専大日語の「協力講座」
「日本語で伝える」技術を学ぶ
2020年度にスタートした「国際コミュニケーション学部 日本語学科」では、新しいタイプの授業「協力講座」を開講しています。
日本語学の学修で得られた専門的な知識は、現代社会の中でどのように活かすことができるのでしょうか。
専大日語の「協力講座」では、「日本語で伝えるプロフェッショナル」として社会の第一線で活躍されている方々を講師としてお招きし、日本語を表現・運用するための実践的なテクニックを直接指導していただきます。
「日本語表現論1」「日本語表現論2」「メディア日本語論1」「メディア日本語論2」という4つの授業で、「ナレーション」「演劇」「校閲」「放送」という4つの領域をカバーします。
日本語表現論1 | 「ナレーションの日本語」 講師:スクールバーズ |
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日本語表現論2 | 「演劇の日本語」 講師:スーパーエキセントリックシアター |
メディア日本語論1 | 「校閲の日本語」 講師:日本経済新聞社 校閲部門 |
メディア日本語論2 | 「放送の日本語」 講師:TBS スパークル |
「日本語表現論1」
バーズはナレーション専門の教育機関としてテレビ番組でのナレーターを多数輩出して来ました。特にナレーションにおける新人教育には大きな実績を持っています。
この講座ではナレーション表現の成り立ちから現在までを講義で学びます。第一線で活躍する複数のナレーターによるワークショップで多様な表現を体験。またボイスサンプルの作成を通じて成果を形にしていきます。制作は実社会でも活用できることを想定しています。
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「日本語表現論2」
「台本を読んで演じる」ことは、無意識に行っている「日常」を客観的に捉え、意識化して再現することだと言えます。では、そこにはどのような観点やテクニックが必要なのでしょうか。人間の感情(喜・怒・哀・楽)や五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)は、どのように表現されているのでしょうか。
この授業では、「演劇」を通じて、実社会に生かせる、自分自身を表現する方法について学びます。学生が捉えた「日常」の言葉のやり取りを基に、それぞれが台本にふくらませ、それを演じる体験を通して、無意識に行っている「日常」を意識化し、自分を能動的に表現するための技術と方法を発見し、身につけます。
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「メディア日本語論1」
毎回ゲスト講師として、日本経済新聞社の校閲部門(記事審査部)に所属する現役の専門職で、日本語学に造詣の深い方々を招きます。
日本語学とメディアの関係を知るために、講義では、日本語表記のよりどころや、新聞の校閲に日本語学の知識が活用されていること等について実践的に学びます。また、「日本語表記に関わる諸問題」、「編集する側(言語情報の発信者側)から見た新聞の読み方」、「新聞校閲から見た日本語の変化の鳥瞰」等について、現役の校閲記者達から直接話を聞きます。
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「メディア日本語論2」
言語とメディアの関係を理解する一環として、放送における日本語の運用方針策定およびその現状等を取り上げ、メディアにおける日本語運用の諸側面を概観します。共通語・標準語と方言の問題、テレビ・ラジオの放送現場で発生する日本語の問題、放送における音声言語と文字言語のありかた、ことばの規範意識、伝える側から見た日本語と視聴する側から見た日本語の様相などをめぐって、社会言語学的知見を基盤に置きながら迫ります。
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<参考シラバス>