受験生Q&A

Q:他大学の地理学科(専攻・コース)との違いは何ですか?

A:専修大学の環境地理学科には9名の専任教員がおり、人文地理学、自然地理学、地誌・地域研究にまたがる地理学の各分野を広くカバーしています。9名という専任教員の数は、他大学の地理学科(専攻・コース)と比べても多いほうと言えるでしょう。
 地理学は、地域を自然、人間・社会の多岐にわたる視点からみることで、地域のありよう、なりたちを深く理解しようとする学問ですので、教員スタッフの充実は地理学を学ぶ環境としては最も重要な点と言えるでしょう。

Q:環境問題を学びたいのですが。

A:いろいろな学部、学科で環境問題を学ぶことができますが、他の分野で環境問題を学ぶ際は机上の学問で終わってしまうことも少なくありません。
 専修大学の環境地理学科では、フィールドワークや客観データの分析を重んじる地理学をベースにして環境問題を広く学びます。複雑な環境問題も、それが発生した地域を自分の足で歩き、自分の目で観察し、いろいろな人の話を聞く、という調査によって、少しずつ理解が進んでいきます。
 卒業論文を仕上げるころには、ひとつの環境問題について、あなた自身の考える解決法を提起することができるでしょう。

Q:ゼミナールについて教えてください。

A:専修大学の環境地理学科では、3年生と4年生の全員がゼミに所属し、卒業論文作成の指導を受けることになります。各ゼミとも一学年7名程度ときわめて少人数ですので、きめ細かい指導を受けることができます。
 所属ゼミの決め方は,学生の希望にできるだけ沿うことができるよう、まず各学生から希望を募る方法をとっています。またゼミ選びに際しては、各教員との面談の時間も確保されており、いろいろな教員と相談の後に納得した上で希望を出すことができるようになっています。

Q:卒業論文について教えてください。

A:専修大学の環境地理学科では、4年生に対する卒業論文の指導には特に力を入れています。各ゼミにおける日常の指導はもちろんのこと、6月と10月には中間発表会が開催され、全専任教員から指導を受けることができます。
 この中間発表会が良いペースメーカーとなっていることもあり、当学科の4年生には年間を通じてみんなで卒業論文に取り組むという雰囲気があります。
 そのために各自が卒業論文を納得のいくものに仕上げることができ、また分析方法を教えあったりすることで学生間の連帯感も醸成されることから、多くの卒業生が「卒論生としての一年間はとくに充実していました」と感想を述べています。

Q:高校で地理を履修していないのですが、大丈夫でしょうか。

A:実習系科目を除く大半の授業が、環境地理学科以外の学科の学生も履修可能となっていることからもわかるように、基本的に環境地理学科の授業は、高校の地理の知識があることを履修の要件にはしていません。
 ただし基礎的な地理の知識が理解の助けとなることはいうまでもありません。入学後に基礎的な地理の知識も身につけたい場合は、教養科目「自然環境の地理学」「人文・社会環境の地理学」の履修をおすすめします。

Q:海外留学はできますか。

A:専修大学の留学制度(長期1年、短期1ヶ月)を利用して、17ヶ国21大学の協定校で学ぶことができます。環境地理学科の学生は、最近ではアメリカ、ドイツ、フランス、スペイン、韓国などの留学プログラムに参加しました。

Q:取得可能な資格について教えてください。

A:専修大学の環境地理学科では、規定の科目を履修することによって、教員免許、博物館学芸員の免許のほか、測量士補の免許を卒業と同時に取得することができます。測量士補は国家資格であり、これによって測量会社や地図会社などへの就職可能性が開けます。
 またこの他に、公益社団法人日本地理学会が認定するGIS学術士および地域調査士の資格を得ることもできます。GIS学術士は地理情報システム(GIS)の専門家、地域調査士はフィールドワーク(地域調査)の専門家であることを認定する資格で、これらは就職活動においてもプラスに働いているようです。
 さらに環境地理学科の授業で得られた知識を活用して、旅行業務取扱主任者、気象予報士、保育士など、就職に直結する資格を在学中に取得する学生も少なくありません。

Q:卒業後の就職について教えてください。

A:環境地理学科で身につけた幅広い知識や、フィールドワークや卒業論文の作成過程で得られた調査、分析能力を活かして、多くの学生が納得のいく形で就職先を決めています。
 まず、地域に関する深い理解を活かす職として、地方公務員を目指す学生が多いことが特徴です。民間の就職先は多岐にわたりますが、運輸・旅行業を目指す学生が多いようです。なお専修大学では、公務員をめざす学生向けの特別な講座があり、大学内で試験対策の勉強ができます。
 また近年は、大学院を目指す学生も少なくありません。専修大学の大学院で研究を続ける学生のほか、他の国公私立大学大学院(最近では千葉大学・京都大学・広島大学など)への進学実績も着実に増えています。