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2012年度 新刊紹介

東アジアにおける市民社会の形成-人権・平和・共生-
東アジアにおける市民社会の形成 - 人権・平和・共生 -
発売日 2013.03
著 者 内藤光博 編 【法学部教授】
発 行 専修大学出版局
価 格 本体3800円+税
東アジア地域では、急速な経済発展と緊密な相互関係の構築が進み、「東アジア共同体」形成に向けた学際的な研究も進められている。
本書は4部構成で、市民社会論の理論的検討からはじまり、共生社会の実現に向けた課題と展望を考察。「人権・平和・共生」を共通理念とする「東アジア市民社会」の形成をキーポイントに挙げ、研究者・運動家らの視点から、東アジア各国の市民社会の現状と問題点を分析している。
なお本書は08年から3年間にわたり、専修大学社会科学研究所の特別研究助成で行われた「東アジアの市民社会形成と人権・平和・共生」をテーマとする共同研究の研究成果のひとつでもある。
神兵隊事件 別巻一
神兵隊事件 別巻一
発売日 2013.03
著 者 専修大学今村法律研究室 編
発 行 専修大学出版局
価 格 本体5600円+税
本書は今村力三郎が弁護士として関与したクーデター未遂事件「神兵隊事件」(1933年)の資料集である。
今村法律研究室では1977年刊行の「金剛事件」(全3巻)以来、今村力三郎訴訟記録を計41巻出版してきた。この間、資料の収集も行われ、「神兵隊事件」に関しては、発生前から裁判が結審するまでの期間に書かれた文書などが網羅された。
本書ではそれら所蔵資料を公開。今巻は「皇制維新法案大綱」など国家改造計画のほか、マスコミ関係者のメモなどの資料が収録され、直接事件に関係する資料は次巻に収録される予定。
巻末には磯部国良文学部助教による解説が掲載され、資料の由来や歴史的意義について述べられている。
[編集代表]今村法律研究室長・家永登(いえなが・のぼる)法学部教授。主な担当は親族法相続法。
戦前期三井物産の投資と金融
戦前期三井物産の投資と金融
発売日 2013.03.01
著 者 麻島昭一・著 【名誉教授】
発 行 専修大学出版局
価 格 本体4600円+税
三井文庫に残存する三井物産の元帳をもとに、1900年前後の約半世紀にわたる諸投資の内容、銀行取引の状況、支店金融と有価証券貸借の実態を解明する。
対象となるのは、元帳の残る1876(明9)年の創業時から1922(大11)年まで。記載されている諸科目の内容、推移を検証することにより前著『戦前三井物産の財務』で考察した金融面の大枠を更に掘り下げ、未解明部分の問題に迫る。
この間の元帳も10決算期分が欠けており、特に1917~20年の「第一次世界大戦後半から反動恐慌までの、いわば物産経営が激動した時期の分の欠如はまことに残念」(「まえがき」より)と麻島名誉教授は述べる。数百冊の元帳との格闘から生まれた労作。
著者(あさじま・しょういち)=本学名誉教授。専攻は日本財閥史、金融史。
中国刑法における犯罪概念と犯罪の構成
中国刑法における犯罪概念と犯罪の構成
発売日 2013.02.28
著 者 張光雲・著 (平24院博法)
発 行 専修大学出版局
価 格 本体2800円+税
著者(ちょう・こううん)∥12年法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。
グローバル企業のリスクマネジメント
グローバル企業のリスクマネジメント
発売日 2013.02.28
著 者 高野仁一・著 (平24院博商)
発 行 専修大学出版局
価 格 本体2200円+税
著者(たかの・じんいち)=12年商学研究科博士後期課程修了。博士(商学)。
心理臨床との出会い心理臨床家の成長
心理臨床との出会い 心理臨床家の成長
発売日 2013.02.28
著 者 乾吉佑・編著 【名誉教授】
発 行 金剛出版
価 格 本体4500円+税
本書は、分析的な方向づけを持った心理臨床家の成長の過程を、多くの執筆者の協力によって描いている。
事例に直面した際に学ぶことは何か、臨床現場へ踏み出す困難や苦労から何を得るか、他職種との関わり方や困難な事例への対応法など基本事項を記述。
