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2015年度 新刊紹介

日本の保険市場
日本の保険市場
発売日 2016.03.25
著 者 小藤康夫・著 【商学部教授】
発 行 八千代出版
価 格 本体2200円+税
本書は保険市場の現状を探りながら、保険株とグローバル化に注目している。株価分析を通じれば複雑な保険会社の諸問題も理解しやすい。さらにグローバル化についても分析を深めれば、将来の姿が一層明確に見えてくる。
アプローチとして簡単なモデルを作成し、各章のテーマを検討するスタイルが取られている。このほうが本質が見極めやすく、条件が変更された場合の効果も明らかになろう。
今日の保険会社は時代の転換点に立っているように思える。過去の山から新しい山に飛び移る段階に差し掛かっている。本書はまさに保険会社が新しい領域に踏み込む過渡期の問題を扱っている。多くの読者にとって興味深いテーマばかりである。
著者( こふじ・やすお)=商学部教授、担当は金融論、金融サービス。
最初の経済学
最初の経済学
発売日 2016.03.11
著 者 山田節夫・山中尚【経済学部教授】・大倉正典【同准教授】・朝倉健男・著 【院経済博3】
発 行 同文舘出版
価 格 本体2800円+税
本書はミクロ経済学・マクロ経済学入門の解説書である。まず、第I部ミクロ経済学編では、消費者行動の理論、生産者行動の理論と完全競争・不完全競争など、市場機構を広く網羅している。
第II部マクロ経済学編では、国民経済計算の概念規定から始まり、新古典派並びにケインズ派成長理論の解説を与え、さらに応用の分野として、財政金融政策の効果、労働市場の分析、国際経済学などの項目が、分かりやすく解説されている。
著者( やまだ・せつお)=経済学部教授。主な担当は、経済政策。(やまなか・たかし)=経済学部教授。主な担当は、金融論。(おおくら・まさのり)=経済学部准教授。主な担当は、国際金融論。(あさくら・たけお)=院経済博3。
トランスナショナル・コミュニティ
トランスナショナル・コミュニティ
発売日 2016.03
著 者 広田康生 【人間科学部教授】 ・ 藤原法子 【人間科学部准教授】 共・著
発 行 ハーベスト社
価 格 本体3200円+税
グローバル化が引き起こす差異や多様性とは何か。その中で我々個人、そして社会はどのような痛みや可能性そして強さを必要とするのか。
本書はこうした問いに、日本人の移動の記憶や場所形成、都市的世界という概念を手掛かりに考察している。日本人移民の原点(ハワイ移民)の一つの山口県沖家室(おきかむろ)島、同島出身者の多くが住んだホノルルのカカアコ地区やアアラ街を訪ねた。そして群馬県大泉町のブラジルタウン、新宿のコリアタウン、さらにはニューヨーク・マンハッタンのイーストビレッジなどでフィールドワークを重ね、想像的アイデンティティーという人間像を提起した経験的、思索的な研究書である。著者( ひろた・やすお)=人間科学部教授。主な担当は、エリアスタディーズ。(ふじわら・のりこ)=同准教授。主な担当は、地域社会学。
海外日本人社会とメディア・ネットワーク
海外日本人社会とメディア・ネットワーク
発売日 2016.02.29
著 者 今野裕昭・共編著 【人間科学部教授】
発 行 東信堂
価 格 本体4600円+税
グローバル化が一層深化しはじめた90年代以降、国境を越える人びとの移動が急増し、定住する移民も、国策移民や企業移民とは異なる、ライフスタイル移民や文化移民と呼ばれる新しい型の移民が出現している。インドネシア・バリ島の日本人社会は、グローバル観光の地に何度も観光で来て国際結婚した母親たち(ライフスタイル移民)が主役で形成されてきた。
本書は、バリの日本人社会が、従前の固い組織のコミュニティーから多様で流動的なネットワークの創発的で脱統合的なコミュニティーに移行している実態を、実証的に明らかにし、さまざまなネットワークを多様な情報メディアが媒介している相を分析してる。
共編著者(こんの・ひろあき)=人間科学部教授。主な担当は、地域社会学。
図説 現代心理学入門(四訂版)
図説 現代心理学入門(四訂版)
発売日 2016.02.28
著 者 金城辰夫監修 【名誉教授】 山上精次 ・下斗米淳 【人間科学部教授】・藤岡新治 【人間科学部特認教授】共編著
発 行 培風館
価 格 本体2100円+税
心理学は心のはたらきやその過程を理論的に考察する学問。現在は人間性の理解に欠くことのできない諸知識が蓄積され、一般の人々からも強い興味と関心が向けられるようになった。
