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古典と歴史から〈経済学の前提〉を考える[担当:恒木 健太郎]

ゼミナール名称古典と歴史から〈経済学の前提〉を考える
研究テーマもともと経済学は、資本主義の成立過程において、私たちの日常的な営みのなかから生まれたものです。かつての経済学の古典は、この日常生活のなかから生まれてきました。こうした日常的な営み=〈経済学の前提〉を意識することで、経済学の意義を深く理解することができます。私たちの日常生活から、古典の生まれた背景を知り、古典を読む。これによって、大きなタイムスパンで現在の自分たちの経済生活の状況を把握できるようになります。
ゼミナール所属経済学部経済学科
学習内容1 アダム・スミス『道徳感情論』(講談社学術文庫)の輪読
自己利益の追求と「共感」という一見相反する要素を取り出し、個人の心理から社会の形成までを原理的に考察したこの本は、自分たちの身の回りの〈常識〉から社会全体を見通す能力を身につけるうえで最適。また、スミスは「道徳哲学」のなかから経済学の基礎づけを行いましたが、その内容は今日的にみれば哲学・倫理学・心理学・法学・政治学・言語学といった諸分野を意識したものとなっており、経済学を「鳥の眼」で学ぶ力がつきます。昨年度は第1部、今年度は第2部を読み切りました。

2 経済学成立の前提となる「歴史」を学ぶ
スミスは富を生活の必需品や便益品の総体と定義しましたが、そうした商品たちの歴史をみると元々は高級品・奢侈品だったりします。そして、それらが安く買えるようになっていく過程には、海外侵略や差別の問題が潜んでいたのです。その過程は日本の近代にも影響を及ぼしています。そうしたことを念頭におきつつ、本年前期は角山栄『茶の世界史――紅茶の文化と紅茶の世界』(中公新書)、後期は水島司『グローバル・ヒストリー入門』および長谷川貴彦『産業革命』(共に山川出版社)を取り上げました。こうした学習を通して、日常生活を起点に歴史的視野から経済学のあり方を問う能力を身につけます。

そのほか、発表・論文指導やゼミ合宿も行います。
ゼミ生の人数2年生6名、3年生4名、4年生2名
開講日時など毎週木曜日4限
卒業論文・卒業研究本ゼミの一期生が現在追い込み中! もう少しお待ちください。
ゼミナール合宿2015年1月4日~6日 箱根
2015年9月8日~10日 伊豆・河津温泉
教員紹介1979年、兵庫県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程研究指導認定退学。博士(人間・環境学)。
京都大学大学院法学研究科COE研究員、京都府立大学文学部共同研究員、日本学術振興会特別研究員(PD)等を経て、現職。
主要著書:『「思想」としての大塚史学――戦後啓蒙と日本現代史』新泉社、2013年。主要論文:「他所者の無記名証券による隠匿――ヴェルナー・ゾンバルトのユダヤ人観の一断面」(1-2)、『専修大学人文科学研究所月報』277、2015年、1-18;278、2015年、1-19。
恒木 健太郎[研究者情報データベースへ]
その他このゼミは勉強や実社会で生きていくための「基礎体力」を上げることを重視しています。今まで勉強していなかったという人も、これまで真面目に勉強してきた人も一緒に参加して、多様なものの考え方を学ぶことで身の回りの風景の見え方が変わるようなゼミにできれば、と願っています。
[2016年2月掲載]
センディ

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