さらに、身近な臨床の課題を研究対象とする際の問題点、事例へのコメントから学びとる方法、過去の事例の再吟味から見えてくる課題、上級心理臨床家として卒後研修の講師となったときの苦労や喜び、工夫など、具体的な体験も披露している。
心理臨床家が、折々に直面する場面を受け止め切り開くことで成長していくための学び、臨床現場との向き合い方や処し方が豊富に示されている。
編著者(いぬい・よしすけ)=名誉教授。臨床心理学。
歳出からみる自治体の姿
歳出からみる自治体の姿―自治体財政・支出の仕組みと課題
発売日 2013.02.01
著 者 町田俊彦・著 【経済学部教授】
発 行 イマジン出版
価 格 本体1200円+税
既刊の「歳入編」に続き、財政民主主義と分権の視点で自治体の予算書を読み解くシリーズの第2弾。自治体財政の基礎用語や知識、決算カードの分析、予算書のあり方がわかりやすく解説されている。
具体例として「予算情報」を積極的に広報している東京都清瀬市を取り上げる。一般会計歳出予算の重点項目や変化を分析した上で、予算書との関連や財源内訳を示す予算情報の重要性を力説。どのような情報の発信が市民の理解を深め市政に対する関心を高めるかが明かされる。
民法[第九版]
民法 [第九版]
発売日 2013.02
著 者 良永和隆・著 【法科大学院教授】
発 行 勁草書房
価 格 本体2200円+税
本書は、わが国で最も偉大な民法学者である我妻榮博士の民法入門書の最新版である。もともとは60年以上前に出版され、今日まで補訂を重ねてきた定評のある民法入門書であったが、今回、本学の良永和隆教授により全面的な大改訂が施され、リニューアルされた。
今日の民法学習者のニーズに対応させて、民法を独学で学習する場合でも十分な基礎知識が得られるように、太字(ゴシック)や傍点で重要なポイントが直ちに分かるようにする配慮がされている。
財産法と家族法の基礎知識・基礎理論が網羅されている本書は、初学者だけでなく、中級・上級者にも有用有益であり、司法試験や司法書士試験のみならず、民法を学ぶべきあらゆる資格試験の受験者にも本書の講読を勧めたい。
著者(よしなが・かずたか)=法科大学院教授。主な担当は民法I(財産法システムI)など。
事業の発展に伴う責任法の変容
事業の発展に伴う責任法の変容
発売日 2013.02
著 者 露木美幸・著 (平24院博法)
発 行 専修大学出版局
価 格 本体3600円+税
著者(つゆき・みゆき)∥12年法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。
新説真田三代ミステリー
新説真田三代ミステリー
発売日 2013.01.19
著 者 山田 順子・著 (昭51文)
発 行 じっぴコンパクト新書〈実業之日本社〉
価 格 本体762円+税
大坂夏の陣で徳川家康をあと一歩のところまで追い詰めながら、豊臣家への義に殉じた戦国武将、真田幸村。ヒーローとしての人気とは別に、その生涯は不明なことが多い。
人気ドラマ「JIN~仁~」の時代考証を手がけた山田順子さん(昭51文)が、撮影を終え、ふらりと足を向けた場所が長野県上田市の「真田氏発祥の里」。観光のつもりが部屋を借り、地元の研究家らと一族の研究に没頭することになった。それは史料が少なく「史実なのか創作なのかつい仕分けしてしまう」という時代考証家のクセを刺激されたから。「幸村」の名は本人の死後57年後に突然現れた、など真田幸隆、昌幸、幸村の親子三代の実像に迫る。
アメリカ黒人町ハーモニーの物語知られざる公民権の闘い
アメリカ黒人町ハーモニーの物語 知られざる公民権の闘い
発売日 2012.12.03
著 者 樋口映美・訳【文学部】
発 行 彩流社
価 格 本体2500円+税
本書は、アメリカ合衆国ミシシッピ州で公民権獲得のために生きたアフリカ系アメリカ人女性ウィンソン・ハドゥソンによる回想を、クエイカー教組織などの活動に関わったアイルランド系アメリカ人女性コンスタンス・カリーがまとめたMississippi Harmonyの全訳である。
 ウィンソン・ハドゥソンの生まれたハーモニーは、南北戦争後にアフリカ系アメリカ人の集落として作られ今日に至る。本書は6章構成で、奴隷制を語るアンジェ祖母ちゃんの話から始まり、人種統合・選挙登録・幼児教育や福祉など1950年代末から90年代にかけてウィンソンらによる日常的な闘いがいかなるものであったかが、一人称で綴られている。
