学長ご挨拶

石巻専修大学学長 尾池 守
  
  「地域に根ざして世界に尖がった大学を目指します」
 
 育友会の皆様には日頃より石巻専修大学に対してご支援・ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
新型コロナウイルス感染症対策が段階的に緩和されるなかではございますが、石巻専修大学は十全な対策の下、感染拡大の防止に努めることで、令和3年度より対面による授業を行っております。お陰様でこれまでのところ、大きな支障もなく授業運営を行っており、育友会の皆様をはじめとして、関係者各位のご協力の賜物と心より感謝申し上げます。
 予定通り5月8日に新型コロナの位置付けが季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられた場合、その対策として規制しております警戒レベル・活動レベル等を廃止し、基本的に季節性インフルエンザと同等な取り扱いといたします。その結果、円滑な授業運営だけではなく、サークル活動等の課外活動や様々な地域連携活動の活性化も促進しますので、関連する皆様方のご協力の程よろしくお願い申し上げます。
 
 さて、育友会は学生各位のご家族の皆様と大学とが緊密に連携を持つための組織です。育友会の活発な活動と、本学に対するご提言は大学にとりまして極めて大切なことと受け止めております。ご提言に基づいて学業や進路だけでなく、健康や住居等さまざまな面から学生各位を支援するための具体的な改善を進めています。また、4年振りの通常開催となりました「2022石鳳祭」では、「餅つき体験&餅の振る舞い」イベントを実施していただき誠にありがとうございました。
  育友会の活動の中でも最大の事業であります「支部懇談会」は、新型コロナ感染対策を徹底し、昨年度7月から9月にかけて行いました。今年は5月28日(日)から7月16日(日)にかけて、東北6県(宮城県は石巻と仙台)と東京都(専修大学)の8会場で支部懇談会を開催いたします。各会場では、昼食を共にしながら、本学の現状について教職員から説明させていただく他、個別相談を実施し、関係教職員が学業成績および履修状況、学生生活全般、就職・進路等について、育友の皆様からの相談にお答えしています。一人でも多くの方々にご参加いただけますれば幸いに存じます。ぜひ、本学に対するご意見やご要望をお寄せくださいますようお願い申し上げます。
 
 本学は、地域社会の知的基盤を支える存在として教育研究活動を推進していくため、創立30周年を機に第1次中長期ビジョンを設定しました。「社会の諸課題解決に活用できる知識・技能を修得した人材の育成」を目指し、計画達成に向け、教職員一人ひとりが力を合わせて活動を展開しています。
第1次中長期ビジョン(2020~2024年度)
1 社会の諸課題解決に活用できる知識・技能を修得した人材を育成する
2 教育研究活動を充実させる
3 学習の質を向上させる環境を整備する
 今年度は第1次中長期ビジョンの4年目に当たります。計画目標の達成度を評価し、現状の問題と新たな課題を抽出することで、第2次中長期ビジョンの設定に向けた準備を進めます。今年度は、学部収容定員の充足、学生への学修支援の充実、教育活動の点検を優先課題として設定しました。各区分には、解決すべき課題を5項目ずつ設定し、具体的に取り組む学内個別機関を明確化することで、PDCAサイクルの円滑な運用に努めます。
 第1次中長期ビジョンに基づいて行ってきた学科改組やカリキュラム編成においては、各学科における人材育成目的や教育目標を上位に設定し、専門教育の学びの特色をコース制度や履修モデルに反映させました。その結果、3学部は10コース・5モデルで構成されており、学生一人ひとり夢の実現に向けて実践的な少人数教育で提供しております。
 石巻専修大学は、理工、経営、人間の3学部を基盤とした総合大学であり、多様な学問領域を有しています。その特色を生かし、「地域に根ざして世界に尖がった大学」をブランドスローガンとして掲げ、地域社会の知的基盤を支え、文理横断型の教育研究活動や社会知性を活かし、世界に成果を発信することを目指しています。また、教員の研究活動に基づいた実践的な授業を提供し、学生の皆さんが地域社会の諸課題に取り組み、その成果を世界に向けて発信できるように支援していきます。
 
今後とも、育友会員皆様方のご支援、ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。


                                          2023年5月1日                                                                                                                                石巻専修大学 学長 尾池 守