生命科学専攻[修士]
バイオテクノロジーなどライフサイエンスの各分野に対応する創造的な研究開発の可能性を多角的に追及することによって、多様な専門的知識を備えた技術者を養成します。院生は各自の適性に合わせて、細胞・分子生物学系、生理・生体情報系、海洋生物学系、環境・生態学系の4つの研究指導系を選択し、研究指導を受けます。また、4つの研究指導系が相互に繋がって、学生を指導し、研究を支援する体制が組まれています。研究の対象となる生き物も細菌、ゾウリムシ、粘菌、海洋性プランクトン、貝類、脊椎動物、植物と多彩です。【細胞・分子生物学系】
阿部知顕 教授
細胞性粘菌の進化生態学研究
細胞性粘菌の進化生態学研究
- 培養環境圧による野生株の形質変化と適応
- 生息環境の違いによる細胞性粘菌種の分布の検討
栁 明 教授
ゾウリムシなどの繊毛虫は二種類の核を持っています。繊毛虫の二種類の核はどのように進化したのでしょうか。また、この二種類の核はゾウリムシの有性生殖である接合過程において分化します。この分化のメカニズムはどうなっているのでしょうか。こうした問題に答えるために研究しています。
ゾウリムシなどの繊毛虫は二種類の核を持っています。繊毛虫の二種類の核はどのように進化したのでしょうか。また、この二種類の核はゾウリムシの有性生殖である接合過程において分化します。この分化のメカニズムはどうなっているのでしょうか。こうした問題に答えるために研究しています。
柴田清孝 教授
新規に発見された抗炎症薬の作用機序の解明のために、新たな阻害効果測定方法を開発する。
免疫反応において中心的な役割をはたす タンパク質に直接結合し、その機能を阻害する新規抗炎症薬を開発するために、DNAクローニング技術を活用して、阻害効果の測定方法を開発する。
新規に発見された抗炎症薬の作用機序の解明のために、新たな阻害効果測定方法を開発する。
免疫反応において中心的な役割をはたす タンパク質に直接結合し、その機能を阻害する新規抗炎症薬を開発するために、DNAクローニング技術を活用して、阻害効果の測定方法を開発する。
奈良英利 教授
「筋肉由来の生理活性物質が生体に及ぼす影響」について培養細胞、実験動物を用いて、免疫系や脂肪細胞などに着目して研究を行っています。また、共同研究として、「牡鹿半島のニホンジカの動向」を遺伝学的に調べています。
「筋肉由来の生理活性物質が生体に及ぼす影響」について培養細胞、実験動物を用いて、免疫系や脂肪細胞などに着目して研究を行っています。また、共同研究として、「牡鹿半島のニホンジカの動向」を遺伝学的に調べています。
【生理・生体情報系】
山内武巳 教授
ヒトを対象にした健康に関する研究を行っており、特に低酸素、高二酸化炭素と睡眠の質の関連について研究しています。
ヒトを対象にした健康に関する研究を行っており、特に低酸素、高二酸化炭素と睡眠の質の関連について研究しています。
宮嵜厚 教授
わずか5日程で太さ約100μm、高さ10cm以上に成長して無性生殖により胞子嚢柄胞子を形成し、また、異性(+と-)が出会うと有性生殖により接合胞子を形成する、そんな巨大で無性・有性の両生活環をもつ糸状菌ヒゲカビをモデルにして、野生株と変異株を比較しながら、①接合反応の解析、②系統保存株の特性や有効利用に関する研究、③細胞壁代謝関連遺伝子の解析に取り組んでいます。
わずか5日程で太さ約100μm、高さ10cm以上に成長して無性生殖により胞子嚢柄胞子を形成し、また、異性(+と-)が出会うと有性生殖により接合胞子を形成する、そんな巨大で無性・有性の両生活環をもつ糸状菌ヒゲカビをモデルにして、野生株と変異株を比較しながら、①接合反応の解析、②系統保存株の特性や有効利用に関する研究、③細胞壁代謝関連遺伝子の解析に取り組んでいます。
▲成長中の白色変異株C5の胞子嚢柄と胞子嚢(無性生殖器官)、
培養管瓶の直径(内径)は1cm(写真:左)
培養管瓶の直径(内径)は1cm(写真:左)
▲野生株異性間の有性生殖器官(写真:右上)
▲野生株異性間で最終的に形成した丸い接合胞子
(〜0.5mm)(写真:右下)
(〜0.5mm)(写真:右下)
中川 繭 准教授
植物が種固有の形態を維持しながら外的環境に柔軟に対応して発生を制御するシステムについて、主に光シグナルと形態形成の関係に注目して、遺伝学・分子遺伝学的に解析しています。
植物が種固有の形態を維持しながら外的環境に柔軟に対応して発生を制御するシステムについて、主に光シグナルと形態形成の関係に注目して、遺伝学・分子遺伝学的に解析しています。
【海洋生物学系】
鈴木英勝 准教授
捨てられる加工廃棄物から人間にとって有用な物質を見つけて、取り出す有用水産魚類に寄生する寄生虫を見つけて、駆除する。
捨てられる加工廃棄物から人間にとって有用な物質を見つけて、取り出す有用水産魚類に寄生する寄生虫を見つけて、駆除する。
角田出 教授