訳者(ひぐち・はゆみ)=文学部教授。主な担当は「アメリカ人種と政治」
フランスにおける産業と福祉1815-1914
フランスにおける産業と福祉 1815-1914
発売日 2012.11.27
著 者 齊藤佳史・著【経済学部】
発 行 日本経済評論社
価 格 本体4800円+税
19世紀から20世紀初頭にかけてのフランスで、市場経済における個人の孤立化と窮乏化を前に、社会の再構築はいかに進められたのか。本書は工業化と社会的保護の観点からフランス資本主義を検証した。
1841年児童労働法をめぐる生産と福祉、アルザス地方におけるパテルナリスム(経営家父長主義)の成立と展開、ル・プレェ学派パトロナージュ論と社会改革などについて論述している。
著者(さいとう・よしふみ)=経済学部准教授。主な担当は「西洋経済史」
日本の危機
日本の危機
発売日 2012.11.23
著 者 正村公宏・著【名誉教授】
発 行 東洋経済新報社
価 格 本体1800円+税
不況の長期化、破産状態の国家財政、急速に進む少子高齢化など、日本の危機は多くの日本人が考えているよりも深刻だと著者は言う。本書は、危機をこれまで深刻化させた要因を探り、そこから日本を救い出すために必要な方策を明らかにしている。
著者の見るところ、日本の政治と社会は1970年前後に大きな転換点を迎えており、この時期に、経済の量的拡大から生活の質的充実へ国民的目標を転換する必要があった。消費増税とともに合理的で公平な徴収を保証する制度改革も必要である、子育て支援の強化が不可欠だ、学校教育では指導的人材が育成されなければならない――など、数々の警世の論に今こそ耳を傾けたい。
著者(まさむら・きみひろ)=名誉教授。専攻は経済政策論、日本経済論。
お江戸八百八町三百六十五日
お江戸八百八町三百六十五日
発売日 2012.11.08
著 者 山田 順子・著(昭51文)
発 行 じっぴコンパクト新書<実業之日本社>
価 格 本体762円+税
ドラマ「JIN―仁―」(TBS)など数々のテレビ番組の時代考証を手掛けている山田順子さん(昭51文)。本書では江戸の食生活、風俗などを、ドラマ制作のエピソードも交えながら時代考証家ならではの独自の視点で分かりやすく解説している。
江戸城の正月料理として出されていたものは?
毎年8月1日は江戸城も吉原もお祭り騒ぎだったのはなぜか?江戸の町が左側通行だったのはなぜか?本書を読めばそんな疑問がたちどころに氷解する。
雑誌連載のコラムに加筆修正されたもので、一話一話が短く、読みやすい江戸風俗の入門書となっている。
増補改訂米国の大統領と国政選挙―「リベラル」と「コンサヴァティブ」の対立―
増補改訂 米国の大統領と国政選挙―「リベラル」と「コンサヴァティブ」の対立―
発売日 2012.10.10
著 者 藤本一美・共著【法学部教授】
発 行 専修大学出版局
価 格 本体2400円+税
本書はトルーマンからオバマ大統領まで、米国における戦後の歴代大統領とその選挙戦について論述し、さらに中間選挙が年代順に並べて分析されている。
これらの選挙を対立軸に見立てて、米国が直面してきた政治・経済・外交・軍事上の争点を提示し、その上でリベラルとコンサヴァティブの対立の視点から、米国政治のダイナミクスに迫った。
第1版は2004年の刊行。今回の増補改訂版ではオバマ大統領の解説と、08年大統領選挙と10年の中間選挙の結果が書き加えられた。
共著者(ふじもと・かずみ)=法学部教授。主な担当は「政治学原論」。
ウィーン演劇あるいはブルク劇場
ウィーン演劇あるいはブルク劇場
発売日 2012.10.05
著 者 寺尾格・著【経済学部】
発 行 論創社
価 格 本体2500円+税
本書では、モーツァルトなどの音楽で知られたウィーンではなく、「現代演劇」を通した今のウィーンの姿を知ることができる。ドイツ語圏においてウィーンがベルリンと並ぶ上質の舞台を提供していることは、日本ではあまり知られていない。
 ウィーンの歴史地区にあるブルク劇場。ドイツ語圏演劇のシンボル的存在で、オーストリアの国民性を表象する劇場だ。1986年から99年まで劇場監督であった独人のクラウス・パイマンは、それまでの古典に加えて、現代劇を積極的にレパートリーに組み入れ、ブルク劇場の革新に寄与した。反オーストリア的な作品を書いたオーストリア作家のベルンハルトやトゥリーニ、ノーベル賞作家のイェリネクなどの作品だ。
