修了生のメッセージ

私が大学院に進学したきっかけは、学部時代に入ったゼミで税法を学ぶことの楽しさを知ったことです。私たちの生活と密接にかかわっている税について、大学に入るまでしっかりと学ぶ機会がなかったため興味を持ちました。学部のゼミで税法に触れ、基礎から深く勉強してみたいと思い大学院に進学しました。

修士課程では税法を基礎から学びました。税法は民法や会社法といった他の法分野とも密接に関係しています。専修大学大学院では、税法以外の法分野も基礎から勉強できるところも魅力です。少人数で行われるので、先生方も丁寧にご指導くださいます。修士論文では、租税回避の否認をめぐる問題について研究を行いました。

学部時代の大教室での講義とは違い、大学院では少人数で授業を行います。ただ講義を聞くのではなく、学生が主体的に学び活発な議論が行われます。大学院で行う研究は、すぐに解決策を見いだせるようなものばかりではありません。まずは多くの先行研究や裁判例を読み込み、法的に筋道を立てて考える力を養うことが重要だと思います。大学院で培った法的なものの考え方は、卒業後もきっと社会で役立つでしょう。

私がご指導いただいている増田英敏先生の講義は、専門知識をただ覚えるのではなく法的に筋道を立てて考える力を養うことを目的としています。修士課程には税理士を目指す学生が多く、増田英敏先生のもとで日々切磋琢磨しております。IT技術が目覚ましい発展を遂げている現代において、社会的ニーズに対応したプロフェッションになるための知識・技術を大学院で身につけることは大変有意義なことです。

専修大学大学院の研究環境はとても恵まれています。学生を育てることに力を入れており、指導教授でない先生方もオープンできめ細かいご指導をしてくださいます。開放的な学生研究室では、熱心に研究を行っている姿を見てお互いに刺激を受けることができます。研究面だけでなく、学生生活で困ったことがあれば事務の方が親身になってサポートしてくださいます。

専修大学大学院で学ぶことができたおかげで、様々なご縁に恵まれ今年度から専任講師として教鞭をとっています。今後は教育にも力を入れ、研究者としてもまだまだ成長していくことが目標です。