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2008年度 新刊紹介

グアテマラ内戦後人間の安全保障の挑戦
グアテマラ内戦後 人間の安全保障の挑戦
発売日 2009.03.31
著 者 狐崎知己・著【経済学部教授】
発 行 明石書店
価 格 本体5000円+税
1960年から36年におよぶ内戦が続いた中米グアテマラ。本書では復興が進まない同国内戦後の問題点を挙げ、処方せんを示している。恐怖からの自由、欠乏からの自由という「人間の安全保障」をテーマに、文化人類学、政治学、経済学、農学などの研究者が多角的にアプローチした。
 編著者のひとりである狐崎教授は、自身がコーディネーターとなって本学や道の駅「君田21」(広島県)など日本各地で展開されたJICA研修(2005年~07年)を紹介。同研修は「復興は地方から」と先住民の開発リーダー育成が狙いで、市長やNGO幹部などの若手男女30人が参加。地方公共政策の改善を柱に展開された。研修の成果が同国で生かされている実例も報告している。
企業経営とリスクマネジメントの新潮流
企業経営とリスクマネジメントの新潮流
発売日 2009.03.31
著 者 上田 和勇・著【商学部教授】
発 行 白桃書房
価 格 本体2800円+税
05年度から3年間におよぶ商学研究所プロジェクト「企業経営と現代的リスクマネジメント」の研究成果の一部が8本掲載されている。リスクマネジメント(以下、RM)の概念、その方法の変遷から始まり、現代企業において重視されるリスク(戦略リスク、情報開示リスクなど)、RMに関する国家規格・国際規格などについて検討するとともに、中小企業におけるRM、CSRや企業文化の問題を企業経営や企業価値最適化の視点から検討したものである。
RMが企業価値を左右させる重要な概念であり、方法であることがわかる。
特許の実証経済分析
特許の実証経済分析
発売日 2009.03.27
著 者 山田 節夫・著【経済学部教授】
発 行 東洋経済新報社
価 格 本体5200円+税
特許制度は本当に経済成長や産業の発達に貢献しているのだろうか。日本の現行の特許制度体系は最善のものといえるだろうか。いっそうの産業の発達に寄与するように、特許制度体系を改革する余地はないのだろうか。本書は、上記の疑問に答えるべく、2005年に開発された日本の特許データベースを縦横に活用して実証分析を行った、初めての包括的な特許経済研究の試みである。本書では、様々な実証経済分析を通して、日本の有力産業においてイノベーションを促す仕組みや要因は何であるかを解明して現在の日本の特許制度を評価し、さらに日本経済全体の発展を促す望ましい特許制度のあり方が模索される。
著者(やまだ・せつお)経済学部教授。主な担当は経済政策。
発展する中国の流通
発展する中国の流通
発売日 2009.03.26
著 者 関根 孝・著【商学部教授】
発 行 白桃書房
価 格 本体3800円+税
ドメスティックな要素とグローバルな要素が交錯するアジアの中で、日本の流通をとらえ直すと言う究極の目的を遠くに見やりながら、本書では種々の角度から中国の流通近代化プロセスを分析している。具体的には、第一に国有企業改革の流れに乗る中国有力小売企業、外資の中で異彩を放つ華人資本、日本型卸売業の移転に取り組む日系総合商社など中国流通近代化の多様な担い手に焦点を当てている。第二に、流通の地域差に考慮して、大都市と地方都市で計画経済から市場経済体制への移行過程における小売・卸の変化を、現地調査に基づいて分析している。第三に、家電品、自動車、食品の新しい流通チャネルの生成をとりあげていることなどである。
共著者(せきね・たかし)商学部教授。主な担当はマーケティング。
起きあがりことば心の筋肉に効いていきます
起きあがりことば 心の筋肉に効いていきます
発売日 2009.03.13
著 者 佐藤雅幸・著【経済学部教授】
発 行 朝日出版社
