専修大学文学部日本語学科

専大日語・コラム

専大日語の教員による、月替わりのコラムです。

2018年4月:報告・カナダでの日本語教育実習

新年度が始まりました。新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。これから4年間、どうぞよろしくお願いします。

今回は、2018年の2月から3月にかけて、カナダで行われた「日本語教育実習」についてご報告します。

専大日語では、日本語教育に関する科目を多く準備していますが、その中に「日本語教育実習A・B・C」があります。このうち、「日本語教育実習C」では、毎年、2月から3月にかけての約7週間、北米(現在はカナダのカルガリー大学)に滞在します。北米での日本語教育について、大学の授業を見学して学んだうえで、教壇実習も実施しています。

2017年度のスケジュールは、以下の通りでした。

6月 参加者募集説明会
7月 選考、実習参加者決定
9月~ 事前研修
2月 出発
第1週  バンクーバー滞在 大学授業見学等
第2週~ カルガリー大学において研修、教壇実習
3月 帰国

カナダの南西部、ブリティッシュコロンビア州のバンクーバーに到着後、カナダでも最も歴史のあるバンクーバー日本語学校を見学しました。その後、サイモンフレイザー大学において日本語科目の授業を2日間(計5時間)見学し、日本語クラスの学生たちと食事会の機会も持ちました。

また、バンクーバーでは、日本語教師研修会にも参加する機会を得て、ブリティッシュコロンビア大学、サイモンフレイザー大学、キャピラノ大学などの大学の先生方、高校で日本語を教えている先生方など、20名あまりの先生方とともに研修を受け、交流する機会もありました。



2週目からは、カナダの西部、アルバータ州にあるカルガリー大学で、英語と日本語教育の研修を受けました。学生たちはそれぞれホームステイをしながら、毎朝、大学に通学します。外は雪、温度はマイナス25度前後ですが、大学の中も電車もバスも、暖房でポカポカです。

毎日、午前中は英語の研修を受け、午後は日本語教育のクラスを見学したり、先生方とミーティングをしたりと、厚いバインダーを抱えて大学内を飛び回っていました。ここでは、教科書にそって教えるとはどういうことか、教案はどのように書くのか、文法の説明やドリルはどうこなしていくのかなどを、現地の日本語クラスの中で勉強します。

引率教員は、最初の1週間で帰国します。実習生は、そのあと、カルガリー大学の先生方と1か月あまりを過ごします。

マイナス30度の寒いカルガリーで、2018年度も、日本語教育実習の実施を予定しています。海外での日本語教育に興味のあるみなさん、ぜひ説明会にご参加ください!

王伸子


<参考>
  1. 特色ある授業「日本語教育
  2. 2017年度の参加者募集説明会 (2018年度説明会の日程は、予定が決まり次第、授業中やウェブサイトなどでお知らせします)

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