比較社会論ゼミナール [担当:村上 彩佳]
ゼミナール名称 | 比較社会論ゼミナール |
研究テーマ | 本ゼミは、様々な社会に生きる人の行動・文化・制度に着目します。こうした事象についての質的データを比較の視座から分析し、実証的な考察を行います。日本国内に留まらない、様々な地域の文化や社会について考察し、自分が属する文化や社会を相対化する批判的検討能力の獲得を目指します。 |
ゼミナール所属 | 人間科学部社会学科 |
学修内容 | 3年生で卒論執筆のための基礎力を養い、4年生で卒論の執筆を進めます。
【3年次ゼミ】 ①専門書の購読、②問いを意識した先行研究の系統的な検討、③論旨の明解な文章の作成を行います。これら3つを通じて、卒業論文執筆のための基礎的な能力を身につけます。 3年生の前期:比較の視座や学術的文章の読み方を学ぶために、ゼミ全員で同じ文献を購読します。文献の批判的に読む方法を学びながら、他者の研究に対してアドバイスをしたり、建設的な批判をしたりするための力を身につけます。この力は、3年生の後期以降、ゼミの仲間の研究計画や研究進捗に対してコメントやアドバイスをするために役立てます。 3年生の夏休み:研究計画書を書きます。1学年上の4年生は、夏休みに卒論執筆のための調査を本格化させます。その1年前に、自分自身の興味関心の方向性を知り、卒論に向けて動き出すために、研究計画書を書いてもらいます。 3年生の後期:各々が書いてきた研究計画書をもとに、卒論計画を始動させます。研究計画書に基づき先行研究を系統的に検討し、卒論の1/3程度の長さの文献レビュー論文を作ります。この文献レビュー論文は、卒論の「問題背景」や「先行研究の整理」(「はじめに」や「第一章」にあたる)に将来的に組み込みます。 【4年次ゼミ】 各自の卒論研究を進めます。授業で途中経過を報告し、ゼミ生で相互にコメントします。卒論では質的なデータの比較分析を行います。内容分析(テキスト・表象・映像)、計量テキスト分析(KH Coderなどのソフトウェアの活用)、インタビュー、フィールドワーク(参与観察・観察)といった手法があります。 4年生に進級する春休み:上記の文献レビューを完成させたものを4年生の初回授業に持参します。 4年生:卒論計画を進めます。卒論の進捗を報告したり、報告内容について相互にコメントを行ったりします。 |
ゼミ生の人数 | 男女は大体半々くらいです。人数は年によって異なりますが10人前後です。 |
開講日時など | 毎週木曜日2限/4限 |
卒業論文・卒業研究 | 質的なデータの比較分析を用いた卒論を執筆します。過去のゼミ生の卒論タイトルと用いた分析手法の代表例は以下の通りです。
・女性雑誌から読み取れる現代の女性規範――「働く女性像」の変化に着目して<質的内容分析と計量テキスト分析> ・サービス業から男性が遠ざかることへの一考察――ジェンダーステレオタイプ脱却の鍵を探る<インタビューと参与観察> ・日本におけるジェンダー表現の特徴――イギリスの子ども向け番組との比較から<アニメの質的内容分析> ・日本におけるフィリピン人労働者の国家選択プロセスとその課題――専門的外国人に注目して<インタビュー> |
サブゼミナール | サブゼミナールは実施しません。 |
ゼミナール合宿 | ゼミナール合宿は原則実施しません。 |
対外活動など | ありません |
OB・OGの進路 | 一般企業、国家公務員、地方公務員 |
教員紹介 | 政治社会学、女性の政治参画、フランスの「パリテ」、同性婚を近年研究しています。
村上 彩佳[専修大学研究者情報システム] |
HP |

[2025年3月掲載]