2023.05.09 Tue
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ラオス私立教育協会訪問団が来学
佐々木学長らと会談 教育分野の交流促進目指す

20230509ラオス私立教育協会訪問団が来学01▲ラオス教育スポーツ省私立教育協会訪問団
ラオス教育スポーツ省私立教育協会の訪問団47人が4月26日、生田キャンパスを視察した。訪問団は教育担当国会議員や私立学校関係者らからなり、幼稚園から大学までの私立教育機関の視察のために23日から29日まで訪日。本学が大学として唯一視察先に選ばれた。

ラオス教育スポーツ省ビエンチャン首都代表国会議員のケッマニー・バンダサック氏、ラオス私立教育協会副会長のスッパポン・ヴィサッパ・カワムラ氏ら訪問団の代表6人と、佐々木重人学長、松木健一理事長らが会談し、今後の交流について意見を交わした。
20230509ラオス私立教育協会訪問団が来学02▲ケッマニー議員(左)と佐々木学長

佐々木学長は、2008年にラオス国立大学と本学が国際交流協定を結ぶなど、同国との緊密な関係について披露。同大学からは、1年間の交換留学生(特別聴講生)や海外客員教授を本学に受け入れていたが、近年はコロナの影響により、海外客員教授も受け入れられず、ラオスから英語によるオンライン授業を行っていた。今年度は同大学からサイポン・コンマニラ教授を海外客員教授として招くなど、学生や教員の交流がコロナ前に戻りつつあるとして、「両国の関係が更に深まることを望んでいる」と歓迎した。
松木理事長は、「今後、付属高校も含めたさまざまな交流が広がることを願っている」と期待を寄せた。

ケッマニー議員は「専修大学との交流を通じて、ラオス国内の教育の向上を図りたい」と応え、スッパポン副会長は「日本語を学ぶ学生や日本への留学を希望する学生が増えているので、受け入れの協力をお願いしたい」と述べた。

訪問団一行はキャンパスを見学。あいにくの雨ながら、9号館の情報科学センターや図書館、10号館のゼミ室や学生食堂などを、職員の説明を聞きながら見て回った。幼稚園から高校までの私立学校の理事長を務める男性は「素晴らしい施設。学生も生き生きしていて楽しそう。ラオスの子どもたちにも日本の学生のように主体的な学びを身につけてもらいたい」と語った。
20230509ラオス私立教育協会訪問団が来学03▲ケッマニー議員
ラオス簿記プロジェクトを紹介

本学とラオスは深いつながりがある。本学と本学会計研究所は2019年3月、ラオス国立大学、同大経済経営学部、川崎商工会議所、ラオス商工会議所と協力協定を結び、同年10月から「ラオス国内における簿記教育の発展・普及――ラオ語による簿記テキストの開発と簿記検定試験の実施支援」(ラオス簿記プロジェクト)を進めている。

今回、訪問団に対してプロジェクトについての説明を行った。本学理事で川崎商工会議所の山田長満名誉会頭が一行を歓迎し、「簿記の普及はラオスの経済成長に大きく貢献する」とプロジェクトの意義を語った。社会知性開発研究センター/複式簿記普及事業推進研究拠点代表の国田清志商学部教授が、これまでの取り組みを紹介し、ラオス国内への簿記普及の協力を呼びかけた。
国田教授は、成果として、ラオ語による簿記テキスト(初級・中級・上級)と各レベルに対応した解説動画を作成したことを挙げ、「今後、サイポン海外客員教授らの協力を得て、ラオスの人たちの学びに、より適した形にブラッシュアップしたい」と説明した。また、コロナ禍の影響で実施できずにいたラオス国内での簿記検定試験については「両国の商工会議所と連携し、実施に向け支援していきたい」と語った。
20230509ラオス私立教育協会訪問団が来学04▲訪問団代表(左側)と本学関係者
20230509ラオス私立教育協会訪問団が来学05▲スッパポン副会長
20230509ラオス私立教育協会訪問団が来学06▲佐々木学長らが歓迎
20230509ラオス私立教育協会訪問団が来学07▲生田キャンパスを見学
20230509ラオス私立教育協会訪問団が来学10▲両国の教育の発展を誓った
20230509ラオス私立教育協会訪問団が来学08▲山田理事
20230509ラオス私立教育協会訪問団が来学09▲国田教授

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