 そんなエピソードとともに、上演に関する記録やイェリネクらの文体に対する考察、ドイツ語発音についてのページもあり、興味深い内容となっている。
著者(てらお・いたる)=経済学部教授。主な担当は「ドイツ語」。
人物の本質を見極める採用面接術
人物の本質を見極める採用面接術~面接力を高めることで自社に必要な人材を採用できる~
発売日 2012.09.28
著 者 西村秋彦・著 (昭60法)
発 行 産業能率大学出版部
価 格 本体1600円+税
著者の豊富な実務経験と臨床心理、行動科学に基づき、人物の本質を見極める術を紹介。従来の面接方法の問題点を指摘し、企業に必要な革新的な採用面接技術について解説している。採用にかかわる書だが、就職活動中の学生も参考になる。
いのちの倫理
いのちの倫理
発売日 2012.09.01
著 者 大庭健・著【文学部教授】
発 行 ナカニシヤ出版
価 格 本体2200円+税
その人のいのちは、その人しか生きることができない。しかも、単に生きているだけというのではなく、生きる主体であるということは、「どう生きるかは自分が決める」ことができることを伴う。だから、自分のいのちは自分の「持ち物」と言っていいのか。
本書で著者は、生きることを「プロジェクト」と捉える現代人の人生観は、「いのちの私有化」にほかならず、いのちの軽視をもたらすとして批判。 自我ないし一人称を実体化する発想こそが、「有害ないのち(ロングフル・ライフ)」訴訟から「脳不全=死」という移植論議にまで一貫して見られると強調する。
現代におけるいのちの認識のゆがみを鋭くえぐり出し、今あるべき倫理を問いかける。
著者(おおば・たけし)=文学部教授。主な担当は「倫理学概論」、「社会哲学」。
途中の一歩
途中の一歩
発売日 2012.08.31
著 者 雫井脩介・著(平3文)
発 行 幻冬舎
価 格 本体1200円+税
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和紙の里
和紙の里 探訪記
発売日 2012.08.31
著 者 菊地正浩・著(平17法)
発 行 草思社
価 格 本体2500円+税
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地震サバイバル100の鉄則
地震サバイバル100の鉄則
発売日 2012.08.24
著 者 深澤廣和さん協力(昭54商)
発 行 角川書店
価 格 本体952円+税
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アルバイトだけでもまわるチームをつくろう
アルバイトだけでもまわるチームをつくろう
発売日 2012.08.13
著 者 鈴木 亮・著(平9商)
発 行 クロスメディア・パブリッシング
価 格 本体1380円+税
社員雇用を控える代わりに、アルバイト・パートを増やす企業が増えている。企業のイメージを左右するポジションにアルバイトがいるにもかかわらず、行き当たりばったりの採用や管理をしている会社は多い。年間1万人以上のアルバイトスタッフをマネジメントする会社役員の著者(平9商)が、パフォーマンスを短期間で社員と同等にする方法を公開。発売3カ月で2万部を超え、早くも実用書としてロングセラーになっている。
よくわかる社会保障と税制改革
よくわかる社会保障と税制改革―福祉の充実に向けた税制の課題と方向
発売日  2012.08.08
著 者 町田俊彦共・著 【経済学部教授】
発 行 イマジン出版
価 格 本体2000円+税
社会保障と税の一体改革のあるべき姿を海外の事情と比較しながら解説。
21世紀初めの構造改革と新自由主義の見直しを求め、教育、保育、雇用、医療、年金、介護など社会保障の財源確保をどうすべきか、再配分の観点から租税体系の見直しと抜本改革を提言する。
町田俊彦経済学部教授は第1章「社会保障の充実と租税・社会保険料」と、第5章「社会保障改革における消費税」の「I 社会保障と税の一体改革」を担当。先進国の中でも突出した高齢化が進む日本は、ドイツ・フランス水準(「国民負担率」で60~65%)の中型政府を目指すべきだと述べている。
共著者(まちだ・としひこ)∥経済学部教授。主な担当は財政学。
大相撲行司の軍配房と土俵