価 格 本体1000円+税
心がくたくた…。そんなときに読んでほしい一流アスリートを支えてきたことば。転んだとき、落ち込んだとき、起きあがるための「ことば」を持っているだろうか? 著者の30年間におよぶ指導実績から生まれた「起きあがるためのことば」を323個収録。読むだけで、いつの間にか心が強くなってくる。「七転び八起き」のことわざ通り、弱った心を七章に分けて書いてある。気になる章を開いてみよう。一転び:「モヤモヤ」二転び:「グルグル」三転び:「キリキリ」四転び:「ヘトヘト」五転び:「ガチガチ」六転び:「アワアワ」七転び:「クヨクヨ」。アスリートだけでなく新社会人にもお薦めの1冊。
著者=(さとう・まさゆき)経済学部教授。担当はスポーツ科学論、スポーツ心理学。
No.1テレアポ職人が教えるズルい!営業術
No.1テレアポ職人が教える ズルい!営業術
発売日 2009.03.15
著 者 竹野恵介・著(平1法)
発 行 青春出版社
価 格 788円(税込)
はじめての人の飲食店開業塾
はじめての人の飲食店開業塾
発売日 2009.03
著 者 赤沼 慎太郎・著(平13商)
発 行 かんき出版
価 格 定価1575円
ごく普通の人でも資格を取ってきちんと稼げる本
ごく普通の人でも資格を取ってきちんと稼げる本
発売日 2009.03
著 者 横須賀 てるひさ著(平15法)
発 行 インデックス・コミュニケーションズ
価 格 定価1575円
「ハッタリ」力30歳からでも間に合う人生再起動の教科書
「ハッタリ」力 30歳からでも間に合う人生再起動の教科書
発売日 2009.03
著 者 大石 太郎・著(平6法) (小林 昌平・小峯 隆生・共著)
発 行 講談社
価 格 定価880円
『人は何を旅してきたか』
『人は何を旅してきたか』
発売日 2009.03
著 者 専修大学人文科学研究所 編
発 行 専修大学出版局
価 格 本体700円+税
2007年に創立40周年を迎えた人文科学研究所が、記念講座の講演録を中心に編んだのが本書。文学、歴史学、地理学、経済学などを専攻の5教員が、研究の中で巡り合ったさまざまな旅の姿を取り上げ、旅が人の心や社会に働き掛ける意味を探った。
▽「インド人の跡を追う旅」(内藤雅雄文学部教授)▽「産業観光への誘い」(青木美智男元文学部教授)▽「近代日本の旅と旅行産業」(永江雅和経済学部教授)▽「日露戦争で死亡したロシア軍人の墓と記念碑を訪ねる旅」(大谷正法学部教授)▽「自然に出会う旅」(高岡貞夫文学部教授)
1日3分脱「日本人英語」レッスン
1日3分 脱「日本人英語」レッスン
発売日 2009.02.13
著 者 田邉祐司【文学部教授】、 T・ライト 共著
発 行 朝日新聞出版
価 格 本体740円+税
自己紹介のとき私たちが真っ先に思い浮かべるのは“My name is~”という表現だろう。しかしこの表現が相手と距離を置く機能をもつことを知る人は少ない。 
本書はこうした誰もが知っている英語表現を機能面から見直し、言葉の真の「運用知」を高めてくれる好著である。
共著者(たなべ・ゆうじ)=文学部教授。担当は通訳入門ほか。
小堀遠州の茶会
小堀遠州の茶会
発売日 2009.01
著 者 深谷信子・著(平19院文博)
発 行 柏書房
価 格 本体12000円+税
深谷信子さん(平19院文博)が第20回茶道文化学術賞の奨励賞を受賞した。博士論文を基に書き上げた「小堀遠州の茶会」が遠州研究のみならず、茶道人物研究の新しい方向性を切り開いた書として、高く評価された。同書は746ページになる大作。
近江小室藩(1万2千石)藩主で、江戸初期の大名茶人であった小堀遠州(1579~1647)は生涯に多くの茶会を開き、招かれた約800人は大名・公家・旗本・町人などあらゆる階層におよんだ。
深谷さんは茶会記を一回一回読み解き、392回の全客の名前、経歴を徹底的に調べ、茶会記では見いだせない人間関係を分析。幕僚と茶人の両面をとらえ、近世初期における政治的文化的役割をあげている。
