文学部 
哲学科
Department of Philosophy
生田キャンパス

教授・貫 成人_教員データ

nuki
ファッションやスポーツ、家族、芸術などの事柄を手がかりに「自分」や「真理」などの「哲学」的諸問題を具体的に考察します。
貫 成人
教授
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教員データ

氏名・職位  貫 成人(NUKI SHIGETO) 教授
文学部開講科目哲学概論
歴史の哲学
パフォーマンス論
ゼミナールⅠ・Ⅱ・Ⅲ
大学院開講科目近代・現代哲学特殊講義
同演習
近代・現代哲学特殊研究
同演習
略歴1956年 鎌倉市に生まれる
東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学
1988年 埼玉大学専任講師 90年助教授を経て 2000年より専修大学教授
1986-7年,1996-7年在ヴッパタール大学 博士(文学)(東北大学 2005年)
舞踊学会常務理事
日本現象学会編集委員
専門分野現象学/舞踊美学/歴史理論
研究キーワード現代思想 舞踊美学 身体論 歴史と世界システムの理論 現象学ならびに現代の哲学に関する研究 物語に関する研究 舞踊における<引きこみ>現象の研究
所属学会哲学会(東大)/美学会/日本現象学会/実存思想協会/Society for Phenomenology and Existential Philosophy/日本舞踊学会/文化経済学会/日本哲学会/専修大学哲学会

