歴史学科

広い視野で歴史のつながりを理解し、
現代に通じる知恵を得る。
歴史学は、どのような人が、どこで何を考えて行動したかを考えることが重要になります。例えば、日本は17 世紀に磁器をつくり欧州に輸出しますが、これはその技術を持った中国が内乱で疲弊し、同じく朝鮮は秀吉によって蹂躙(じゅうりん)されたことに遡ります。こうした関連性を見るためには、地域や時代を限定せず、より広い視野から歴史をとらえる姿勢が不可欠になります。世界の様々な国がどのように連動し、ひとつの出来事が次の時代に何を引き起こしていくのか。地域的なつながりと時代の連続性を理解したうえで、関心を持った時代やテーマを深く掘り下げていきましょう。それは過去という異文化と対話し、現代に通じる知恵を得る、胸が躍る体験になるはずです。

学びの特徴

実習を支える施設が充実
実習を支える施設が充実
歴史学には史・資料を探し、それを解読する作業が不可欠です。そのための実習室をはじめ、事典・参考書籍やパソコン、史・資料そのものを多数収蔵した、学生が利用するための資料室も完備しています。
少人数制で密度の濃い指導
少人数制で密度の濃い指導
学生数に対する教員の比率は私立大学の歴史学科でもトップクラス。一人ひとりの顔が分かる少人数教育の利点を活かし、個性や成長を理解した指導が可能です。学びたい歴史がしっかり学べます。
研究力を高める3つの授業
研究力を高める3つの授業
歴史学科の「卒業論文」は、いわば学生自身による世界で唯一の歴史の本です。この論文を書くために必要な研究能力を、4年間を通して行われるゼミ、実習、講義で着実に身につけていきます。

歴史学科 学びの特徴

学びの仕組み

歴史の基礎から関心領域へ
1年次は、世界の歴史の動きを題材に、歴史学の手法や視点を身につける。
1年次の「専門入門ゼミナール」では様々な関心を持つ学生とともに、刺激を受けながら、世界の歴史の動きを広く学びます。また、2 年次からのゼミナール選択に備え、それぞれの専門領域を学ぶうえで欠かせない手法やものの見方を身につけることも大切です。
歴史をフィールドや史料から学ぶ
貴重な古文書に触れる。
発掘を体験する。
五感を使って歴史を知る。

実物に触れる機会が充実していることも特徴です。貴重な古文書などの史料を利用して行われる授業・研究や、夏休みに合宿しながら実際の発掘を行う考古学実習などを通して、写真や活字からはつかめない人の息吹を肌で感じながら学ぶことができます。
テーマは自分で組み立てる
2 年次からは興味・関心のある地域と時代を選び、研究する。
2 年次からは、日本の考古学・古代史・中世史・近世史・近現代史、東アジアの考古学・古代・近代、南アジアの近代、ヨーロッパはフランス中世、ドイツ近代、アメリカ近現代などから、関心のあるテーマを選び、ゼミ形式でじっくり学んでいきます。

成長のプロセス

文学部_成長のプロセスb
1年次
専門入門ゼミで基礎を身につける
歴史学の基礎となる史・資料を調べ、まとめ、報告、討論の方法と意味を学ぶ。
文学部_成長のプロセスd
2年次
興味のある歴史を選択・研究する
興味のある地域と時代からゼミを選択し、研究を進める。
文学部_成長のプロセスa
3年次
多面的な見方を身につける
同じ歴史上のテーマでも視点を変えると解釈が変わることを知る。
文学部_成長のプロセスc
4年次
卒業論文で研究の成果をまとめる
2 年次から研究してきたテーマをもとに自分の言葉でまとめあげる。
日本、東洋、西洋の区分を超えた連動性から得る考察力を修得。