渡米した折の美術館巡りで日本の伝統文化を再確認。帰国後、茶道を学び放送大学を経て専修大学大学院に入学した深谷さん。青木美智男元文学部教授の指導の下で遠州研究を志し10年にわたり一意専心、研究に励んだ。
「30年間、専業主婦生活を続けてきた自分が博士論文を書き上げられたのは青木先生のご指導のおかげ。この成果を宝物とし今後も遠州の研究を一つひとつ重ねていきたい」と話している。法学部非常勤講師を務める。
東アジアにおける二段階キャッチアップ工業化
東アジアにおける二段階キャッチアップ工業化
発売日 2009.01
著 者 湯進・著【平20院経済博】
発 行 専修大学出版局
価 格 本体3200円+税
【専修大学課程博士論文刊行助成による刊行】 著者:湯進(タン・ジン)08年経済学研究科経済学専攻博士後期課程修了。博士(経済学)
中小企業金融の新展開
中小企業金融の新展開
発売日 2009.01
著 者 小藤康夫 著【商学部教授】
発 行 税務経理協会
価 格 本体2600円+税
中小企業金融は地域金融機関が担う分野であり、リレーションシップバンキングは地域金融機関が利用する金融手法であると考えられている。
だが、今日では中小企業に向けた投融資は大手銀行も積極的に展開しているうえ、高度な金融技術の発達からトランザクションバンキングも利用できる時代に入っている。
本書では、こうした視点から大手銀行にとっても中小企業金融は魅力的な領域に変わりつつあることを明らかにしている。
ユニークな試みとしてシステムダイナミックスのソフトを用いながら、因果関係を分かり易く示している点にある。これにより図を眺めるだけでも要点が理解できるであろう。
著者(こふじ・やすお)=商学部教授。担当は金融論。
開発援助の貧困削減インパクト
開発援助の貧困削減インパクト
発売日 2008.12.20
著 者 施錦芳【平19院経済博】
発 行 専修大学出版局
価 格 本体3800円+税
専修大学課程博士論文刊行助成による刊行】 著者:施錦芳(シ・キンホウ)07年経済学研究科経済学専攻博士後期課程修了。博士(経済学)
スウェーデンの女性と男性
スウェーデンの女性と男性 ジェンダー平等のためのデータブック2006
発売日 2008.12
著 者 スウェーデン中央統計局 福島 利夫 訳 【経済学部教授】
発 行 ノルディック出版
価 格 本体1714円+税
福祉社会とは、社会の住民すべてが等しく、より人間らしい生活ができる社会のことであり、そのためには女性と男性のあいだが平等であることが前提となる。その文脈で、統計を女性と男性別にみると、生活の多様な領域で、両性がおかれている全般的な状態が鮮明になる。ジェンダー統計論は、統計学の中では新しい分野であるが、「福祉」が国の代名詞となっているスウェーデンは、その世界的展開の中心的な役割を果たしている。本書は、統計の専門家でない人にも手軽に利用してもらえるように図表を使い、「利用者にやさしい」統計が提供されている。
訳者(ふくしま・としお)経済学部教授。担当は経済統計学ほか。
感情マーケティングの理論と戦略
感情マーケティングの理論と戦略
発売日 2008.12
著 者 上原聡・著【平20院商博】
発 行 専修大学出版局
価 格 本体2600円+税
【専修大学課程博士論文刊行助成による刊行】 著者:上原聡(うえはら・さとし)08年商学研究科商学専攻博士後期課程修了。博士(商学)
殺人罪に問われた医師-川崎協同病院事件
殺人罪に問われた医師-川崎協同病院事件
発売日 2008.11.10
著 者 矢澤曻治 編著【法科大学院教授】
発 行 現代人文社
価 格 本体2200円+税
意思表示ができない患者に対して行われた医師の治療行為の差し控えや中止は、殺人罪に問われるのか。
