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病み文学~英米文化と医療[担当:石塚 久郎]

ゼミナール名称 病み文学~英米文化と医療
研究テーマ 「病」と「医学」がこのゼミのテーマです。英米文化や文学を病と医学という観点から読みときます。
ゼミナール所属 文学部英語英文学科
学習内容 医学と文学は一見遠くにあるもの同士に見えますが、よくよく見るとずっと近しい間柄であることが分かります。医学は他の理系学問とは違って人間を対象とする実践的術--客観的データだけではなく主観的解釈も重要――なのですから、人文学に近いのです。もっと言えば、人間の人生に関与しているという点で「文学」的な行為でもあります。医師(志望者)は文学を学ばなければならないというのが英米の医学教育の潮流となっています。
文学を通して医療のあり様を模索するのは医療関係者ばかりではありません。病を免れるものはいないという点からして、あらゆる人間が医療に関与するとすれば、医療文学から学ぶべきことは多々あるはずです。このゼミでは、このような観点から19世紀から現代にいたる英米の短編小説を軸に病と医学(医療)を考えてみたいと思います。結核や梅毒、ハンセン病や鬱など様々な病気に加えて、医療行為(診療、手術、入院、看護)、医師の姿(人道主義的医師や損なわれた医師)、ディスアビリティ(心身の障がい)などに力を入れて展開します。
ゼミ生の人数 15~16名程度
開講日時など 月曜日 3時限
卒業論文・卒業研究 必修である卒論はゼミで各自が研究発表したテーマの延長ないしは新たに見出したテーマに沿って1年かけて仕上げます。
教員紹介 上智大学文学部英文学科卒、同大学院で修士を取得後、英国エセックス大学歴史学部にてPhD取得。
イギリス文学・文化における病・医療・身体について研究。「文学と医学」(Literature and Medicine)--文学における医学、医療における文学的なもの、ないしはその双方的関係性――が専門。

石塚 久郎[研究者情報データベースへ]

[2020年2月掲載]