2025.11.04 Tue
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【保育士・教員養成センター】2026年度公立教員採用試験結果(速報)

2026年度公立教員採用試験において、本学から小学校教諭8名、中学校教諭(理科)6名が見事、現役で合格をしました。

小学校では受験した8名全員が合格し、初の合格率100%を達成しました!また、中学校(理科)では、過去最多となる6名が合格しました。なお、宮城県の中学校(理科)に関しては受験した3名全員が合格しました!

※今年度の宮城県公立教員採用試験における中学校(理科)は受験者32名、合格者17名。そのうち3名が本学の学生です。

本学では「保育士・教員養成センター」を設置し、採用試験の合格に向けて、学科独自のサポート体制を展開しています。

今回は合格者を代表して、小学校に合格した高橋幸佳さん、中学校理科に合格した鎌田葵さんにインタビューをしました。
鎌田葵さん
高橋幸佳さん
理工学部 生物科学科4年 鎌田 葵 さんへのインタビュー
<教員採用試験について>
Q.教員を目指すようになったのはいつ頃ですか?
A.もともとは看護師を目指していたのですが、高校3年生に出会った生物の先生の授業を受けたことがきっかけとなり、教員を目指すようなりました。生物を応用した医療や医療以外でも生物学で学んだことを応用できると恩師の先生に教わったことで、教師の道を目指すようなりました。

Q.教員採用試験の対策を開始した時期を教えてください
A.本格的に教員採用試験の対策を始めたのは今年の4月からでしたが、学科の渡辺正芳先生が開催する教員採用試験の対策セミナーに参加したり、大学3年生から塾講師のアルバイトを始めたり、教員を目指す活動は行っておりました。

Q.教員採用試験を振返って、苦労した点を教えてください
A.学習時間が足りていないと感じていたため、すべてを網羅するために工夫して勉強しなくてはいけないことに苦労しました。その際に、逆算して学習するという力を身につけることができました。

Q.どんな教員になりたいですか
A.生徒のやる気を引き出せる教員を目指したいです。どうしても理科や理系科目と聞くと苦手意識を持つ子が多いかと思います。特に女の子は避けてしまう傾向があると感じています。そんな生徒たちに、理科への興味・関心を持ってもらえるような授業を展開していきたいです。

<学生生活について>
Q.石巻専修大学に入学したきっかけを教えてください
A.理科教員の免許が取得できる大学を探していた時に、高校の先生から石巻専修大学を勧められ、入学することを決めました。

Q.学生生活の中で1番頑張ったことを教えてください
A.石鳳祭実行委員会での活動です。2年生でコンサート局の局長を務めましたが、ステージ企業との打合せや依頼などで苦労しました。学業、アルバイトとの両立が大変ではありましたが、石鳳祭当日を無事に迎えことができ、終わった後は、達成感と充実感で胸がいっぱいになりました。

Q.大学が開講している授業や講座で、採用試験の対策に役立ったものがあれば教えてください
A.上記でも挙げた渡辺先生の教員採用試験の対策セミナーも役に立ちましたが、それ以外にも人間教育学科の横江先生が開催しているセミナーにも参加し、多くの学びを得ることができました。横江先生のセミナーでは、生物科学科以外の学生も参加しているため、文理問わず色んな学生と交流することができるため、知見が広がります。
また、面接指導では、進路支援室の職員の方には、大変お世話になりました。

Q.残りの学生生活をどのように過ごしたいですか
A.卒業研究に力を入れながら、教師になるための準備としての勉強や読書をし、沢山の知識を蓄えていきたいです。

Q.石巻専修大学への進学を検討されている方に一言
A.石巻専修大学の生物科学科は、海、山、細胞などさまざまな角度で生物を学ぶ事ができます。生物を学びたいという方には、おすすめの環境です。
鎌田葵さん1△オープンキャンパススタッフとしても活動
鎌田葵さん2△キャンパスツアーの様子
鎌田葵さん3△石鳳祭実行委員会のステージ企画を担当
人間学部 人間教育学科4年 高橋 幸佳 さんへのインタビュー
<教員採用試験について>
Q.教員を目指すようになったのはいつ頃ですか?
A.小学生のときです。父が市議会議員として、私の母校である小学校の立ち上げに携わりました。母校では、先生方や友達と様々な体験を通して感動や喜びを味わいました。その中で、子ども一人一人の成長を支える先生の姿に憧れ、「私もこんなふうに子どもたちのそばで成長を支えたい」と考えるようになりました。学年が上がるにつれて思いは強くなり、教育の奥深さや大切さを感じるようになりました。今では、私を育ててくれた地域や先生方への感謝の気持ちを胸に、子どもたちの未来を支える存在になりたいという強い思いをもって教員を志しています。

Q.採用試験の対策を開始した時期を教えてください
大学1年生の後期から教員採用試験対策講座に参加し、教育法規などの基礎を2年間かけて少しずつ学びました。始めた頃は教育用語や学校教育の目的も理解できず、不安になることも多くありました。しかし、先生方が一人一人に寄り添いながら丁寧に教えてくださり、学ぶことの楽しさや積み重ねる大切さを実感できました。3年生になると過去問演習や模擬面接にも取り組み、教員採用試験の勉強する仲間と支え合いながら理解を深めました。早い時期から基礎を固めていったことが、最終的に自信を持って受験に臨む力につながったと感じています。