主要業績

単行本(単著)
2017年『となりのカントくん』河出書房新社
2016年『大学4年間の哲学が10時間でさっと学べる』KADOKAWA
2012年『哲学で何をするのか:文化と私の「現実」から』筑摩書房
2010年『歴史の哲学――物語を超えて』勁草書房
2008年『図説 標準哲学史』新書館
2008年『真理の哲学』ちくま新書
2007年『哲学ワンダーランド』PHPエディターズ
2007年『カント――私は何を望みうるのか:批判哲学』青灯社
2007年『ニーチェ――すべてを思い切るために:力への意志』青灯社
2007年『フーコー――主体という夢:生の権力』青灯社
2007年『ハイデガー――すべてのものに贈られるもの:存在論入門』青灯社
2004年『哲学マップ』ちくま新書
2003年『経験の構造――フッサール現象学の新しい全体像』勁草書房
2001年『図解雑学 哲学』ナツメ社
単行本(共著・編著・論文集・事典など)
2012年『バレエとダンスの歴史―欧米劇場舞踏史』(鈴木晶編)平凡社
2008年『アジアから問う実存』(実存思想協会編)理想社
2006年『はんらんする身体』(香山リカほか)専修大学出版局
2000年Komparative Asthetic. Kunste und Asthetische Erfgahrung zwischen Asian und Europa,Edition Chora
2000年The Many Faces of TIme,Kluwer
2000年『哲学的時代課題』中國社会学院
2000年『フッサールを学ぶ人のために』(新田義弘編)世界思想社
1999年『ダンスハンドブック・改定新版』(ダンスマガジン編集部)新書館
1999年Phanomenologie : japanese and American Perspectives,Kluwer
1998年『新・哲学講義 8 歴史と終末論』(広末 渉ほか編)岩波書店
1998年『哲学思想辞典』(野家啓一ほか編)岩波書店
1996年『歴史の現象学』(現象学解釈学研究会編)世界書院
1994年『現象学事典』(共著)弘文堂
1993年Dialog zwischen Japan und dem Westen(ed.Blosser),Kluwer
1989年Phanomenologie der Praxis im (ed.Blosser),Kluwer
1989年Phanomenologie der Praxis :'Das Problem des Todes bei Husserl'(共著)Konigshausen und Neumann
翻訳
2000年「ドレイファス『世界内存在』」産業図書
2000年『世界内存在 「存在と時間」における日常性の解釈学』(共訳)産業図書
1996年    『精神分析の基礎』(グリュンバウム)―(共訳)産業図書
1991年J・N・モハンティ『フッサールとフレーゲ』勁草書房
1983年「サールの背景」(E.Holenstein)(共訳)『現象学年報1』日本現象学会
論文(雑誌・紀要・研究成果報告書など)
2018年『宮廷舞踊とモダンダンス:舞踊の発生メカニズム』生田哲学第19号
2009年「ダンスをみる<眼>」『メルロ=ポンティ研究』第13号
2005年「Rosas, Bitches brew/Tacoma narrows」日本公演プログラム・ノート
2005年「ピナ・バウシュがみた日本」『現代詩手帖』
2005年「Phanomenologie des tanzenden Korpers Interdiziplinare Phanomenologie京都大学
2004年「少女のノンシャラン:珍しいキノコ舞踊団の場合」『トーキングヘッズ』21号
2004年「ピナ・バウシュの作品」『専修大学人文科学研究所月報』第216号
2004年「コンテンポラリーダンスとはなにか」ヴッパタール舞踊団公演プログラム(日本文化財団)
2004年「数学的直感-フッサール現象学と数学の哲学」『フッサール研究』平成14年度科学研究費補助金(基礎研究B-1)、新資料・新研究に基づくフッサール現象学国際的研究の新しい地平の開拓、研究成果報告書2号
2004年「舞踊装置:身体性・作品性・官能性」『講座文学』5、岩波書店
2004年「Ubersetzbarkeit von Tanz: Der Fall Butoh Tanz anderswo: Intraund interkulturell, Lit Verlag
2004年「ダンスの新しい次元:ピナ・バウシュ『天地』」『シアターアーツ』Ⅱ-1号
2003年「「コンテンポラリーダンス」という概念」『上演舞踏研究』3号
2003年「半島と列島の出会う場所:グローバリゼーションの中のコンテンポラリーダンス」『舞踊学』第25号
2003年「舞踊身体:舞踊の多角的構造」『現文研』第79号
2003年「文化の現象学へ:社会的規範の現象学的生成」『生田哲学』8号
2002年「Phenomenology and the problem of History Phenomenology and the problem of History
2002年「ヨーロッパ中心主義という誤謬」『専修人文論集』71号
2002年「コンテンポラリーダンスにおける事実としての身体 ―モニュマンとコミュニカビリティ」『シアターアーツ』17号
2001年「身体知と身体文化-哲学の観点から-」『女子体育』43巻第六号
2001年「メイド・イン・トーキョー」『舞踊学』第24号
2000年「現象学と分析哲学」『フッサールを読む人のために』(世界思想社)
2000年「<不気味なもの>としての身体-現代アート、現代舞踊、反-本質主義の現象学」『思想』2000年10月号(岩波書店)
2000年「東方主義与歴史的現象学」『哲学的時代課題』(中華人民共和国社会科学院)
