教授・湯浅 治久

歴史(湯浅)
日本中世の領主・民衆・宗教の歴史を様々な史料に基づいて解明する。(写真は鎌倉大仏。大仏もリッパな歴史史料です)
湯浅 治久
教授 (日本中世史)

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教員データ

氏名・職位 湯浅 治久(YUASA HARUHISA) 教授
文学部開講科目古文書学概論1
古文書学概論2
日本中世の法と政治1
日本中世の法と政治2
古文書学実習
ゼミナール1・2・3
卒業論文
大学院開講科目日本史特講Ⅱ 日本史特講Ⅱ演習 日本史特殊研究Ⅱ 日本史特殊研究Ⅱ演習/td>
略歴明治大学大学院文学研究科修士課程修了 博士(史学)[明治大学]
専門分野日本中世史
研究キーワード
所属学会

ゼミ紹介

テーマ 日本中世の権力秩序と地域社会

<到達目標>
日本中世史の研究方法を、文献講読と史料講読の両方から示すことができる。

<講義概要>
前期はまず中世史研究の基本史料(『吾妻鏡』など)を受講者一人一人が輪読する。そして『日本の時代史』(吉川弘文館)・『展望日本歴史』(東京堂出版)・『岩波講座日本歴史』(岩波書店)等から適宜数本の中世に関する論考を選び、受講者が4名程度のグループにわかれ内容を報告し討論する。
後期は『南北朝遺文 関東編』等から南北朝~室町時代の多様な中世史料を適宜選び、受講者一人一人に割り当て読解し討論する。また折にふれて関連する文献をグループごとに内容を報告し討論する機会も設ける。

メッセージ

​ 日本中世の社会集団である武家や寺社、または地域の村落や町場の住民らが残した史料は、難解ですが魅力あるテクストとして私たちの前に存在しています。これらを一つ一つ丁寧に読み解くと、現代とは異なる中世社会におけるものの考え方や行動の規範、生活の実態が浮かび上がります。また一方で、そこから現代の社会につながる要素が徐々に現れてくることを確かめることもできるのです。こうして歴史の大きな転換期を生きた中世人の遺産を受け取ることで、私たちの生きる現代社会のなりたちを確かめ、その本質をみる目を養うこと。そんなところが日本中世史を学ぶ意義と言えるでしょう。

大学院

 
日本史特講Ⅱ
​中世村落論と地域社会史研究の研究史をトレースした上で、問題ごとに課題と展望を指摘してゆく。
 
日本史特講Ⅱ演習
​安芸国の有力在地領主小早川氏の残した『小早川家文書』(『大日本古文書』所収)を受講生とともに講読する。方法は担当を決めて輪読する方法をとる。到達目標にも記した通り、1年次は基本的な読解力を身につけ、2年次には研究課題の発見を目指す講読を行う。
 
日本史特殊研究Ⅱ
​中世地域社会の様相と社会編成のありようを概観した上で、諸階層が近世へむけてどのように変化してゆくのかを把握してゆく。
 
日本史特殊研究Ⅱ演習
​近江国の天台宗寺院大原観音寺の『近江大原観音寺文書』を受講生とともに講読する。方法は担当を決めて輪読する方法をとりたい。到達目標にも記した通り、近江というきわめて興味深い地域にそくして地域社会史の具体的な問題の把握を目標とする。