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インターネットの社会学的研究[担当:秋吉 美都]

ゼミナール名称インターネットの社会学的研究
研究テーマこのゼミは、現代社会のライフスタイルの変化を探求し、メディア環境と人間の関係を中心に研究を進めるゼミです。ソーシャル・メディアやインターネット利用行動、公共の場でのコミュニケーション、価値観と他者の影響など、コミュニケーションにかかわる幅広いテーマを扱います。
ゼミナール所属人間科学部 社会学科
学習内容参加して「得した」と思えるゼミを目指します。研究に必要な知識や技術も学びますが、それ以上にだいじなことは「自立して思考できる力」を獲得することです。グローバル化が進む社会で、皆さんは世界中の人と協力し仕事し生活をしていかなくてはなりません。そこで、このゼミは「世界中どこに出しても恥ずかしくない人」の育成を目指しています。

クリティカル・シンキング(critical thinking)、ディスカッション、文章表現力をとくに重視しています。これらの力は大学卒業後、どのような進路に進んでも身に着けて損はないからです。表面的な知識は陳腐化します。このゼミでは一生モノの思考と対話の方法論を彫琢します。具体的には以下のような形で進めています。
(1)社会人になっても必要な、議論する力をつけるために、ディスカッション中心のゼミを進めます。
(2)論文を書く力を伸ばすために、ほぼ毎週課題(A4 1~2枚程度のレポートなど)があります。
(3)3年生の間に多くの研究に触れて、卒業論文の研究テーマを決めます。卒業論文のテーマは比較的自由です。
   「何を研究するか」ということより、「いかにして科学的価値の高い知見にいたるのか」という方法論を重視します。
ゼミ生の人数4年生16名 3年生13名
開講日時など毎週木曜日4・5限
卒業論文・卒業研究近年の卒業論文のテーマ例は、以下の通りです。
(1)メディアとコミュニケーション:twitter情報の信頼性、音楽CD購入の動機、異文化コミュニケーション、化粧をする動機
(2)文化:ファッションと同調行動、自転車にかんする規範の順守と違反
(3)若者:学生の地域愛着、学生の時間的貧困、学生生活におけるサポート・ネットワーク
(4)公共空間:動物病院での飼い主同士の会話と心配の共有、文化資本とマナー
教員紹介私は大学を出てから3年ほど、典型的な日本の大企業で会社員をしていました。就職した会社は情報システムの会社で、コンピュータの研修を受けて金融機関を顧客とするシステムエンジニアとして働きました。

当時コンピュータはあまり向いていないと思ったのですが、その後海外で社会学の専門家としてのトレーニングを受けたときに、プログラミングの知識が役に立ちました。また、高校生のときに勉強した数学が、統計のモデルを理解する上で重要でした。子どものとき、歌詞やミステリー小説を理解したいと思って力を入れた英語が、海外の研究者と一緒に研究したり、論文を書く上で役に立っています。

ひょんなきっかけで手を出したことが、あとあといろいろ使えることがわかってきたので、教員としてはきっかけを作るゼミにしたいと思っています。また、研究は楽しいので、その楽しさも伝えたいと思います。

現在の専門は、大規模調査を用いたデータの分析です。最近は、日本女性の余暇活動のパタンにかんする論文を書きました。

秋吉 美都[研究者情報データベースへ]
[2023年10月掲載]