2022.08.05 Fri
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文学研究科日本語日本文学専攻日本語プロフェッショナルコース 2023年開講
広報アンバサダーに上田まりえさん

上田さん-広報アンバサダー-委嘱状交付2▲上田さん(右)に委嘱状を手渡す佐々木学長
2023年4月に新設される大学院文学研究科日本語日本文学専攻の日本語プロフェッショナルコース(修士課程)の広報アンバサダーに、本学卒業生でタレントとして活躍する上田まりえさん(平21文)が就任した。8月2日、神田キャンパスで委嘱状交付式が行われ、佐々木重人学長から委嘱状が手渡された。
上田さん-広報アンバサダー-委嘱状交付3▲佐々木学長、上田さん、阿部准教授(左から)
上田さん-広報アンバサダー-センディ2▲交付式にはセンディーも参加
上田さんは本学卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。現在はタレントとして活動する一方で、日本語検定委員会審議委員も務めている。交付式では、「再び母校と深くかかわる機会をいただくことができ、光栄に思う。日本語を話すことは、簡単にできるセルフプロデュースで、オシャレと一緒。人生を豊かにするための大切なツールである言葉を豊かに使うことが、豊かな人間関係を築き、心を豊かにすることにもつながる」と日本語を専門的に学ぶことの意義を語った。
上田さん-広報アンバサダー-抱負▲アンバサダーとしての抱負を語る上田さん
上田さんの著書『知らなきゃ恥ずかしい! ? 日本語ドリル』から日本語についての新たな発見があったと言う佐々木学長は「アナウンサーとしてのキャリアだけでなく、教育的資質にも期待している」と述べた。

阿部貴人国際コミュニケーション学部准教授が、日本語プロフェッショナルコースの概要について説明した。

上田さんは今後、アンバサダーとして新コースの魅力を発信していく。10月7日には、大学院公開講座で「言葉は人生を豊かにする」と題した基調講演を行う。
※日本語プロフェッショナルコース(修士課程)
リカレント教育の推進の一環として、日本語のプロフェッショナルとしての実績がすでにある人を対象とする。日本語教育の教職員など「外国語としての日本語に関わるプロフェッショナル」、アナウンサーやナレーター、声優といった「日本語を話すことのプロフェッショナル」、校閲者、記者、ライターなどの「日本語を書くことのプロフェッショナル」らを想定した社会人向けのコース。自らが持つ日本語のスキルを言語学的視点から分析し、その分野の指導者などを目指し、研究に取り組む。大学卒の学歴がなくても職歴などに基づき、独自の入試制度を実施する。神田キャンパス開講。
上田さん-広報アンバサダー懇談会▲オンライン懇談会が開催された
広報アンバサダー委嘱状交付式終了後、上田さんとのオンライン懇談会が開催された。文学研究科日本語日本文学専攻の教員、大学院生、国際コミュニケーション学部の学生ら約20人が参加。日本語についてさまざまな角度から語り合った。
 
「芸能界では『タレントをさせていただいています』など過剰な敬語が使われることが多いが、私はなるべく削ぎ落として、シンプルに話すようにしている」と語る上田さんは「敬語は難しいという人もいると思う。積極的に外に出て、いろいろな年齢、立場の人と話すことで、生きた日本語を扱うことができるようになる」と述べた。
 
また、参加者と方言やアナウンサーの仕事などについて語り合った。上田さんは「毎日、起きている間はすべてがチャンスタイム。実践的な言葉の習得につながる。深く学んで、日本語を磨き、楽しみながら豊かに成長してほしい」と学生たちに語りかけた。

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