Q.採用試験を振り返って、苦労した点を教えてください
A.教員採用試験では、自治体ごとに試験の内容や求める教員像が異なるため、対策に苦労しました。私は岩手県と千葉県の2つの県を併願しましたが、筆記や面接の傾向がまったく違い、どちらにも対応できるように勉強の幅を広げる必要がありました。そのため、他県を受験する友人と情報を共有したり、過去問を見せ合ったり、効率的に学習を進めました。また面接対策では、各地域の教育方針や課題を調べ、自分の考えや少子高齢化の問題に対しての改善策などを伝えられるよう意識しました。大変ではありましたが、この経験を通して「一人の教師として地域と向き合う姿勢」の大切さを学ぶことができました。

Q.どんな教員になりたいですか
A.子どもたちが安心して、自分らしく過ごせる学級をつくれる教員になりたいと考えています。ゼミでは学級経営について研究を進めていますが、いじめや人間関係の問題など、子どもたちが抱える悩みの深刻さを感じています。だからこそ、子ども一人一人の違いを認め合い、互いを尊重できるような温かい学級づくりを大切にしたいです。そのために、日常の中での話し合いや小さな成功体験を積み重ね、誰もが自分の居場所があると感じられるような環境を整えたいと思います。子どもたちにとって「学校が安心できる場所」だと感じてもらえるような教師を目指します。

<学生生活について>
Q.石巻専修大学に入学したきっかけを教えてください
A.私は高校時代に行われた高大連携の授業をとおして石巻専修大学を知り、オープンキャンパスに参加したことで入学を決めました。オープンキャンパスに参加した際、学生と地域の方々が一体となりボラティア活動に参加していることを知り「地域と共に学ぶ」という大学の特色に強く惹かれました。また、東日本大震災の経験をもとに防災教育に力を入れている点にも関心を持ちました。地域とともに子どもたちの未来を育てるという大学の姿勢が、自分の目指す教師像と重なり、この場所で学びたいと思うようになりました。入学後もその期待通り、地域と密接に関われる実践的な学びが多く、日々充実した学びを得ています。

Q.学生生活の中で一番頑張ったことを教えてください
A.大学生活で最も力を入れたのは、子どもに関わるボランティア活動です。先輩の紹介で始めた活動でしたが、続けるうちに「子どもを取り巻く社会の課題」にも目を向けるようになりました。防災意識の低下、家庭環境による虐待、少子化による地域交流の減少など、現場で見た課題を自分ごととして考え、解決するための行動に取り組みました。防災意識を高める「防災かるた」の企画子ども食堂でのイベント運営、学校運営協議会での地域連携などに携わり、学びを実践へとつなげました。こうした経験を通して、教育を通じて地域社会に貢献したいという思いがより明確になりました。

Q.大学の授業や講座で教員採用試験対策に役立ったものを教えてください
A.人間教育学科では、初等教科教育法の授業を座学だけでなく、模擬授業を行う機会が多いため、教員採用試験や教育実習で大いに役立ちました。また、教員採用試験対策講座では、教科ごとの基礎学習から面接練習まで丁寧にサポートしていただきました。特に、面接練習では個別にフィードバックをいただけるため、自分の課題を明確にし、改善につなげることができました。こうした大学の支援体制が、安心して試験に臨めた大きな支えになりました。

Q.残りの学生生活をどのように過ごしたいですか
A.残りの学生生活では、今しかできない経験を大切にしたいと考えています。現在は、小学校でのボランティア活動やゼミでの研究活動で、地域住民の皆さんやゼミの仲間と協力しながら新たな企画づくりに挑戦しています。小学校で見つけた課題をもとに、どうすれば子どもたちがより主体的に学べるのかを考え、地域とつながる教育実践を進めています。大学で出会った人々とのつながりや学び合いは、今後の教員生活の大きな財産になると感じています。残りの時間も、一つ一つの経験を自分の成長につなげていきたいです。

Q.石巻専修大学への進学を検討されている方に一言
A.石巻専修大学には、一人一人の夢や目標を親身に支えてくださる先生方、刺激し合える仲間がたくさんいます。大学生活は、自分の興味や可能性を試せる貴重な時間です。私自身、「子どもと関わる活動に参加してみよう」という小さなきっかけから、学びや出会いが大きく広がりました。石巻専修大学では、地域と連携した実践的な学びを通して、多くの経験を積むことができます。ぜひ、自分の「やってみたい」という気持ちを大切にしながら、この大学で豊かな時間を過ごしてほしいと思います。
高橋幸佳さん1△オープンキャンパスでは学科紹介を担当
高橋幸佳さん2△小学校での実習
幼稚園・保育士の公務員採用試験の結果についても決定しましたら、続報で最終報告をさせていただきます。​

【関連リンク】
・理工学部生物科学科
・人間学部人間教育学科