SENSHU ONLINE

2019年度 新刊紹介

専修人の本・飯教授著
あなたも明日は裁判員!?
発売日   2019.04.15
著 者   飯考行・裁判員ラウンジ編著
発 行   日本評論社
価 格   1700円+税
専修大学法社会学ゼミナールは、2014年末から、裁判員ラウンジという公開企画で、裁判員経験者の体験を聞き、語らってきた。そのやり取りが、裁判員裁判実施10年を機に書籍化された。
執筆者は、裁判員経験者、市民、裁判官、弁護士、法学者や記者など、さまざまである。なかでも裁判員経験者( 計18人)による記述は、日常生活を送る市民が、裁判員に選ばれて刑事裁判に参加し、有罪・無罪と量刑を決めるため、被告人や被害者のことを懸命に考えることで、犯罪が自身と無縁でないことに思いいたる経過を伝えている。
裁判員を務めたくないという市民はなお多い。敬遠には、裁判員制度が身近でなく、漠然とした不安感が広がっていることにも関わっている。本書は、当事者の声に耳を傾けて、裁判員裁判の実情と成果を知るきっかけになろう。
著者( いい・たかゆき)法学部教授。法社会学。
専修人の本・小藤教授著
日本の金融システム
発売日   2019.04.05
著 者   小藤康夫著
発 行   創成社
価 格   1600円+税
銀行であれ保険会社であれ、ある程度の利益を確保しなければ経営はいずれ行き詰まってしまう。健全な経営を展開するうえでも利益の確保は経営の大前提である。
ところが、2013年4月に日銀の異次元緩和策が始まると、超低金利の運用環境から銀行も保険会社も十分な利益を確保するのが難しくなった。
そのため今日の金融機関は不安定な状態に追い詰められている。この状態がいつまでも続けば金融機関の経営破綻が起きる可能性が強まり、金融システムの不安定性が深刻な問題として浮上するであろう。
本書では銀行と保険会社に焦点を当てながら、長期にわたる低金利のもとでどのような経営行動をとっているかを探っている。
著者( こふじ・やすお)商学部教授。金融論、金融サービス。
専修人の本・中村氏著(校友)
甲子園で勝ち上がる全員力
発売日   2019.03.15
著 者   中村好治著(昭51商)
発 行   竹書房
価 格   1600円+税
著者は、2014年夏の甲子園で三重高を準優勝に導いた中村好治・前総監督(昭51商)。決勝では強豪大阪桐蔭高と熱戦を繰り広げ、3-4で惜敗した。回戦から決勝戦までの計6試合、ベンチ入りした18人のうち17人を試合に起用し話題になった。
本書で中村さんは、甲子園で準優勝の原動力となった「勝つための全員野球」とは何かを説く。普段の練習でも約100人の部員全員に同じ練習をさせ、練習試合に出る機会も平等にする。選手に「ベンチ入りしたいなら絶対に誰にも負けないなにか一つを持て」と諭す。公式戦でベンチに入れなかった部員も納得して声援を送る。こういった選手主体の全員野球がチーム全体の力を高めることになった。
「選手それぞれの良さを引き出すのが監督の役目。高校生たちに、野球を通じて一人の人間としてどうあるべきかを教えたい」と語る中村さんは、4月から愛知啓成高の監督に就任。新たな挑戦が始まった。
専修人の本・国見修二著
詩集 母守唄 母は焚き木です
発売日   2019.03
著 者   国見修二著(昭53文)
発 行   玲風書房
価 格   1800円+税
国見修二さん(昭53文)が詩集『母守唄 母は焚たき木です』を上梓した。「母は山や ま め女です 春の渓流を泳ぐ春の使者です 宝石を散りばめながらー。」「母は麦わら帽子です かき氷の甘さを残し 海へと飛ばされる麦わら帽子です」「母は焚き木です 燃え尽きても埋火となって 子をあたため続ける執念の焚き木です」
母への思いを込めた250余りの三行詩は、国見さんの故郷・新潟県妙高地方の風物や季節観によって彩られている。
「子守唄が母親から子への絆の証であるように、子が母親へ捧げるのが母守唄。かけがえのない存在である自分の母親を言葉で表現してみたいと、数年前から書きためてきた。旅先でもペンを取っていた」と国見さん。「この中から、あなた自身の母を探してみて」と呼びかける。
センディ

センディナビ