本書は心理学の各分野の新しい知識と、それらがどのような研究を通じて得られたかを図や表などを多用し、「目で見る」形式で解説している。
社会・臨床・発達心理学から行動・認知心理学、生理心理学までをまとめた。新しい話題を盛り込み、より分かりやすい解説がなされている。大学の基礎課程用の教科書・参考書として最適。
監修者(きんじょう・たつお)=名誉教授。共編者(やまがみ・せいじ)=人間科学部教授、主な担当は、発達心理学。(ふじおか・しんじ)=人間科学部特任教授、主な担当は、心理査定学。(しもとまい・あつし)=人間科学部教授、主な担当は、社会心理学。
人ならぬもの
人ならぬもの-鬼・禽獣・石
発売日 2015.12
著 者 廣瀬玲子編著 【文学部教授】 ・ 土屋昌明著 【経済学部教授】
発 行 法政大学出版局
価 格 本体2600円+税
中国の古典のなかに登場する鬼(=死者の霊)と禽獣(=動物)と石。三つの「人ならぬもの」を中国ではどのように考えてきたのか。そこには壮大なスケールの世界観や、人とその文化に対する考え方が反映されている。本書は、「鬼について」「禽獣について」「石について」の3章から成り、各章の著者がテクストを引用しながら古典をわかりやすく解説する。
幽霊の訪問、聖獣の出現、人から動物への変身、子を産む石や食べられる石など不思議な物語を楽しみながら、儒教や道教にも親しむことができる。文学・思想・歴史などの分野を横断して豊かな中国古典の世界を紹介する「シリーズ・キーワードで読む中国古典」の第2巻。
編著者(ひろせ・れいこ)=文学部教授。主な担当は、中国文学史。
著者( つちや・まさあき)=経済学部教授。主な担当は、中国語。
民法概論5(親族・相続)補訂版
民法概論 5(親族・ 相続)補訂版
発売日 2015.12
著 者 良永和隆・補訂 【法学部教授】
発 行 有斐閣
価 格 本体2900円+税
民法の基本書として人気と定評があり、不動の基本書となっている「民法概論」シリーズの家族法を扱う第5巻補訂版。 著者である川井氏(元一橋大教授)が2013年に亡くなられたため、良永教授が改訂を担当した。
初版から8年ぶりの改訂でこの間、家族法(親族法と相続法)の分野では、民法・人事訴訟法・ 戸籍法・家事事件手続法など重要な法改正がなさ れ、性転換した者の親子関係や非嫡出子の相続分など重要な判例が多数出されてきた。
今回の補訂では、実務の変更点などを含め、家族法の動きを網羅している。家族法についての最新かつ最高水準の内容をコンパクトに知ることができる一書。
補訂者(よしなが・か ずたか)=法科大学院教授。主な担当は、民法I・III、民法特論。
生い立ちと業績から学ぶ精神分析入門22人のフロイトの後継者たち
生い立ちと業績から学ぶ精神分析入門―22人のフロイトの後継者たち  
発売日 2015.11.20
著 者 乾吉佑・監修【名誉教授】
発 行 創元社
価 格 本体2600円+税
精神分析の講義は難解と言われる。臨床心理士が学ぶ多摩精神分析セミナーでは試行錯誤を重ね、精神分析家(アナリスト)の生い立ちや臨床業績を絡めて理論や技法を学ぶ方法が、理解を助けてくれることに気付く。
本書はこうした視点から、フロイト以後の精神分析の発展を支えた22人のアナリストを、自我心理学派、クライン学派、独立(中間)学派の大きく三つに分けて解説する。10年に及ぶセミナーでの講義を基に編集した。
「臨床家の日々の営みとアナリストの経験が同列につながり、身近な親しみや、時には鋭い警告・叱責をもって入ってくるのだった。(略)本書から種々のひらめきやヒントを見出すに違いない」(監修者による序より)。
本学文学研究科で心理学を学んだ気鋭の臨床心理士らが執筆を担当した。
監修者(いぬい・よしすけ)=専修大学名誉教授。専門は臨床心理学
英国における拠点大学のスポーツ戦略
英国における拠点大学のスポーツ戦略
発売日 2015.11.10
著 者 久木留毅・著 【文学部教授】
発 行 専修大学出版局
価 格 本体1800円+税
英国ラフバラ大学は、トップアスリートを多数輩出するスポーツの名門校であり、スポーツ政策の分野でも世界をリードする大学として知られる。2012年ロンドン五輪・パラリンピックの遺産を活用し、ビジネス戦略を立てている。
本書は、同大学のスポーツ戦略の全体像やビジネス戦略について実例をもとに紹介。欧州のスポーツの戦略やエリートスポーツに関する情報、カンファレンスや大会招致戦略なども事例を交えて紹介した。またワールドラグビーや世界レスリング連合の戦略について、スポーツ人材の還流についても触れている。
