教授・田中 正敬

歴史(田中正敬)
朝鮮半島を中心に、東アジアと日本との交流のなかで生まれた人々の結びつきや思想について考えています。(写真は、ソウルの徳寿宮)
田中 正敬
教授 (朝鮮近現代史)

  • 教員データ
  • ゼミ紹介
  • メッセージ
  • 大学院

教員データ

氏名・職位 田中 正敬(TANAKA MASATAKA) 教授
文学部開講科目東アジア関係論1
東アジア関係論2
総合世界史3
歴史資料研究法9
歴史資料研究法10
ゼミナール1・2・3
卒業論文
大学院開講科目東洋史特講Ⅳ 東洋史特講Ⅳ演習 東洋史特殊研究Ⅲ 東洋史特殊研究Ⅲ演習
略歴一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了 博士(社会学)[一橋大学]
専門分野朝鮮近現代史
研究キーワード朝鮮 近現代 日朝関係 移民 交流
所属学会朝鮮史研究会 歴史学研究会 日本塩業研究会

ゼミ紹介

テーマ:東アジア近現代史

<到達目標>
学生が卒業論文を目的とする研究を進める上での基本的な方法を身につけられるようにする。

<講義概要>
この授業の目的は,以下の二つにある。
一つは,卒業論文の作成に向けて歴史史料を読み進め,これについての報告を行い,全員でそれを検討する場とする。もう一つは,論文のテーマを決定する前提として,近年の研究者がいかなる問題意識に基づいて,何を解明しようとしているのかについて,研究論文・史料を読みながら認識を深めていくことである。
そのためにも,参加者は,出席はもちろんのこと,積極的に討論に参加して発言することが求められるし,その討論の中で各人は自らの問題意識を鮮明にし,卒業論文のテーマの「手がかり」をつかむことが可能となろう。また,ゼミとは別に,日頃から自分が関心を持つ分野についての研究を読み,研究テーマを絞っていくことも重要である。

メッセージ

​ 私が関心を持っているのは近現代の朝鮮半島と日本とを行き来した人々の歴史です。朝鮮と日本の間には古くから密接な交流がありました。しかし、とりわけ朝鮮近現代史は、植民地時代や戦後の南北分断などに象徴される苦難の時代であり、日本もそれに深く関わったがゆえに、日本ではしばしば感情的な議論がなされることもあります。
 そのようなことで話題にのぼることも多い朝鮮近現代史ですが、具体的な歴史を知る機会は多くありません。朝鮮と日本の関わり合いも、私たちが一般にイメージするよりも豊かで多様でした。そうした朝鮮と日本の関係史は、現在の日本の社会にもさまざまな形で息づいています。現在の私たちの生活や思想を知る手がかりとして、みなさんが東アジアの歴史に触れる機会ができればと願っています。

大学院

 
東洋史特講Ⅳ
​朝鮮近代史,なかでも1920年代の植民地期朝鮮と日本との関係を象徴する,関東大震災におけるいわゆる「人災」の側面を中心としながら,植民地期朝鮮についての研究の到達点と課題について,参考文献を紹介しつつ考察する。
韓国併合以後,朝鮮と日本とのあいだのヒト・モノの移動はより活発化して緊密な関係が築かれると同時に,さまざまな矛盾をも抱え込むこととなったと考えられる。その代表的な事例が上記の問題であるが,こうした問題がどのように生まれ,その後どのように記憶されていったかを考えることとしたい。
 
東洋史特講Ⅳ演習
​朝鮮史に関わる研究・資料を講読し,これを全員で議論する。
 
東洋史特殊研究Ⅲ
​朝鮮近代史,植民地期朝鮮と日本との関係について,先行研究を紹介しつつ概観する。
韓国併合以後,朝鮮と日本とのあいだのヒト・モノの移動はより活発化して緊密な関係が築かれると同時に,さまざまな矛盾をも抱え込むこととなったと考えられる。植民地期の諸問題がいま,どのような現代的意義を持ち,どのような課題を考えているか,考察したい。
 
東洋史特殊研究Ⅲ演習
​朝鮮近代史,植民地期朝鮮と日本との関係について,先行研究を紹介しつつ概観する。
韓国併合以後,朝鮮と日本とのあいだのヒト・モノの移動はより活発化して緊密な関係が築かれると同時に,さまざまな矛盾をも抱え込むこととなったと考えられる。植民地期の諸問題がいま,どのような現代的意義を持ち,どのような課題を考えているか,考察したい。