学術的な理論と先端的研究に取り組み
高度な知識と技術で社会に貢献できる人材を育成
高度化・複雑化・多様化が急速に進展する現代社会では、学部での4年間の学びをさらに深める大学院教育に高い期待が寄せられています。本学大学院が目指すのは、学術の理論・応用を教授研究し、その本質を究めて、地域および国際社会の発展に寄与することです。徹底した少人数教育のもと、学生一人ひとりの自発的な研究意欲に応える教育を展開し、社会に貢献できる理論と技術を修得した人材を育成します。

大学院修士課程(2年間)

修士課程は、学部で学んだ知識や技術をより系統的・総合的に深める研究を行っています。理工学研究科2専攻と経営学研究科1専攻を擁しており、専門技術者や研究者、高度な職業人の養成を目指します。また、教職課程も設置しており、専修免許状の取得も可能です。

大学院博士後期課程(3年間)

博士後期課程は、修士課程修了者がさらに研究を深めるステージです。本学大学院には、理工学研究科2専攻、経営学研究科1専攻を設けており、博士(理学)、博士(工学)および博士(経営学)の学位修得が可能です。
各専攻では、深い学識を養うと共に高度で専門的な研究能力を磨き、自立した研究者の育成を目指します。
大学院シラバス(理工学研究科)大学院履修要項(理工学研究科)
大学院シラバス(経営学研究科)大学院履修要項(経営学研究科)

研究科紹介

理工学研究科

経営学研究科

構成および学生定員

研究科名 専攻名 修士課程 博士後期課程
入学定員 収容定員 入学定員 収容定員
理工学研究科 物質工学専攻
3
6
生命科学専攻 5 10
生命環境科学専攻 2 6
物質機能工学専攻 2 6
経営学研究科 経営学研究科 3 6 2 6

修了要件

1.理工学研究科(修士課程)
①修士課程の修業年限は2年。
②修得すべき単位は、必須科目10単位を含め、30単位以上である。
③演習指導教員の研究指導を受けたうえで、学位(修士)論文を提出し、その審査ならびに学力に関する最終試験に合格しなければならない。

2.理工学研究科(博士後期課程)
①博士後期課程の修業年限は3年。
②修得すべき単位は、必須科目10単位を含め、18単位以上である。
③指導教授の研究指導を受けたうえで、博士論文の審査ならびに試験に合格しなければならない。

3.経営学研究科(修士課程)
①修士課程の修業年限は2年。
②修得すべき単位は、必須科目12単位を含め、32単位以上である。
③演習指導教員の研究指導を受けたうえで、学位(修士)論文を提出し、その審査ならびに学力に関する最終試験に合格しなければならない。

4.経営学研究科(博士後期課程)
①博士後期課程の修業年限は3年。
②修得すべき単位は、必須科目16単位を含め、20単位以上である。
③演習指導教員の研究指導を受けたうえで、博士論文の審査ならびに試験に合格しなければならない。

大学院教職課程

研究科 専攻 免許状 免許教科
理工学研究科 物質工学専攻 中学校教諭専修免許状
高等学校教諭専修免許状
高等学校教諭専修免許状
高等学校教諭専修免許状
理科
理科
工業
情報
生命科学専攻 中学校教諭専修免許状
高等学校教諭専修免許状
理科
理科
経営学研究科 経営学専攻 高等学校教諭専修免許状
高等学校教諭専修免許状
商業
情報

経費関連の情報

奨学金(給付型)に関する情報

入試について


理工学研究科 研究科長メッセージ
「愚直」と「三昧」
石巻専修大学大学院理工学研究科は、科学技術の進展に応えられるように理工学部における理学と工学の融合をさらに進めて、修士課程では物質工学、生命科学の2専攻、博士後期課程では物質機能工学と生命環境科学の2専攻から構成され、学際的領域も含めた科学技術の研究教育を行っています。

本研究科の大きな特徴の一つは、学生総定員をはるかに超える数の教員が在籍し、多様な分野で豊富な経験を積んだ教員から一対一で指導が受けられることです。学生の皆さんは、この環境をぜひ活用して大きく成長してください。

私の恩師がよく言っていた「愚直」は、物事に対して素直に納得がいくまで自分の頭でよく考えやってみるということ。仏教語の「三昧」は、心を一つの対象に集中して動揺しない状態を言います。大学院在学中は学生の皆さんが研究のやり方を身に付ける時期ですので、研究対象に対して「愚直」に向き合い実験し考える、「研究三昧」のときをぜひ過ごしてください。失敗や思考の迷路に入り込むことがあるかもしれませんが、粘り強く研究し続けることで様々な局面を打開していく力が身についていくはずです。

理工学研究科では、今後の科学技術の進展に主体的に関わっていける研究者・技術者を養成したいと考えています。我々教員も全力で応援しますので、学生の皆さんはその期待に応えられるよう真剣に研究と向き合って研鑽を積んでください。

2023年4月
石巻専修大学 理工学研究科長 中込 真二
05_理工学研究科長


「想定外」への備えを
2011年の東日本大震災の際、よく「想定外」という言葉が使われました。地震の規模、津波の高さ、原発事故とそれに伴う混乱については、事前の備えが難しかったことは事実です。その結果、この災害で多くの方が犠牲になり苦しみました。

私の震災前の研究は経済発展と観光でしたので、大災害の想定と備えは全くしていませんでした。しかし、最大の被災地となった石巻市で多くの人の悲しみ、苦しみに接し、その後私の研究課題は自然と観光・交流を通じた災害からの復興となりました。

研究ではもちろん、一貫した追及の姿勢が大事です。想定外に対応した方向の変更が成果につながるとは限りません。その成否を分ける重要な要素の一つは、それまでに重ねてきた学識の成果だと思います。想定外の事態で成果を活かすには、事前の備えが重要です。

大災害ではなくても、世界で生き組織を維持するには新技術や環境変化への対応、近年実際に起きた感染症や外国での戦争など、様々な想定外の克服が必要です。このようなとき、私たちは重ねた学識の成果に照らして新課題に対処するとともに、ときには成果に拠らず、根本から考え直す必要にも迫られます。

重ねた学識を根本から考え直すには、少なくとも何らかの基礎があり、理詰めの考え方ができることが必要です。
成果だけでなく基礎と考え方の面でも、想定外への備えをしたいものです。

2023年4月
石巻専修大学 経営学研究科長 丸岡 泰
丸岡先生