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日本近世文学の研究[担当:丸井 貴史]

ゼミナール名称 日本近世文学の研究
研究テーマ 江戸時代の文学について研究するゼミです。
文学研究の基本は作品の本文を正確に読み解くことですが、そのためには、社会背景・歴史・文化をはじめ、様々なことを調べなければなりません。そうした注釈的な活動を通して、作品の本質を明らかにすることを目指しています。
ゼミナール所属 文学部日本文学文化学科
学修内容 授業では、江戸時代の文学作品(仮名草子・浮世草子・読本などの小説を扱うことが多い傾向にあります)を講読します。発表者が担当箇所に注釈をつけた上で内容の分析・考察をし、それに対して質疑を行うというきわめてオーソドックスなやり方ですが、議論を通して作品の新しい読み方が見えてくるのはたいへん刺激的です。
また、2・3年生には、前期から夏休みにかけて、それぞれの関心に即した個人研究を課しています。江戸時代の文学・文化に関わることであれば何でもよいのですが、ひとつの事柄について徹底的に調べ、考えることで、研究の基礎的な方法を理解するとともに、研究の難しさと面白さを感じてもらうことが目的です。研究成果は後期の授業で発表し、質疑を通してさらに掘り下げていきます。なお、この個人研究を卒業論文のテーマにつなげる人もいますが、必ずしもそうしなければいけないわけではありませんので、まずはやりたいと思ったことをやってみるのが大切です。
ゼミ生の人数 13人(2023年度)
開講日時など 火曜2限(2023年度)
卒業論文・卒業研究 卒業論文は、原稿用紙換算で50枚以上を執筆することになります。4年生になると同時に研究計画書を提出し、それからは月1回ほどのペースで4年生だけの卒論ゼミを行います。夏休みには2・3年生も参加しての中間発表、提出後にはゼミの時間で最終発表をするというのが通例です。
テーマは江戸時代の文学に関するものであれば何でも構いません。浄瑠璃・歌舞伎などの芸能や、浮世絵などの美術を研究対象にする人もいますし、近世文学を小説化・漫画化した現代の作品を取り上げる人もいます。
ゼミナール合宿 夏期休暇中にゼミ合宿を行うことを原則としています。
教員紹介 岡山の私立大学を経て、2022年の春、本学に着任しました。 都賀庭鐘や上田秋成を中心とした18世紀の読本と、近世日本における中国白話小説の受容を主な研究テーマとしています。近世文学を専攻するつもりはもともとまったくなかったのですが、知らないうちにハマってしまい、このような仕事をすることになりました。

丸井 貴史[専修大学研究者情報システム]
その他 年に何回か、文学散歩や歌舞伎・文楽鑑賞などを実施しています。東京や神奈川には今なお多くの「江戸」が残っていますので、それに触れながら近世文学を勉強してほしいと思います。また、他大学との合同ゼミを行うこともあります。
ゼミナール紹介_文学部_丸井-貴史01▲2022年9月のゼミ合宿。
東海道の要衝に設けられた箱根関所を見学しました。
ゼミナール紹介_文学部_丸井-貴史02▲2022年11月の文学散歩。両国を歩き回りました。
「忠臣蔵」の題材となった赤穂事件で討たれた吉良上野介義央の旧邸跡です。
[2023年2月掲載]