さらに、2020年東京五輪・パラリンピックに向けた組織整備などについても諸外国の事例を参考に提言した。
著者(くきどめ・たけし)=文学部教授。主な担当は、スポーツ情報戦略論、オリンピックとスポーツ。
刑法総論
刑法総論
発売日 2015.10.26
著 者 日高義博・著 【理事長・法科大学院教授】
発 行 成文堂
価 格 本体4000円+税
学説や判例を豊富に取り入れ、刑法理論の源流を探りながら、読者を深い理解へと導く。所々に息抜きとなるコラム(授業中に脱線して話したドイツ留学時代のエピソードや神田神保町古書店街での本との出合いなど) が入っているのも興味深い。
著者( ひだか・よしひろ)=専修大学理事長、法科大学院教授。主な担当は「刑事法総合演習I(刑法総論重点)」。
謎と恐怖の楽園で
謎と恐怖の楽園で
発売日 2015.10.15
著 者 権田萬治・著 【元文学部教授】
発 行 光文社
価 格 本体3000円+税
1960年、チャンドラー論で第一歩を踏み出し、ミステリー評論55年を迎えた著者の、批評活動の集大成が本書だ。
ミステリーとは「虚構の世界で謎解きとスリル、サスペンスを楽しむ小説」と定義、題名にはそんな意味を込めた。
ミステリー論、作家論、作品論、論争に加え、ミステリー文学資料館館長として同館ニュースに掲載した作家対談を収録した。作家論では星新一、筒井康隆のほか日影丈吉、樹下太郎、多岐川恭など個性的な作風で魅力を放つ作家も取り上げている。
専門書ではあるが、どれも読みやすい。著者は「作家の心の底に秘められたかすかな叫びにも耳を傾けるべきである」と言う。文学にとどまらず幅広い視野で作家や作品をとらえる視線が、隅々に込められている。
著者(ごんだ・まんじ)=元文学部教授。ジャーナリズム論、近現代文学。
わたし、型屋の社長になります
わたし、型屋の社長になります
発売日 2015.10.06
著 者 上野歩・著(昭63文)
発 行 小学館文庫
価 格 本体690円+税
前作『削り屋』に続く上野歩さん(昭63文)の〝製造業応援小説〞第2弾。手作業で切削加工を行う「削り屋」から、プラスチック部品の金型を作る「型屋」に舞台を移し、父の急病で家業を継ぐことになった29歳のアッコ社長の奮闘を追う。広告代理店から転じた花丘明希子を待っていたのは借入金3億円、売り上げ前年比50%ダウンという実家の危機。「銀行は催促。人材は流出。注文は難題。」(帯より)と困難山積のなかで、明希子は次々と新たな技術の開発に社員を駆り立てる。
専大在学中からの盟友、株式会社NCネットワーク社長の内原康雄さん(昭63経営)に「中小製造業を盛り上げる読み物を」と依頼され、取材を開始。上野さん自身、東京・墨田区でプラスチック成型加工を営む家の生まれで、「仕様書以上の要求に応える」という町工場の心意気と技術力がつぶさに描かれている。
同社のウェブサイトに連載した「KATAYA 金型屋物語」を改稿し、書き下ろしを加えた文庫オリジナル。刊行後間もなく増刷が決定した。
犯人に告ぐ2
犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼
発売日 2015.09.18
著 者 雫井脩介・著(平3文)
発 行 双葉社
価 格 本体1700 円+税
第7回大藪春彦賞を受賞し、単行本と文庫を合わせ累計135万部を超える大ヒットとなった『犯人に告ぐ』から11 年。雫井脩介さん(平3文)が、再び神奈川県警・巻島史彦警視と知能犯との攻防を描く。
劇場型犯罪にマスコミを活用した〝劇場型捜査〞で対抗した「バッドマン事件」から半年後、特別捜査隊を率いる巻島は振り込め詐欺グループの摘発に乗り出していた。巻島らの家宅捜索を一味の兄弟が逃れたことから、事件は新たな誘拐ビジネスへと展開していく。
黒幕の男がつぶやく「レスティンピース」(レスト・イン・ピース=安らかに眠れ)によって、複数の事件が収れんされたとき、巻島警視の新たな戦いが始まる。
民を殺す国・日本
民を殺す国・日本
発売日  2015.08.07
著 者 大庭健・著 【文学部教授】
発 行 筑摩選書
価 格 本体1700 円+税
2011年、東京電力福島第一原発の事故は、チェルノブイリ原発事故(1986年)以来の国際的にも過酷な状況を生んだ。10万人を超える人々が住み慣れた町を追われ、長年の生業を奪われたまま不自由な避難生活を強いられている。
