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第四紀地形学・地質学セミナー [担当:苅谷 愛彦]

ゼミナール名称第四紀地形学・地質学セミナー(苅谷セミナー)
研究テーマ【風景のなかに自然の生い立ちを読む】
第四紀とは地球史の最新時代にあたる地質時代区分で,約260万年前から現在までの期間をさします。第四紀には氷河時代の到来,人類の出現,海陸分布の変化などが起こりました。このセミナーでは,第四紀に生じた自然環境の変動(たとえば気候変動)とそれに支配された地形や地質の形成過程を,さまざまな資料や情報を駆使して復元するための教育・研究を行っています。
ゼミナール所属文学部環境地理学科
学習内容【「地形学・地質学を中心にした総合的学習」がセミナーのメインテーマです】
○問題を発見し,その解決法を探すための術を身につける
○問題解決に必要な資料を自ら集め,解析・論考する術を身につける
○得られた結果や考察を他者にわかりやすく伝える術を身につける
○社会で役立つコミュニケーション能力を身につける
単に地形学・地質学に関する知識体系のみならず,ここにあげたような総合力の涵養を目標に,受講者のみなさんにはセミナーに自主的・積極的にかかわってほしいと思います。そのために,
1)研究に関連した文献の購読とその内容紹介・論評(3・4年生)
2)地図・空中写真・各種地理情報の解析および野外調査(3・4年生)
3)卒論への取り組みと成果報告(4年生)
4)野外調査のトレーニングを兼ねたゼミ合宿(3・4年生)
を交互に採り入れ,最適かつ最大限の教育効果が生まれるようにスケジュール調整しています。学生による発表回数が多いのも本セミナーの特徴です。
担当教員の専門である地形学ばかりでなく、日本や世界各地の環境・災害問題、地形・地質現象の絡むツーリズム、地域開発、温泉資源などを研究テーマとすることも歓迎しています。
ゼミ生の人数4年生7名(うち女子3),3年生6名(うち女子2) 2014年度
開講日時など毎水曜4限 通年
卒業論文・卒業研究4年生は卒業論文が必修(卒業要件)です。ゼミでは卒業論文作成のための助言・指導を行います。それには,年3回の卒論発表会(環境地理学科主催で全回出席必修)に向けた発表練習なども含まれます。また状況によっては,各人の調査地域を指導教員が訪ねて実地指導することもあります。

なお本セミナーは研究室大学院生との交流が深く,学部生が大学院生の調査を手伝ったり,大学院生から卒論等の助言をもらったりする光景がよく見受けられます。
ゼミナール合宿年1回(2-3月頃),本学セミナーハウスを利用して行います。近年はバスを借り切り,全員が同一行動をとって道中の地形地質現象を見学・学習しています。合宿前には全員参加型の事前学習会も開きます。最近は富士火山・箱根火山・三浦半島・甲府盆地・房総半島などを訪れ,各地域の地すべり地形,火山地形,活断層地形,河川地形を学習しています。
OB・OGの進路過去9年間の主な進路(当ゼミと連携している大学院ゼミの修了生進路を含む)
独立行政法人防災科学技術研究所,アジア航測(株),(株)パスコ,国土防災技術(株),国土地図(株),北陽建設(株),(株)環境地質, 京王建設(株),駒場東邦中学高校,早稲田中・高等学校,茨城県立高校,清瀬市役所,東京消防庁,岩手県花巻市消防本部,JAセレサ川崎農業 協同組合,クラブツーリズム(株),(株)エイチ・アイ・エス,三菱地所ハウスネット(株),住友林業,(株)たけでん,(株)関東マツダ, トランスコスモス(株),(株)ニチベイ,専修大学大学院文学研究科進学など(以上 順不同)
教員紹介私自身も地理学科・地理学専攻(大学院)の出身です。フィールド・ワークこそ地理学の基礎であり,地理学の醍醐味です。その信念に基づき,いまも年間の1/4は日本国内・国外の野外調査に出ています。最近は日本アルプスや南米アンデス山脈の大規模地すべりについて,他大学・他研究機関の方々と共同研究を行っています。
苅谷愛彦[研究者情報データベースへ]
HPブログ:http://geomorlab.blog9.fc2.com/
ホームページ:http://www.isc.senshu-u.ac.jp/~thb0751/
1573011038314▲富士山麓で火山灰を観察
1573011038375▲大学院生とともに火山灰のサンプルを分析(生田校舎)
[2016年3月更新]