川崎協同病院事件は98年、同病院に入院中の男性患者が気管内チューブを抜かれ、筋弛緩剤を投与されて死亡。主治医の女性医師が3年後に殺人罪に問われた。「患者は死が不可避な末期状態で、家族から要請されて延命治療を中止した」と主張する女性医師の上告訴訟代理人である著者は、発覚当時の新聞報道も含め「事件」を丹念に検証。1審、2審の事実認定と有罪判決、司法の医療行為への干渉を批判している。
尊厳死でも安楽死でもない「終末期医療での死」に対する医師の責任の在り方について論議を投げかけている。
編著者(やざわ・しょうじ)=法科大学院教授。担当は国際私法、国際民事紛争解決。
『失われた十五年』と金融政策
『失われた十五年』と金融政策
発売日 2008.11
著 者 田中隆之 著【経済学部教授】
発 行 日本経済新聞出版社
価 格 本体2400円+税
バブル崩壊後、日本経済は「失われた十五年」とも呼ばれる未曾有の長期不況に陥った。本書は、この間行われた量的緩和政策の効果や、さらなる緩和策としてのインフレ目標をめぐる論争を、振り返って整理し、それらの成果と意義を問い直そうとする刺激的な解説書である。
アメリカのサブプライム問題に端を発した世界金融危機は、金融政策のあり方に改めていくつかの問題を提起している。金融危機の発生、さらにバブルの発生を防止するために、金融政策はどのような役割を担うべきなのだろうか。本書は、こうした疑問や、将来の政策のあり方に対しても、日本の経験から貴重な示唆を与えている。
著者(たなか たかゆき)=経済学部教授。主な担当は財政金融政策。
遠藤周作
遠藤周作
発売日 2008.10
著 者 柘植光彦・編【文学部教授】
発 行 至文堂
価 格 本体2476円+税
『沈黙』『海と毒薬』『深い河』など日本人にとってのキリスト教の意味を問う純文学や『狐狸庵閑話』などユーモアの中のヒューマニズムを描いた作品で幅広く支持された遠藤周作。
カトリック信者の遠藤だが、行き着いたのは「すべての宗教はひとつ」。数多い信仰対象をもつ日本人の伝統的信仰形態を否定せず、それぞれの宗教が持つ排他性に批判の目を向けた。
本書は遠藤の文学、思想の全体像を新たな論点から追究した。執筆陣は遠藤研究者、外国文学研究者、宗教、思想の専門家など多彩だ。順子夫人へのインタビューなども加え、没後12年、輝きを増した遠藤周作像の現在に迫った。
 編著者(つげ・てるひこ)=文学部教授。主な担当はビジュアル文化論。
犯罪小説家
犯罪小説家
発売日 2008.09.30
著 者 雫井脩介・著【平3文】
発 行 双葉社
価 格 本体1500円+税
昨年、映画化もされた『犯人に告ぐ』『クローズド・ノート』のヒットメーカー、雫井脩介さん(平3文)の最新作。
新進作家、待居涼司の出世作『凍て鶴』に映画化の話が持ち上がった。監督に抜擢されたのが人気脚本家の小野川充。小野川は『凍て鶴』の作品のヒロインには、伝説的な自殺系サイト〔落花の会〕を運営していた木ノ瀬蓮美の影響が見られると、突拍子もない持論を展開。そんな小野川に待居は不気味さを感じ始める……。
雫井さんは「久しぶりにサスペンスらしいサスペンスを書き切りました」と語る。2人のやりとりを軸に、ネット心中や掲示板など現代の底知れない”闇”を盛り込んだ心理サスペンス。
[増補]米国の大統領と国政選挙
[増補]米国の大統領と国政選挙
発売日 2008.09.25
著 者 藤本一美【法学部教授】・濵賀祐子【法学部非常勤講師】
発 行 専修大学出版局
価 格 本体2400円+税
米国の大統領選挙は、現代世界における政治・経済・外交・軍事力の圧倒的優勢体制と相まって、影響力の大きさ故に、その行方は、米国のみならず、世界各国の注目の的となっている。
2004年刊行の第1版は、第二次世界大戦以降の米国における大統領選挙および中間選挙をとりあげ、米国が直面してきた諸問題の争点を提示し、「リベラル」と「コンサヴァティブ」の対立の視点から、米国政治のダイナミクスを概観しようとした。増補版は2004年の大統領選挙と2006年の中間選挙の背景、結果及び解説を加えた。著者(ふじもと・かずみ)=法学部教授。担当は政治学の基礎ほか。(はまが・ゆうこ)=法学部非常勤講師。担当は政治学A。
