教授・高久 健二

歴史(高久)
東アジアの視点から古墳を造営した社会構造を解明することを目指しています。(写真は、発掘作業風景)
高久 健二
教授 (東アジア考古学)

  • 教員データ
  • ゼミ紹介
  • メッセージ
  • 大学院

教員データ

氏名・職位 高久 健二(TAKAKU KENJI) 教授
文学部開講科目東アジア考古学1
東アジア考古学2
考古学実習Ⅰ
総合世界史5
総合世界史6
歴史資料研究法19
歴史資料研究法20
ゼミナール1・2・3
卒業論文
大学院開講科目アジア考古学特講Ⅱ アジア考古学特講Ⅱ演習 東アジア考古学特殊研究Ⅰ 東アジア考古学特殊研究Ⅰ演習
略歴東亜大学校大学院史学科博士課程修了 文学博士[東亜大学校]
専門分野東アジアの古墳文化
研究キーワード
所属学会考古学研究会 九州考古学会 日本考古学会 日本考古学協会 埼玉考古学会

ゼミ紹介

テーマ:東アジア考古学の諸問題

<到達目標>
(1)東アジア考古学の研究で必要な基礎知識を習得する。
(2)卒業論文作成のためのテーマ設定、研究史の整理、資料収集、資料分析、分析結果の考察を行うことができる。
(3)基礎的な韓国語論文を読むことができる。

<講義概要>
まず、考古学の基礎的な理論と方法論を身につけるために、概説書等の講読を行う。受講生は各自が担当する部分について内容を報告し、それに基づいて受講生全員で議論を行う。テキストとしては、前期は日本語文献を取り上げる予定である。後期は韓国文献の講読を行う。内容は朝鮮三韓・三国時代の古墳に関するものを扱う。
さらに、各自が関心をもった研究テーマについて発表し、その内容について質疑応答および受講生全員で議論を行う。2年生の場合は、各自の研究テーマに関する研究史を整理し、問題点を抽出することに重点を置く。3年生は研究テーマを明確にし、資料収集や分析方法の検討を行う。

メッセージ

​ 考古学は人類が作り出してきた物質資料、すなわち「モノ」から歴史を明らかにする学問です。具体的には、実際に遺跡を発掘調査して、そこから発見された建物跡や遺物など生の歴史資料をもとに、過去の人類の営みについて研究をしています。「モノ」が語る歴史は「文字」による歴史と一味違っています。考古学を学ぶと、身の回りにある様々な「モノ」をみる目も変わってくるかもしれません。
 研究分野は朝鮮半島を中心とした東アジア考古学です。とくに、東アジアの古墳文化、およびその背景にある社会の諸構造の解明を目的として研究を進めています。東アジア的視点による研究は、日本文化の解明にも不可欠です。東アジアから日本を見つめることで、新たな発見があるかもしれません。

大学院

 
アジア考古学特講Ⅱ
​韓国・朝鮮の考古学のうち、とくに原三国時代~三国時代を中心に取り上げる。この時代は韓半島の国家形成期に当たり、社会構造が大きく変化していく時代である。本講義では社会構造の変容プロセスに焦点を当てて、これまでの研究動向を把握し、今後の方向性を探ることを目標とする。
なお、授業の具体的な進め方は、受講生の状況を勘案して決定する。
 
アジア考古学特講Ⅱ演習
​まず、東アジア考古学、特に韓国・朝鮮考古学の基礎知識を身につけるために、韓国語の概説書等の講読を行う。受講生は各自が担当する部分について内容を報告し、それに基づいて受講生全員で議論を行う。
 
東アジア考古学特殊研究Ⅰ
​紀元前108年に前漢の武帝によって韓半島西北部に設置された楽浪郡の考古学を中心に取り上げる。楽浪郡は韓半島南部地域や日本列島における漢文化流入の窓口的役割を果たすとともに、その一方で中原とは異なる文化要素もみられる。本講義では、このような楽浪文化の二重構造に焦点を当てて、これまでの研究動向を把握し、今後の方向性を探ることを目標とする。
なお、授業の具体的な進め方は、受講生の状況を勘案して決定する。
 
東アジア考古学特殊研究Ⅰ演習
​まず、東アジア考古学、特に韓国・朝鮮考古学の基礎知識を身につけるために、韓国語の概説書等の講読を行う。受講生は各自が担当する部分について内容を報告し、それに基づいて受講生全員で議論を行う。