理工学研究科 修士課程 
生命科学専攻
Life Science

生命科学専攻

バイオテクノロジーなどライフサイエンスの各分野に対応する創造的な研究開発の可能性を多角的に追及することによって、多様な専門的知識を備えた技術者を養成します。院生は各自の適性に合わせて、細胞・分子生物学系、生理・生体情報系、海洋生物学系、環境・生態学系の4つの研究指導系を選択し、研究指導を受けます。また、4つの研究指導系が相互に繋がって、学生を指導し、研究を支援する体制が組まれています。研究の対象となる生き物も細菌、ゾウリムシ、粘菌、海洋性プランクトン、貝類、脊椎動物、植物と多彩です。

【細胞・分子生物学系】

阿部知顕 教授
細胞性粘菌の進化生態学研究
・培養環境圧による野生株の形質変化と適応
・生息環境の違いによる細胞性粘菌種の分布の検討

18_阿部知顕先生


栁 明 教授
ゾウリムシなどの繊毛虫は二種類の核を持っています。繊毛虫の二種類の核はどのように進化したのでしょうか。また、この二種類の核はゾウリムシの有性生殖である接合過程において分化します。この分化のメカニズムはどうなっているのでしょうか。こうした問題に答えるために研究しています。

19_柳先生


柴田清孝 教授
新規に発見された抗炎症薬の作用機序の解明のために、新たな阻害効果測定方法を開発する。
免疫反応において中心的な役割をはたす タンパク質に直接結合し、その機能を阻害する新規抗炎症薬を開発するために、DNAクローニング技術を活用して、阻害効果の測定方法を開発する。

20_柴田先生

▲DNAシーケンサー(DNA塩基配列決定装置)

奈良英利 准教授
「筋肉由来の生理活性物質が生体に及ぼす影響」について培養細胞、実験動物を用いて、免疫系や脂肪細胞などに着目して研究を行っています。また、共同研究として、「牡鹿半島のニホンジカの動向」を遺伝学的に調べています。

21_奈良先生

▲マウス筋芽細胞株(筋肉になる細胞)C2C12の顕微鏡像。
分化誘導培地にて培養を行い、
筋芽細胞が融合した筋管(写真中央矢印)が観察される。

【生理・生体情報系】

坂田隆 教授
腸内細菌が食物繊維から作る酢酸などの短鎖脂肪酸が水やNa, Ca, Mgの吸収、腸粘液の分泌、腸の運動、小腸や大腸の粘膜細胞の生産をふやすことを明らかにしました。乳酸菌やビフィズス菌が、腸内細菌による短鎖脂肪酸の生産をふやすことも明らかにしました。これらの成果は食物せんいや腸内細菌活性の評価法、オリゴ糖のCa、Mg吸収促進効果、臨床栄養剤への食物せんい添加による肺炎・下痢減少、プロバイオティクスの下痢防止機構の解明などに用いられています。

22_坂田先生


山内武巳 教授
ヒトを対象にした健康に関する研究を行っており、特に低酸素、高二酸化炭素と睡眠の質の関連について研究しています。

23_山内先生


宮嵜厚 教授
わずか5日程で太さ約100μm、高さ10cm以上に成長して無性生殖により胞子嚢柄胞子を形成し、また、異性(+と-)が出会うと有性生殖により接合胞子を形成する、そんな巨大で無性・有性の両生活環をもつ糸状菌ヒゲカビをモデルにして、野生株と変異株を比較しながら、①接合反応の解析、②系統保存株の特性や有効利用に関する研究、③細胞壁代謝関連遺伝子の解析に取り組んでいます。

24_宮嵜先生

▲成長中の白色変異株C5の胞子嚢柄と胞子嚢(無性生殖器官)、
培養管瓶の直径(内径)は1cm(写真:左)
▲野生株異性間の有性生殖器官(写真:右上)
▲野生株異性間で最終的に形成した丸い接合胞子(〜0.5mm)(写真:右下)

【海洋生物学系】

佐々木洋 教授
近年、地球規模で海洋酸性化が進行しており、その影響を最も受けやすい生物の1つが炭酸カルシウムの殻を有する有殻翼足類Limacina helicinaである。酸性化海水の影響によりL. limacinaの殻がどの程度の損傷を受けるかを定量的な評価するために、殻密度をマイクロフォーカスX線CTを(MXCT)用いて測定した。

25_佐々木(洋)先生

▲有殻翼足類 Limacina helicinaのMXCT画像。
赤は高密度、青は低密度であること示す。
全体の平均密度(相対値)CT 値は755.8である。
異なる海域で採集された個体間に明瞭なCT値の差が認められた。

鈴木英勝 准教授
捨てられる加工廃棄物から人間にとって有用な物質を見つけて、取り出す有用水産魚類に寄生する寄生虫を見つけて、駆除する。

26_鈴木先生

▲アニサキス亜科属線虫 全長20 mm

角田出 教授
魚を中心にしつつも、種々な動物の生理や適応機構の研究を通して、水族生物の増養殖、愛玩動物の飼養、免疫の向上、病気の予防や治療、健康の維持に働く物質(サプリメント等)の開発をしたり、生物の環境適応能を調べたりするとともに、生物機能を通した環境評価や同機能を用いた環境修復等の分野で活動しています。

【大学院】角田研究室

ベステルチョウザメ(オオチョウザメ雌とコチョウザメ雄の交雑種)
の生体防御や増養殖に係る研究

【環境・生態学系】

高崎みつる 教授
衛生工学は「衛生→命を衛る」学問で、その中で石巻専修大学でなければ出来ない研究を進めている。◉森・川・集水域から沿岸生産を見ていくようなフィールド情報を辿る様々な研究を行ってきた。現在は未利用地の草を利用した魚介類生産の可能性へ取り組み、同時にその生産システム化に関わる主要問題解決へ向け新たな浄化手法や水管理手法を検討中。殊に水管理では「水の物理的な物性:比重、表面張力や浸透能」などと「pH,EC,ORP」など水質指標が、水生生物や微生物の誕生から成長へどう影響するかをテーマに仕事を進めている。

27_高崎先生


修了後の進路

民間企業

武蔵野、スターゼン、小川工業、日新製薬、日本ミクニヤ、江東微生物研究所、環境研究センター、東北緑化環境保全、宮城県漁業協同組合連合会、WDBエウレカ、アイ・ケー・エス、日本遺伝子研究所 など
 

その他

石巻専修大学大学院博士後期課程進学、(一財)山形県理化学分析センター、(独)海洋研究開発機構(JAMSTEC)、(独)水産総合研究センター、国立研究開発法人土木研究所、宮城県(農林水産行政職)、宮城県公立学校教員、石巻専修大学 理工学部 助手