新釈四谷怪談
新釈 四谷怪談
発売日 2008.08.19
著 者 小林恭二・著【文学部教授】
発 行 集英社新書
価 格 本体700円+税
血も凍る怨霊物語として、日本人に「祟り」の恐怖心を植え付けてきた『四谷怪談』。ヒロインお岩さまがどのように形づくられていったのかが軽妙な筆致で綴られる。
時は文化文政の、表面は華やかながら貧富の差がはなはだしい時代。借金苦を克服した貞女・お岩さまを祀る於岩稲荷は、貧困にあえぐ御家人の妻たちに信仰されていた。鶴屋南北は、そのお岩さまを怪談の主役に〝抜擢〟したのだ。
お岩さまが怨霊に変身する理由、物語における南北得意の逆転劇は…。胸がすくような筆者の斬新な発想の数々。残暑しのぎにぴったりの書だ。
 著者(こばやし・きょうじ)=文学部教授。作家。
現代議会制度論
現代議会制度論
発売日  2008.07.30
著 者 藤本一美・著【法学部教授】
発 行 専大出版局
価 格 本体2400円+税
1890年に第1回帝国議会が召集されてから118年が過ぎたが、日本の国会が本来の機能を果たしているかといえば、必ずしもそうとはいえない。問題を改善するためにも、現在の国会=議員制度を正しく理解する必要がある。
第1部で日本の国会を、第2部で日本の地方議会を、第3部で欧米主要国の議会制度を解説。本書では国の最高機関である国会に眼を向け、その仕組みや運営について理解を深めることが重要と説いている。 著者(ふじもと・かずみ)=法学部教授。担当は政治学原論ほか。
日本信託業証言集
日本信託業証言集(上・下)
発売日  2008.07.20
著 者 麻島昭一・編著【名誉教授】
発 行 専大出版局
価 格 本体16000円+税、分売可
1890年に第1回帝国議会が召集されてから118年が過ぎたが、日本の国会が本来の機能を果たしているかといえば、必ずしもそうとはいえない。問題を改善するためにも、現在の国会=議員制度を正しく理解する必要がある。
第1部で日本の国会を、第2部で日本の地方議会を、第3部で欧米主要国の議会制度を解説。本書では国の最高機関である国会に眼を向け、その仕組みや運営について理解を深めることが重要と説いている。 著者(ふじもと・かずみ)=法学部教授。担当は政治学原論ほか。
進化論の5つの謎
進化論の5つの謎
発売日 2008.07.07
著 者 船木亨・著【文学部教授】
発 行 筑摩書房
価 格 本体780円+税
メディアでは生命40億年の進化の歴史のヴィジュアルなディテールが提供され、どんなことにも“進化する”という動詞が使われているが、本書は進化という概念が西欧においてどう形成されてきたのか、それがどこまで理論的正統性をもっているかを論じている。
進化論は生物の歴史を機械論的に捉えた思想であるが、その頂点にそれを捉える理性的人間が位置づけられ、「生存競争」や「優生学」という誤った観点が潜んでいた。人間の存在は、自然を認識する人間固有の観点と、人為淘汰によって自然を変質させつつある実践のなかに含まれている。それをふまえると、生物と共通した人間の“生”が見えてくる。人生観が変わる一書。(筑摩書房・本体780円+税)
著者(ふなき・とおる)=文学部教授。主な担当は西洋哲学史。
公教育における包摂と排除
公教育における包摂と排除
発売日 2008.07
著 者 嶺井正也・編【経営学部教授】
発 行 八月書館
価 格 本体2300円+税
いま、EU諸国では社会的排除を克服するため社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)が政策的に注目されている。それは学校教育の主流から排除されてきた人びと(たとえば移民など)への対応としても提起されている。同時に障害のある子どもの教育についてインクルーシヴ教育が世界の潮流となりつつある(障害者権利条約第24条)。この両者はどう交錯しているのか、ある集団の包摂により新たな排除は生じないのか、といった観点から日本とヨーロッパの教育問題を分析した著作である。包摂と排除という視座を打ち出した教育理論書は日本において初めてである。
