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グローバル資本主義の変容が日本経済に及ぼす影響[担当:宮嵜 晃臣]

ゼミナール名称宮嵜ゼミナール
研究テーマ地域経済の現状と地域再生の種々の試み
ゼミナール所属経済学部経済学科
学修内容日本の雇用環境は量・質ともに劣化を続けています。製造業従業者数は1991年の1135万人から2016年には750万人に約34パーセントも減少しています。中でも電機産業の落ち込みは大きく、この間に198万人から99万人に半減しています。しかも2004年からは製造業においても派遣労働が解禁になり、非正規労働がこの産業分野においても増えてきましたので、雇用の受け皿が減り、かつ不安定化が加わっているのです。そして製造業の主力量産工場はかつて各地方に展開していたため、この雇用の不安定化は地域での雇用不安となって深刻な問題となり、地域経済の再生が喫緊の課題になっています。しかし地域再生の特効薬などなく、各地域の実情に合わせて試みを重ねていかねばならず、農業の再生、6次産業化、再生可能エネルギーの活用、林業の再生、コミュニティビジネスの構築等各地域で種々試みが見られます。当ゼミでは、まずグローバル資本主義の進展が何故地域経済の疲弊をもたらすことになるのか?この基本視角をしっかり持ったうえで、各地域の経済データを整理し、地域再生の種々の試みを学んでいきたいと考えています。
2019年度はまず枝廣淳子著『地元経済を創りなおす』(岩波新書)を輪読し、地域経済の現状と再生に関して基礎知識を学び、次いで『川崎の産業2018』(川崎市経済労働局産業政策部)を題材に、世界経済ならびに日本経済に占める川崎市経済の位置と川崎市の産業構造を学び、その後情報端末室で川崎市の経済統計をダウンロードして表計算ソフト上で各ゼミ生がデータ加工を行い、川崎市の特徴を市全体で、区別毎に分析し、夏季オープンキャンパス模擬授業でゼミ生が調べた内容を発表しました。そうしたトレーニングの後、各自が関心を持つ地域のデータ分析、歴史分析の準備を行いました。その後、各自が設定した地域の分析を自主的に進め、後期のゼミの中で、その成果を発表し、合評しながらその延長線上にゼミ進級論文、ゼミ卒業論文をまとめて、それらを年度末のゼミナール論文集に掲載することを目的にしています。
ゼミ生の人数2 年生 11 名、3 年生 16 名、4 年生 11名
開講日時など木曜、4・5限
卒業論文・卒業研究
ゼミナール合宿今年度夏季休暇での合宿は行わず、工場見学(キリンビール横浜工場)を実施しました。
OB・OGの進路官庁(さいたま市、経済産業省等)、信用金庫(城南信用金庫、西武信用金庫等)、電気通信事業等(NTTコミュニケーションズ等)、農協(JAかわさき、JA山形)等
OB・OG会不定期に代々の卒業生が企画し、実施しています。
教員紹介宮嵜晃臣[専修大学研究者情報システム]を参照ください。
その他テキストの輪読が終了した時点でレクレーションを入れています。今年度は映画観賞で、『WOOD JOB』を全員で観て、主人公が研修終了後自宅に戻るや否や、誘われた木の香りの素になった棟上げの現場を見て研修林に急行した理由等をめぐってディスカッションしました。
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[2019年10月更新]