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東洋法制史[担当:加藤 雄三]

ゼミナール名称東洋法制史
研究テーマアジアの法と社会
ゼミナール所属法学部 法律学科
学習内容このゼミナールでは、アジアの法にかかわる事象について考え、議論することを通じて、日本に住むわたしたちが深い関係をもってきた、そして、今後とも関わりあっていかねばならないアジアの社会について学ぶことを目的とします。
「法」は社会に行き渡る行為規範であって、「法律」を含む広い概念です。その「法」が観察できる分野は法学だけでなく、社会科学全般にわたっており、本ゼミナールは社会科学的にアプローチ可能な対象を受講生の興味関心に即して幅広く扱います。対象とする時期も文献資料が存在する時期であれば、歴史時代と現代とを問いません。
前期は教員の専門にもとづいて東アジア社会を理解するための基本書を中国・台湾を対象に講読します。講読は受講生が担当箇所について報告し、参加者全員で討論する形で進めます。後期は前期に習得した基礎知識にもとづき、受講生各位にテーマを設定した上で個別報告をしてもらい、その報告に関して全体で討議します。個別報告の対象は中国語圏に限りません。情報にアクセスする難度は高くなりますが、韓国、ベトナムなどの東アジア諸国、他のアジア諸地域を選択してもかまいません。なお、後期の報告後に議論の中で得られたことも組み込んだ簡単なレポートを提出してもらいます。
ゼミ生の人数3年生と4年生それぞれ10名前後(男女比は毎年変動します)
開講日時など毎週水曜日5限
卒業論文・卒業研究卒業研究はありませんが、学習内容に示したように後期の個別報告にもとづいたレポートを年度ごとに提出してもらいます。
教員紹介中国明代の律例研究から研究生活を開始して、対象とする時代を徐々に新しい方向にシフトさせて、現在では近代(清末から中華民国時期)の租界における中国固有法と西洋近代法の法混交について研究しています。これまで勉強してきたことや総合地球環境学研究所という職場に勤務していたことで、興味関心を広く持つようになりました。ですので、「アジア」という広大な地域の何らかの社会事象に興味関心を抱いてくれる方の学習上の要望には積極的に応えていきたいと考えています。

加藤 雄三[研究者情報データベースへ]
[2019年7月更新]