 編著者(みねい・まさや)=経営学部教授。担当は教育原論。
NO IMAGE
ある校長の話-教育への補助線
発売日 2008.07
著 者 新崎和治・著【昭44経済】
発 行 南山舎
価 格 税込1000円
38年間教鞭をとり、沖縄県与那国小、石垣第二中、川平小中で校長を務め、2007年3月に定年退職した著者が、職員朝会(会議)や全校集会で話してきたことをまとめたもの。
「教えることは共に希望を語ること」という著者は、この本が「教育」という作業の一助になってほしいとタイトルをつけた。生徒たちに勇気をもたせる愛情あふれる言葉や、教諭たちの成長をうながす厳しい言葉など、「人づくり」の実践者として教育に尽くしてきた著者のリーダーシップがうかがえる話が約200本掲載され、学校だけでなく、企業や家庭など、さまざまな場面で活用できる心に響く内容である。
マラリア
マラリア
発売日  2008.06.30
著 者 桂美人・著【平8商】
発 行 角川書店
価 格 本体1600円+税
07年、デビュー作『ロスト・チャイルド』で「横溝正史ミステリー大賞」を受賞した際、桂美人さん(平8商)は「次回作は、東西の宗教を舞台にしたい」と語っていた。
その宣言通り、最新作ミステリー『マラリア』はカトリック教会の中心バチカンと、曹洞宗の大本山・永平寺を舞台に、壮大なスケールで描いた。
主人公は永平寺で修行する青い目の雲水・唯慧。もうひとりは東京地検特捜部検事の神坂将史。欧州各地で起きた連続射殺事件を軸に、ストーリーは複雑に、巧妙に展開していく。前作に続き、独特なキャラクター設定や”血筋”を命題にしたところも特徴だ。
裁判員制度を批判する
裁判員制度を批判する
発売日 2008.06.18
著 者 小田中聰樹・著【元法学部教授】
発 行 花伝社
価 格 本体1700円+税
来年5月から施行される裁判員裁判により、国民の司法参加が始まる。この制度により公正な裁判は可能なのか。冤罪・誤判は防げるのか。筆者は、同制度の構造的欠陥を指摘、人権保障という司法の理念や原則からかけ離れている点を厳しく批判している。国民に裁判員就任を強制し秘密保持を刑罰で強いる。被告にもその受容を強要する。公判前整理手続導入により被告の防御権・弁護権が切り捨てられる―が主な点だ。
その背景として、同制度を生んだ司法改革が90年代に始まった新自由主義的な統治機構改革の一環である点を認識する必要がある。
司法への国民参加は、民主主義国家になくてはならない視点。制度化には、深い配慮が必要だ。これまで冤罪の人々への支援や公正な裁判への運動が市民レベルで展開され、多くの成果を生んだ。国民参加の原点はここにあると説く。 
著者(おだなか・としき)=元法学部教授。刑事訴訟法。
QOE[利益の質]分析
QOE[利益の質]分析
発売日 2008.06.02
著 者 一ノ宮士郎・著【経営学部講師】
発 行 中央経済社
価 格 本体4600円+税
米国実務界には、証券投資意思決定などをはじめとした企業評価において、古くから「利益の質(Quality of Earnings)」を活用してきた歴史があった。最近では利益の質が、不正会計の横行する状況の中で、財務報告の信頼性回復のテーマとしても脚光を浴びるようになった。
著者は、このように注目を集めている利益の質という概念、そして利益の質の企業評価への適用という問題について、理論的・実証的な検討を行った。本書は、我が国で初めて利益の質についての本格的な研究成果をとりまとめたものである。
著者(いちのみや・しろう)=経営学部講師。担当は財務会計。
貧困と怒りのアメリカ南部
貧困と怒りのアメリカ南部 公民権運動への25年
発売日  2008.06
著 者 アン・ムーディ 著・樋口映美 訳【文学部教授】