大相撲行司の軍配房と土俵
発売日 2012.08
著 者 根間弘海・著【経営部教授】
発 行 専修大学出版局
価 格 本体3200円+税
本書は大相撲の行司に関するもので、次の8章で構成されている。
▽1章・立行司も明治11年には帯刀しなかった ▽2章・上覧相撲の横綱土俵入りと行司の着用具 ▽3章・明治17年の天覧相撲と現在の土俵入り ▽4章・行司の黒星と相撲の規定 ▽5章・草履の朱房行司と無草履の朱房行司 ▽6章・行司の木村姓と式守姓の名乗り ▽7章・行司の改名に関する研究 ▽8章・大正時代の番付と房の色
大相撲の脇役である行司には長い歴史があり、研究に値する価値がたくさんあるが、体系的に深く研究した論考は非常に少ない。本書に取り上げられた話題は、これまでの類書ではあまり深く研究がされていないもので、本格的な研究書としては初めてである。内容の提示に関してもオリジナリティが高いものになっている。
著者(ねま・ひろみ)=経営学部教授。主な担当は「英語」。
「異端」の伝道者酒井勝軍
「異端」の伝道者 酒井 勝軍
発売日  2012.08
著 者 久米晶文・著【商学部】
発 行 勁草書房
価 格 本体3800円+税
600頁を超える大著である。伝記的叙述の対象となっている酒井勝軍とは、明治・大正・昭和を生きたキリスト者であり思想家である。日本にピラミッドがあった、モーセは日本に渡来した、日本とユダヤは同じ祖先をもつといった奇説を唱え、日本オカルティズムの根幹をつくりあげた。
この「異端」の思想家を分析するにあたって、著者は「神秘主義は教養である」(まえがき)と挑発する。倦(う)むことなく本書を読み進めていけば、これがキリスト教的教養をベースとして酒井のオカルト思想が成立していることを象徴的に語ったものであり、また同時に神秘主義研究を「きわもの」にせぬためのぎりぎりのスタンスを表明していることにも思いいたるであろう。
著者(くめ・まさふみ)=商学部非常勤講師。総合科目(精神世界論)担当
NHKCDBOOK基礎英語太郎と博士のビジュアル英単語帳
NHK CD BOOK基礎英語 太郎と博士のビジュアル英単語帳
発売日 2012.07.14
著 者 田邉祐司・著【文学部】
発 行 NHK出版
価 格 本体1800円+税
英単語を身につけるには、ただ目で文字を見て暗記するだけでなく、さまざまな工夫をこらして「脳内辞書」にインプットし、それをアウトプットにつなげることが大切だと田邉祐司教授は言う。本書はその助けとなる「単語帳」だ。
日常会話にもすぐに使える中学レベルの基礎英単語約700を「体」「自然」「宇宙」といったテーマ別に掲載。イラストを用いた図鑑的なページと、意味や例文を紹介するページの2段構成で、楽しみながら効果的に単語が覚えられるようになっている。
各単語に付けられた例文も印象的かつリズム感のあるものばかり。11年度NHKラジオ「基礎英語1」でおなじみの太郎と博士のイラストが単語のイメージ作りを助ける。付録CDを聴くことで耳からの定着も図ることができる。小中学生はもちろん、これから英語を学び直したいと考えている社会人にもお薦めの1冊だ。ピーター・ロンコープ文学部准教授が英文を監修した。
著者(たなべ・ゆうじ)文学部教授。通訳入門。
青空市場で会いましょう
青空市場で会いましょう
発売日 2012.07.01
著 者 永島敏行・著(昭54文)
発 行 家の光協会
価 格 本体1400円+税
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学者にできることは何か
学者にできることは何か 日本学術会議のとりくみを通して
発売日 2012.05.17
著 者 広渡清吾・著【法学部】
発 行 岩波書店
価 格 本体1800+税
筆者は、「3・11」の衝撃の後、日本の科学者の代表機関とされる日本学術会議の中心にあって(副会長、その後会長として)、大震災と原発事故の問題に取り組んだ。
本書はその半年間の活動記録である。日本学術会議は、この間、7つの緊急提言、外国アカデミーへの原発事故に関する報告書、復興に関する基本原則と諸課題の提案、今後の原子力エネルギーの利用に関する6つのシナリオとそれを基礎づける調査報告書などを社会に発信した。