魚を中心にしつつも、種々な動物の生理や適応機構の研究を通して、水族生物の増養殖、愛玩動物の飼養、免疫の向上、病気の予防や治療、健康の維持に働く物質(サプリメント等)の開発をしたり、生物の環境適応能を調べたりするとともに、生物機能を通した環境評価や同機能を用いた環境修復等の分野で活動しています。
魚を中心にしつつも、種々な動物の生理や適応機構の研究を通して、水族生物の増養殖、愛玩動物の飼養、免疫の向上、病気の予防や治療、健康の維持に働く物質(サプリメント等)の開発をしたり、生物の環境適応能を調べたりするとともに、生物機能を通した環境評価や同機能を用いた環境修復等の分野で活動しています。
【環境・生態学系】
高崎みつる 教授
衛生工学は「衛生→命を衛る」学問で、その中で石巻専修大学でなければ出来ない研究を進めている。森・川・集水域から沿岸生産を見ていくようなフィールド情報を辿る様々な研究を行ってきた。現在は未利用地の草を利用した魚介類生産の可能性へ取り組み、同時にその生産システム化に関わる主要問題解決へ向け新たな浄化手法や水管理手法を検討中。殊に水管理では「水の物理的な物性:比重、表面張力や浸透能」などと「pH,EC,ORP」など水質指標が、水生生物や微生物の誕生から成長へどう影響するかをテーマに仕事を進めている。
衛生工学は「衛生→命を衛る」学問で、その中で石巻専修大学でなければ出来ない研究を進めている。森・川・集水域から沿岸生産を見ていくようなフィールド情報を辿る様々な研究を行ってきた。現在は未利用地の草を利用した魚介類生産の可能性へ取り組み、同時にその生産システム化に関わる主要問題解決へ向け新たな浄化手法や水管理手法を検討中。殊に水管理では「水の物理的な物性:比重、表面張力や浸透能」などと「pH,EC,ORP」など水質指標が、水生生物や微生物の誕生から成長へどう影響するかをテーマに仕事を進めている。
玉置仁 教授
川と海の環境保全,東日本大震災や台風などの撹乱を受けた海の生態系の回復,絶滅危惧種(アサクサノリ)の保護に取り組んでいます。また海の森のような場所である藻場と魚類との関係や再生された干潟(人工干潟)が,自然干潟のように,豊かな生物を育むためにはどうすればよいか等,自然の仕組みについての学びを通して,沿岸生態系の保全とその再生を研究しています。気候変動の原因となる温室効果ガスの二酸化炭素を吸収して減らす役割が期待されている藻場の評価についても研究を始めています。
川と海の環境保全,東日本大震災や台風などの撹乱を受けた海の生態系の回復,絶滅危惧種(アサクサノリ)の保護に取り組んでいます。また海の森のような場所である藻場と魚類との関係や再生された干潟(人工干潟)が,自然干潟のように,豊かな生物を育むためにはどうすればよいか等,自然の仕組みについての学びを通して,沿岸生態系の保全とその再生を研究しています。気候変動の原因となる温室効果ガスの二酸化炭素を吸収して減らす役割が期待されている藻場の評価についても研究を始めています。
根本智行 教授
専門分野は植物系統分類学で、植物の多様な種類やそれらがもつ形態形質の進化に興味をもって研究しています。被子植物、特にマメ科植物を中心に、種類や地域集団の識別、それらの類縁・系統関係を明らかにすることを目的に、種のさまざまな形態形質の構造・機能・発生について肉眼レベルから光学・電子顕微鏡を使ったミクロのレベルまで、さらに、DNAを用いた分子のレベルを加えて、種類や集団を比較しています。
専門分野は植物系統分類学で、植物の多様な種類やそれらがもつ形態形質の進化に興味をもって研究しています。被子植物、特にマメ科植物を中心に、種類や地域集団の識別、それらの類縁・系統関係を明らかにすることを目的に、種のさまざまな形態形質の構造・機能・発生について肉眼レベルから光学・電子顕微鏡を使ったミクロのレベルまで、さらに、DNAを用いた分子のレベルを加えて、種類や集団を比較しています。
辻大和 准教授
哺乳類を対象に、他の動物種との種間関係や植物との相互作用について研究している。とくに力を入れて研究しているのが、果実食の哺乳類による種子散布(Seed dispersal)である。植物が生産した果実が「誰に」、「どれだけ」、「どこまで」運ばれ、どれくらい生き残るのか…?野外での行動観察と実験、そして飼育動物を対象とした屋内実験などの手法を併用して、生態系における生き物のつながりを明らかにすることを目的に研究を進めている。
個人のページは
https://sites.google.com/view/animal-ecology-lab
哺乳類を対象に、他の動物種との種間関係や植物との相互作用について研究している。とくに力を入れて研究しているのが、果実食の哺乳類による種子散布(Seed dispersal)である。植物が生産した果実が「誰に」、「どれだけ」、「どこまで」運ばれ、どれくらい生き残るのか…?野外での行動観察と実験、そして飼育動物を対象とした屋内実験などの手法を併用して、生態系における生き物のつながりを明らかにすることを目的に研究を進めている。
個人のページは
https://sites.google.com/view/animal-ecology-lab