発 行 彩流社
価 格 本体3500円+税
本書は、1940年にアメリカ合衆国のミシシッピ州で「黒人」小作人の娘として生まれたアン・ムーディの幼少期から大学卒業までが赤裸々につづられた自伝『Coming of Age in Mississippi』(1968年出版)の全訳である。
 9歳からメイドをして母親を助けてきたアン・ムーディは、高校に入ったころ人種差別という不条理に目覚め、大学では公民権運動に参加する。そこに「キング牧師」は登場しない。
このアン・ムーディの世界を、公民権運動の大きな流れのなかに位置づけることによって、訳者は本書を、従来の「公民権運動」のイメージに見直しを迫る貴重な証言として提示している。 
 訳者(ひぐち・はゆみ)=文学部教授。担当はアメリカ史。
現代日本政治論 1945-2005
現代日本政治論 1945-2005
発売日 2008.05.12
著 者 藤本一美・著【法学部教授】
発 行 専大出版局
価 格 本体2800円+税
本書は1945年から2005年までの日本の戦後政治の軌跡をたどり、現代日本政治の特色と問題点を提示している。米ソ冷戦という国際情勢を踏まえながら、保守勢力と革新勢力の対立を中心に据えて論述を展開。
2部構成で、第1部では重要な政策、事件を年代順に列挙し、当時の政治状況を分析。第2部では、「日米安保体制の再検討」「村山内閣の歴史的位置」など、トピックスごとに考察を加えている。  著者(ふじもと・かずみ)=法学部教授。担当は政治学原論ほか。
いま、働くということ
いま、働くということ
発売日 2008.05.07
著 者 大庭健・著【文学部教授】
発 行 筑摩書房
価 格 本体780円+税
“格差”が進み、労働環境が悪化しているいま、「『まじめにコツコツと働いたところで報われない』という労働へのシニシズムが広がっている」と著者は指摘している。本書では、現代社会固有の労働事情に触れながら「人はなんのために働くのだろうか」という普遍的な問題について深く掘り下げ、問い直している。
共同体と市場という二つのモデルを挙げて「人間の協業の仕組み」について考察。直接、視野に現れてこない無数の人々の「いのち」「生活」「人生」のつつがない穏やかな連鎖に、私たち一人ひとりの労働が役割を果たしているのではないか。そこに働くことの喜び、意義が見いだせるのでは――と説く。
著者(おおば・たけし)=文学部教授。主な担当は倫理学概論。
非営利・共同システムの展開
非営利・共同システムの展開
発売日 2008.05
著 者 内山哲朗 他編著【経済学部教授】
発 行 日本経済評論社
価 格 本体3400円+税
本書は、市場主義の「暴走」がもたらす暮らしの崩壊と格差の拡大をまえにして、「サードセクター」と呼ばれる非営利・協同組織(協同組合・NPO・社会的企業等)が雇用や暮らし、コミュニティの質的な改善にどのような貢献をなしうるのかを、日本・イギリス・フランス・イタリアの事例を分析しながら考察した、共同研究の成果である。 本書は同時に、非営利・協同システムをめぐる「理論」「実態」「政策」の検討を通じて、現行の社会・経済システムの変革と近未来の社会・経済システム像とを、サードセクターという視角から描くことの意義を強調している。
共編者(うちやま・てつろう)=経済学部教授、主な担当は社会運動論。
目撃!文化大革命
目撃!文化大革命
発売日 2008.04.10
著 者 土屋昌明 編著【経済学部教授】
発 行 太田出版
価 格 本体3333円+税
06年、本学で開催されたシンポジウム「イメージとしての文化大革命」での討論の模様などから中国の文化大革命(文革)を多方面からとらえた書。軸になるのがシンポでも上映されたドキュメンタリー映画『夜明けの国』(1967年制作・時枝俊江監督・岩波映画)=本書にDVDで収録。