筆者は、16代目にしてはじめての人文・社会科学系出身の会長として注目された。このことも含めて、いま、もっと力を振り絞り、もっと多くのことをなさねばならなかったという思いにとらわれている。
著者(ひろわたり・せいご)法学部教授。ドイツ法・比較法社会論。
ダウン・バイ・ロー
ダウン・バイ・ロー
発売日 2012.05
著 者 深町秋生・著(平10経済)
発 行 講談社文庫
価 格 本体724円+税
大型ショッピングモールに客足を奪われ、衰退を続ける山形・南出羽市。それに追い打ちをかけるような震災の発生。女子高生・真崎響子は幼なじみの遥から小遣いをまきあげ、憂さを晴らす日々だった。その遥が電車に飛び込み自殺してしまう。以来、響子の耳には死んだ遥のささやきが聞こえ、周囲では不可解な事件が連続して起こる。
深町秋生さん(平10経済)は本作で、「自分が書きたい小説」を目指したという。
深町さんの出身地・山形で実際に起きた事件をモチーフに、一人の女子高生の目を通して、地方に漂う閉塞感を見事に描き出している。
なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか
なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか 勝利をつかむデータ分析術
発売日 2012.05
著 者 渡辺啓太・著(平18ネット情報)
発 行 東邦出版
価 格 本体1429円+税
全日本女子バレーボールチームを支える若きアナリストとして活躍している渡辺啓太さん(平18ネット情報)。渡辺さんは在学中に、柳本晶一監督(当時)率いる同チームのアナリストとして抜擢され、以後世界中で数多くのトップレベルの試合を見続けている。本書では、高校の部活動でデータバレーを実践したことから開けたアナリストとしての道や、全日本女子チームのデータ活用・分析術を明らかにしている。
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世界政治叢書6ラテンアメリカ・オセアニア
世界政治叢書6 ラテンアメリカ・オセアニア
発売日 2012.04.30
著 者 佐島直子・共著【経済学部教授】
発 行 ミネルヴァ書房
価 格 本体3500円+税
ラテンアメリカとオセアニア地域の今日の政治経済・対外関係の特徴と課題を歴史的な経緯を踏まえて検討し、今後を展望している。
佐島直子経済学部教授が第8章「安全保障政策―アジアとアメリカの相克」を担当している。
オーストラリアとニュージーランドの安全保障政策の史的展開をたどったうえで、その変遷を国家、地域、世界の視座から考察。「現実の脅威」から遠い位置にある両国だが、国際的な安全保障問題に対する関心は高い。近接するアジアと同盟国である米国との関係から避けがたい安全保障上の相克があるからだ。ポスト冷戦後の世界で両国は、アジアとも米国とも一定の連携を保ったうえで、地域の平和と安定に自律的、実効的に寄与しようとしていることを明らかにしている。
著者(さじま・なおこ)経済学部教授。主な担当は英語。
経済・経営・商学のための実践データ分析―アンケート・購買履歴データをいかす―
経済・経営・商学のための実践データ分析―アンケート・購買履歴データをいかす―
発売日 2012.04
著 者 奥瀬喜之・共著【商学部教授】
発 行 講談社
価 格 本体1800円+税
社会科学におけるデータ解析の環境は格段に向上した一方、容易に分析が「できてしまう」ことは危険もはらんでいる。分析手法に関する正しい理解がないと使い方を間違え、誤った解釈や結論を導いてしまう可能性がある。 本書は、そのような誤用を防ぐには、分析の「しくみ」を知ることが重要であるという前提に立っている。その前提の下で「どのような時期にどう使えばいいのか」「どのようなことに気をつける必要があるのか」を理解してもらうことをねらいとしたテキストである。 商学が専門である奥瀬が講義経験をもとに本文を執筆、情報科学が専門である久保山が関連情報を紹介するコラムを執筆した。
共著者(おくせ・よしゆき)商学部教授。主な担当は「マーケティングリサーチ」「消費者行動」。
家族の力
家族の力 トップアスリートの家族の本音
発売日 - -
著 者 日刊スポーツ新聞社編
発 行 日刊スポーツ出版社
価 格 本体1500円+税
ニュース専修2012年8月号はこちら(PDF)
センディ

センディナビ