各種の公的な事故調査委員会が「人災」という結論を出したにもかかわらず、未だにだれも責任を取っていないのはなぜか。「東フクシマ」での原発事故の深刻な問題に、モラルの観点から切り込んだのが本書だ。
著者は100年以上も前の「公害の原点」足尾鉱毒事件にまで遡り、視野を広げる。さらにアジア太平洋戦争の責任問題、水俣病などを取り上げ、一連の背後にある「国家教」という名の下での構造的な無責任体制を、精緻な分析により明らかにした。
私たちが国家教に膝を屈しないために何をすべきか――最後に著者は問いかける。
著者( おおば・たけし)=文学部教授。主な担当は、倫理学概論。
一歩先の英文ライティング
一歩先の英文ライティング
発売日  2015.08
著 者 田邉祐司・著 【文学部教授】
発 行 研究社
価 格 本体1400円+税
シンプルな基本単語ほど、実は多様な意味を持ち、その用法も多岐にわたる。同じようにシンプルな基本動詞と副詞や前置詞が組み合わされた句動詞も英文に彩りと活力を与える。
こうした多義語と句動詞という英語表現をフィーチャーした本書は、本年3月まで4年間にわたって週刊紙「Asahi Weekly (朝日ウイークリー)」に連載された内容を書籍化したもの。
シンプルながら相手の心に届く表現を大量にインプットし、それらの意味や用法を理解した上で、自らアウトプットしてみるという「英文上達のカギ」を、随所でつかみとることができる。
著者( たなべ・ゆうじ)=文学部教授。主な担当は、通訳入門。
税理士のための租税法講座 紛争予防税法学
税理士のための租税法講座 紛争予防税法学
発売日 2015.06.12
著 者 増田英敏・著 【法学部教授】
発 行 TKC出版
価 格 本体3200円+税
税理士・公認会計士向けの月刊誌『TKC』で5年間にわたり、隔月連載された同名シリーズを単行本化。「租税正義」を根底に据え、紛争予防のための3要素(理念・理論・技術)を実務に展開し、体系的に解説している。
著者は「納税額を極大化したい国家と、最小化したい納税者の間に紛争が生じるのは不可避である。しかし、租税法の適正な解釈・適用で紛争は予防できる」(はしがきより抜粋)と、税理士が租税法や法解釈を学ぶ意義を説明。
判例など具体的なケースを挙げながら、税務調査、個人所得課税、法人所得課税、相続税といった事例における紛争予防のための基礎理論を詳述している。
第一線で活躍する税理士や税理士事務所の職員必読の一冊で、実務に生かすことのできる理論が展開されている。
編著者(ますだ・ひでとし)=法学部教授。主な担当は、租税法。
カントと動力学の問題
カントと動力学の問題
発売日 2015.05
著 者 菊地健三・著 【文学部教授】
発 行 晶文社
価 格 本体2500円+税
本書は膨大なカント研究の中でこれまで注目されることのなかった「カント的動力学」の解明を試みている。カントは「動力学的」という概念を前批判期から最晩年の『オプス・ポストゥムム』における「動力学的エーテル」に至るまで、重要な箇所で使用している。
動力学的というこの概念は、超越論的および実践的という概念と外延を共有し、その上これらの概念の上位に位置づけられているとみなされ、カント哲学体系における「自然の形而上学」と「人倫の形而上学」、自然と自由の空くう隙げきを埋める鍵を握っていると思われる。このようなカント的動力学の謎を解明しようという野心的試みがこの著作である。
筆者(きくち・けんぞう)­=文学部教授。主な担当は、哲学特殊講義と芸術学概論。
特許政策の経済学ー理論と実証
特許政策の経済学 ー 理論と実証
発売日 -
著 者 山田節夫・著 【経済学部教授】
発 行 同文舘出版
価 格 本体4800円+税
かつて福沢諭吉が『西洋事情』において「発明の免許」と紹介した諸外国の特許制度。日本では1871年に最初の特許法「専売略規則」が布告され、1959年に現行の「特許法」が制定された。本書は、特許を法学的観点からではなく、経済学的観点からとらえ、産業発展に寄与する望ましい特許制度や政策運営について、理論的・実証的な分析を試みた研究書である。
中でも1970年以降に実施された主要な特許制度の改定や政策運営に着目。それらの経済効果について、筆者独自の「モデルアプローチ」を用いて理論的・実証的な分析を実施した上で政策評価を行い、政策的含意や新たな政策を提言している。
著者( やまだ・せつお)=経済学部教授。主な担当は、経済政策。
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