企業の経済学 (Business Economics Seminar)[担当:金 榮愨]
| ゼミナール名称 | 企業の経済学 (Business Economics Seminar) |
| 研究テーマ | 企業の成長、生産性、イノベーション、競争戦略、国際化、産業構造、政策と企業行動、データ分析。
・ 企業はなぜ成長するのか。 ・ なぜ同じ環境でも企業によって結果が異なるのか。 ・ 制度や政策は企業行動をどのように変えるのか。 ・ 技術革新や社会の価値観の変化は企業にどんな影響を与えるのか。 これらの問いを、経済学の視点から丁寧に考えていきます。 |
| ゼミナール所属 | 経済学部 現代経済学科 |
| 学修内容 | 本ゼミは、企業や経済の動きを経済学の視点から捉えつつ、実際の企業事例やデータを用いて分析し、社会で通用する思考力を育てることを目的としています。
学修は、以下の柱から構成されています。 (1) 毎週のニュース発表(個人) 毎回、各自が企業・経済・政策・産業に関するニュースを取り上げ、発表します。 ・ 何が起きているのか ・ なぜそれが重要なのか ・ 企業や社会にどのような影響があるのか を整理し、ゼミ全体で共有します。 この時間は、社会が今どこに向かっているのかを考える訓練であり、「社会を見る目」を育てる重要な機会です。 (2) 一橋ビジネスレビューの精読と班プレゼンテーション 毎週、1つの班が『一橋ビジネスレビュー』の記事を精読し、構造的に整理してプレゼンテーションを行います。 発表では、単なる要約ではなく、 ・ 著者の問題意識 ・ 理論的枠組み ・ 重要な主張 ・ 現実の企業やニュースとの接続 まで踏み込んでまとめます。 (3) 全体ディスカッション(約1時間) 発表後は、2・3年生全体で約1時間の質疑・討論を行います。 発表班以外も事前に記事を読み、質問を準備した上で参加します。 このような準備された議論を毎週積み重ねることで、 ・ 情報を整理してまとめる力 ・ 分かりやすく発表する力 ・ 相手の話を正確に理解する力 ・ 本質的な問いを立てる力 ・ 議論を通じて思考を深める力 を着実に高めていきます。 (4) 研究・データ分析 後期には班ごとに研究テーマを設定し、調査・分析・論文執筆を行います。 研究では、 ・ 企業財務データ ・ 公的統計 ・ 政策資料 ・ 海外事例 などを用います。Excelを中心に必要に応じて統計分析ツールも活用し、データの整理・分析を行いながら、発表・討論・修正を重ねます。 研究成果は年末の他大学(一橋、早稲田、慶應、学習院、武蔵、日本、東洋、神奈川)との合同ゼミナール大会で発表し、最終的に論文として製本します。 (5) 個人成長プログラム(2年生) 本ゼミでは「自分を理解すること」も重視しています。 ・ MBTI研修(5月実施): 専門資格を持つ大学職員によるMBTI研修を行い、思考傾向や強みなど、自分への客観的理解を深めます。 ・ Human Capital Session(人的資本セッション):「Roots & Routes(ルーツ・アンド・ルーツ)」 幼少期から現在までの経験を振り返り、自分の強み・価値観・行動特性を整理し、写真付きスライドで発表します。 これらは、チーム活動や将来の進路選択にも大きく役立ちます。 (6) 就職との接続 就職活動を終えた4年生やOBOGが積極的に関わり、 ・ 業界理解 ・ エントリーシート添削 ・ 面接対策 ・ 企業選びの相談 などの支援を行っています。 ゼミでの議論と研究の経験は、就職活動や社会人としての基礎力につながると、多くのOBOGから評価されています。 |
| ゼミ生の人数 | 2・3・4年生あわせて約50名。 2年次の採用は毎年約18名。 学年横断のチーム制で活動します。 |
| 開講日時など | 2・3年生:水曜4限、4年生:水曜5限 |
| 卒業論文・卒業研究 | 後期に班ごとに研究を行い、論文としてまとめます。
完成した論文は毎年製本し、他大学との合同インゼミ大会で発表します。 近年の研究テーマ例: ● 環境・サステナビリティ 「カーボンクレジットは投資家の評価を変えるのか」 「若者世代の環境意識が社会にもたらす影響」 ● デジタル化・技術革新 「キャッシュレス大手のポイント還元費用は企業財務をどれだけ圧迫したのか」 「牛丼チェーン3社におけるデジタル導入の経営インパクト」 ● 働き方・組織・ウェルビーイング 「女性管理職比率・育休取得率は企業業績に影響するか」 「働きやすい企業はウェルビーイングを高めるのか」 「タイパ意識と時間選好率の相関」 ● 産業・国際比較 「物価上昇期における企業の価格改定戦略」 「法人農業ではなぜ離職率が高いのか」 「日本は農産物の輸出国になれるのか」 研究成果は共同ゼミナール大会で外部の学生と議論し、内容を磨き上げます。 |
| サブゼミナール | 決まったサブゼミはありません。ただし、必要に応じて、ニュースレビュー補講、データ分析補講、就活対策会、OBOG交流会 などを実施しています。 |
| ゼミナール合宿 | 春の新歓合宿と夏の研究合宿を実施しています。
春合宿では相互理解を深め、夏合宿では後期の研究テーマについて発表と討論を行います。 研究討議だけでなく、交流の時間も大切にしています。 学ぶときは真剣に、遊ぶときは全力で。 メリハリのあるゼミを目指しています。 |
| 対外活動など | 年末(11、12月)に他大学(一橋、早稲田、慶應、学習院、武蔵、日本、東洋、神奈川など)との合同ゼミナール大会を主催し、参加します。そこで研究結果を発表し、他大学の学生と議論と交流をします。 |
| OB・OGの進路 | 主に民間企業・金融系に就職し、公務員として就職する人もいます。例えば、大和証券、野村證券、日立、NTT、NEC、りそな銀行、あいおい生命、積水ハウス、アクセンチュア、McKinsey&Company、各種信用金庫、地方銀行、栃木県庁、23区役所、東京国税庁、市役所、厚生労働省などです。 |
| OB・OG会 | 非定期的に同期中心に集まる。また、OB・OGの訪問に合わせて現在のゼミ生たちと交流会をもつ。 |
| 教員紹介 | 本学には2010年度より勤務。
企業の生産性、イノベーション、国際化、企業と産業のダイナミズム、政策評価を専門とし、実証的研究を行っています。 企業レベルのデータ分析を中心に、産業構造や制度との関係を検証する研究に取り組んでいます。 教育においては、学問的な理論と現実の企業・政策の動きを結びつけることを重視し、学生が自ら考え、根拠をもって説明できる力を養うことを目標としています。 研究と教育の双方において、継続的な探究と対話を大切にしています。 金 榮愨[専修大学研究者情報システム] |
| その他 | 毎年3月には、卒業生の門出を祝う会を行っています。
先輩は後輩に激励の言葉を送り、後輩は卒業と新しい門出を祝う言葉と感謝を伝えます。 この会は、3年間のゼミ生活を締めくくる大切な時間となっています。 皆さんも、ぜひこの会の主人公になってください。 |
▲ニュース発表(個人)
▲卒業を祝う会
▲2025年度夏合宿集合写真
▲2025年度夏合宿レクリエーションの後
▲他大学との合同ゼミ大会
[2026年3月掲載]