体的な取り組みが求められている。そこにいかにイノベーションが必要となっているかを、事例を駆使して紹介している。
現場でマーケティングや関連業務に取り組んでいる実務家の方々にも本書は役立つ。
(たぐち・ふゆき)=経営学部教授、主な担当は、マーケティング入門、流通論。
ポストデジタル時代の公共図書館
ポストデジタル時代の公共図書館
発売日 2017.06.30
編 著 植村 八潮
発 行 勉誠出版
価 格 本体2000円+税
デジタルサービスが社会に浸透し、情報環境の新たな時代に入ったといってよい。しかし、わずか数十年前には、文字情報の大半が印刷出版物として流通し、モノとして保存することが一般的な時代であった。
ウェブによる情報検索が当然視される中で、公共図書館に目を向けると、まさに時計の針を戻したかのような過去の風景がそこにある。
ポストデジタル時代に公共図書館はどうあるべきか。本書はその問いに応えるために、公共図書館を取り囲む情報環境に目を向けている。
電子書籍市場の実態、デジタルアーカイブの現状、さらに米国図書館や大学図書館との比較を通して、ポストデジタル時代に対応する公共図書館の未来像を活写する。
共編者は、柳与志夫、著者に野口武悟(文学部教授)ほか。
(うえむら・やしお)=文学部教授。主な担当は、出版学。
日本ノンフィクション史
日本ノンフィクション史
発売日 2017.03.22
著 者 武田 徹
発 行 中央公論新社
価 格 本体880円+税
本書はノンフィクションを「物語るジャーナリズム」と定義する。その言葉が成立し、ノンフィクションの名で呼ばれる作品が生み出されるようになった歴史を、個々の作品とそれが作られた状況や思想的背景とともに詳しく論じた。日本の表現史を描き出し、ノンフィクションのゆくえと可能性をさぐる。
戦中の従軍報告に始まり、戦後の社会派ルポルタージュ、週刊誌、テレビジャーナリズムをひもといた著書は、70年代の沢木耕太郎の登場によって、ノンフィクションがひとつの創作カテゴリーとして自立した、とする。
この通史のなかでひときわ強い存在感を示すのが大宅壮一だ。ルポルタージュの導入期から、その名を冠したノンフィクション賞創設、そして「ノンフィクションの広がりにふさわしい」大宅文庫の創立と、彼の影響は広範にわたる。本書は大宅の評伝としても読むことができる。
(たけだ・とおる)=文学部教授、主な担当は市民とメディア。
イェイツをめぐる作家たち ワイルド、ジョイス、パウンド、エリオット、オーデン
イェイツをめぐる作家たち ワイルド、ジョイス、パウンド、エリオット、オーデン
発売日 2017.05.22
訳 著 小田井勝彦・グレース 宮田(宮田理奈子)
発 行 彩流社
価 格 本体2800円+税
『ジェイムズ・ジョイス伝』やピュリツァー賞受賞の『オスカー・ワイルド伝』などの著作で知られる伝記作家リチャード・エルマン( 1 91 8 〜1 9 8 7) による名著Eminent Domain:Yeats among Wilde,Joyce, Pound, Eliot,and Auden(1965) の本邦初訳である。
ノーベル文学賞を受賞したアイルランド作家W・B・イェイツとその同時代の作家たちの嫉妬と尊敬の感情が入り交じる人間模様が、伝記的資料と詳細な作品分析によって描かれ、英米のモダニズム文学が形成される過程が明らかにされている。
訳者は2人とも本学文学研究科出身である。
訳者(おだい・かつひこ)=法学部非常勤講師、主な担当は英語。
(みやた・りなこ)=文学部非常勤講師、主な担当はBusiness&English。
総合商社 その「強さ」と、日本企業の「次」を探る
総合商社 その「強さ」と、日本企業の「次」を探る
発売日 2017.03
著 者 田中隆之
発 行 祥伝社新書
価 格 本体820円+税
総合商社は、日本独自の業態として戦後復興期や高度成長期の日本経済を牽引し、オイルショック、バブル崩壊、リーマンショックなどの苦難を乗り越えて隆盛を誇っている。そのユニークさはますます強まり、もはや諸外国の追随を許さない。本書は、その「強さ」に迫り、日本企業の「次」を探る。
「総合商社とは何か」「なぜ日本にだけ存在するのか」という古くて新しい問いを再考し、2000年代以降の「投資会社化」の内実や「今後も存続するのか」「どこへ向かうか」を明らかにしていく。
総合商社が今世紀はじめに復活を遂げるにあたって行った経営改革とビジネスモデルの変革は、多くの日本企業に〝気づき〞を与えるだろう。
著者(たなか・たかゆき)=経済学部教授。主な担当は、財政金融政策、日本経済論。
アベノミクスと日本経済のゆくえ
アベノミクスと日本経済のゆくえ
発売日 2017.04.15
編 著 中野英夫
発 行 専修大学出版局
価 格 本体1 7 0 0 円+税
本書は、昨年5月から6月にかけて行われた経済学部経済学科公開講座「4年目を迎えたアベノミクスと日本経済」を書籍として再構成したものである。
現在の日本経済が抱える問題と安倍政権の経済政策であるアベノミクスについて、財政、金融、労働、社会保障、産業、マクロ経済などの幅広い分野にわたって掘り下げて論じている。
各章は経済学部経済学科の6教員が執筆。広く一般に向けた平易な表現と内容になっており、日本経済の今後の方向性を考える指針として社会人にも薦められる一冊である。
著者はほかに、高橋祐吉、田中隆之、櫻井宏二郎( 以上、経済学部教授)、鈴木奈穂美(経済学部准教授)、西岡幸一元経済学部教授・ローム取締役。
編著者(なかの・ひでお)=経済学部教授。主な担当は、財政学。
詩集 剣道みちすがら
詩集 剣道みちすがら
発売日 2016.12
著 者 国見修二
発 行 体育とスポーツ出版社
価 格 本体1250円+税
新潟県妙高市在住の詩人、国見修二さん(昭53文)が剣道をテーマにした詩集「剣道みちすがら」を上梓した。剣道で相手と向き合う際の心の葛藤を、45編で表した。
「物と物との竹刀の先/剣先に触れる前のこの圧迫感、重圧感は何だろう/ぼくはよく知らない/気にせず面を打てば相手の竹刀が一瞬先に面を叩く」(剣先IV)
剣道歴半世紀近くで七段の腕前の国見さんだが、「すべてを剣道にささげることができず、試合に弱く、その中でもがいている。そのもがきの精神状態を表現してみたかった。剣道を愛するあらゆる人に読んでほしい」と話している。
国見さんは専修大学では近代文学のゼミで学び、卒業後は小・中学校の教諭に。その間、継続して励んできたのが剣道と詩の創作で、これまで刊行された詩集は10作ほどになる。