同映画は文革間もない中国東北地方(瀋陽市など)や北京市に撮影クルーが滞在し労働者、農民、学生らの生活を活写。『毛沢東語録』を手に「毛沢東万歳」を連呼する文革の象徴・紅衛兵のデモ姿など貴重な場面がちりばめられている。
本書では当時の撮影クルーや本学の下澤和義商学部教授など各方面の専門家が映画を分析。ヌーベルバーグの旗手ゴダールや中国をめぐる当時の言論に影響を与えた竹内好氏の文革観も論じられている。
編著者(つちや・まさあき)=経済学部教授。担当は中国語。
貨幣経済学の基礎
貨幣経済学の基礎
発売日 2008.04.01
著 者 坂口明義 著【経済学部教授】
発 行 ナカニシヤ出版
価 格 本体2400円+税
本書は、平成16年8月27日に西安の西北大学でおこなった共同討論会の成果(中国語)。ほぼ同じ内容の日本語の論文集『長安都市文化と朝鮮・日本』が、同時に日本の汲古書院から出版されている。
日本側執筆者は全員、本学の教員と卒業生、中国側は西北大学と西安市内の大学の教員。国際交流協定大学との学術交流で、その成果の論文集が両国同時に、両国語で刊行されたのは珍しい。日本側論文を中国語に翻訳するのが並々ならぬ苦労だったことも特記しておく。平成15年以来、数度にわたる両大学の共同研究については、汲古書院の論文集の「あとがき」をご覧願いたい。(経済学部教授・土屋昌明)
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うろうろ舟
発売日 - -
著 者 諸角弘 著【昭28商経】
発 行 - -
価 格 - -
神奈川県の中学校で教鞭を執っていた諸角弘さん(昭28商経)が教諭当時、道徳指導の読み物資料用に自ら執筆した作品をまとめ、「うろうろ舟」と題した短編集を上梓した。
作品の多くは1970年代に、当時の文部省の教科調査官の指導を受けて執筆。退職を機にこれまで未整理だったものを再編し、本書には実際に神奈川県の道徳資料に採用されたもの、書き溜めていたもの合わせて15編が掲載されている。「小学校のころから『チャンバラ』映画が好きで、『鬼平犯科帳』などの時代小説を愛読していたこともあり、道徳教育の副読本を作成する上で、私は時代物を担当していました」と諸角さん。小舟で隅田川を行商する元武士の男が、過去の身分よりも現在の仕事に誇りを持って取り組むさまを描いた表題作「うろうろ舟」など、掲載作品もほとんどが江戸時代を舞台としている。
特に「うろうろ舟」「甲府勤番」の2編は「中学校道徳・生きる」(大阪書籍)に、「土平治騒動」は「平成17年版 神奈川県の道徳・きらめき3」(学研)に掲載されており、現在でも教育の現場で活用されている。
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続・土器どきドキゆめ物語
発売日 - -
著 者 大塚靖夫 著【昭41経済】
発 行 - -
価 格 - -
少年時代に畑の中から見つけた土器、石器のかけらがライフワークに―。
 相模原市在住の大塚靖夫さん(昭41経済)が、4年前に出版した「土器 どき ドキ物語」の続編を出版した。前作に登場した4人が、夢の中で4千年以上も前の縄文時代の集落にタイムスリップし、竪穴式住居の生活を経験。村人と交流し、星座や季節の植物、土器や石器づくりなどを学んでいくというストーリー。かわいらしい挿絵とわかりやすい表現で、楽しく古代の歴史を学ぶことができる。
考古学研究家として、厚木市や相模原市などの市史編纂にかかわりながら、土器の製作にも励む。相模川に近い、勝坂遺跡が発祥とされる「勝坂式土器」は、取っ手が顔面で装飾的な文様が特徴。その魅力にとりつかれ、教員仲間と同好会をつくった。「子供のころの出会いが私にロマンを与えてくれ、多くの人との出会いやつながりがそれを広げてくれました。子供たちにもいろいろな経験の中から『宝物』を見つけてほしい、と伝えてきました」と教員生活を振り返る大塚さん。
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