2000年「Temporality and Historicity: Phenomenology of History beyond Narratology, in The Many Faces of Time Kluwer
2000年「Umgekehrte Alltaglichkeit. Zur phanomenologischen Analyse des Buto, in Komparative Asthetik. Kunste und Asthetische Erfahrung zwischen Asien und Europa, Acad?mie du Midi, Hrsg.Von R.Elberfeld, G.Wohlfart, edition Chora 
1999年「ヌードを脱ぐ。『男』を捨てる。」『シアターアーツ』
1999年「複雑系としての劇場-舞踊における<引き込み>現象-」『埼玉大学教養学部紀要第39巻第2号』埼玉大学教養学部
1999年「Parlez-moi d'amour ピナ・バウシュの作品」『埼玉大学教養学部紀要』
1999年「Theory of Association after Husserl -Form/Content Dualism and Phenomenological Way Out- Continental Philosophy Review Kluwer.31(3)
1999年「オリエンタリズムの歴史の現象学」『埼玉大学教養学部紀要』
1999年「Phenomenology as Calculus? Phenomenology: Japanese and American Perspectives:Kluwer
1999年「Theory of Association after Husserl in The Philosopher's Index,Volime33,No.1First Quarter
1998年「身体論への足がかり」『舞踊学第21号』 舞踊学会
1998年「舞踊に関する生命モデル-引き込み・散逸構造・権力への意志-」研究報告――『舞踊における「引き込み」現象』 平成7・8・9年度科学研究費補助金研究報告書
1997年「現象学と歴史の問題」『現象学年報12』 日本現象学会
1996年「思考の外部から」『デカルト』 (『哲学雑誌第111巻第783号』)哲学会(有斐閣)
1996年「舞踊の現象学にむけて」『美学における感性・身体・共同体』東京大学美学藝術学研究室
1996年「現象学と歴史の問題」『現象学年報』
1996年「現代舞踊の情況」『埼玉大学紀要』第32巻教養学部
1995年「キアスム」『歴史と理論2』歴史と理論研究会
1995年「現象学と分析哲学」『フッサールを読む人のために』世界思想社
1994年「見いだされた<時>」『埼玉大学紀要』第30巻埼玉大学教養学部
1993年「行為と形象」『埼玉大学紀要』第29巻教養学部
1992年「語りの現象学は可能か?」『情況現象学特集臨時増刊号』
1992年「現象学における真理の概念」『現象学年報8』日本現象学学会
1992年「現象学は計算か?」『埼玉大学紀要』第28巻教養学部
1991年「言語の自立性について」『言語と実在』(『哲学雑誌第106巻第778号』)哲学会有斐閣
1990年「無限の反復」『埼玉大学紀要』第26巻教養学部
1989年「Das Problem des Todes bei Husserl」(共著)『Phanomenologie der Praxis』 Konigishausen und Neumann
1989年「Das Problem der Geschichite bei Husserl」『埼玉大学紀要』第25巻教養学部
1988年「フッサールにおける死の問題」『ギリシャ哲学の根本問題』哲学会(有斐閣)
1988年「フッサールの連合論」『現象学年報4』日本現象学学会
1985年「流れと現在」東京大学文学部哲学研究室『論集Ⅳ』
1983年「自然と人格」東京大学文学部哲学研究室『論集Ⅱ』
1982年「フッサール中期時間論の生成」東京大学文学部哲学研究室『論集Ⅰ』
その他(学会発表・講演・座談会・インタビュー・書評・エッセイなど)
2004年「2004年哲学回顧」『週刊読書人』2568号
2004年『差異と隔たり』熊野純彦――『週刊読書人』2519号
2003年「2003年哲学回顧」『週刊読書人』2518号
2001年「パリ・アレレヴァン」『ダンスマガジン』2001年6月号
2001年「現代ダンス」舞踊学会、韓国世宗大学
2001年「コンドルズ」『ダンスマガジン』2001年5月号
2001年講演「歴史の物語論を超えて」専修大学哲学会
2001年「木佐貫邦子+花柳基」『ダンスマガジン』2001年4月号
2001年「イデビアン」『ダンスマガジン』2001年4月号
2001年「外山紀久子『帰宅しない放蕩娘』」『美学』204号
2001年「勅使川原三郎」『ダンスマガジン』2001年3月号
2001年シンポジウム「内的発展とダンス」関西ドイツ文化センター・国際高等研究所共催
2001年「S・リンケ、R・ホフマン」『ダンスマガジン』2001年2月号
2001年「コンテンポラリー・ダンス・イン・ジャパン2000」『バレエ年鑑2001』新書館
2001年「山崎広太+rosy.co.」『ダンスマガジン』2001年1月号
2000年「キブツ・ダンス・カンパニー」『ダンスマガジン』2000年12月号
2000年「伊藤キム」『ダンスマガジン』2000年10月号
2000年「Claudia Jeschke 教授講演会」専修大学神田校舎
2000年「ピナ・バウシュ、2000年新作」『ダンスマガジン』2000年8月号
2000年「篠山紀信『ルグリ・イン・オペラ』」『アサヒカメラ』2000年5月号(朝日新聞社)
2000年「日本舞踊は現代的だ」『日本舞踊』2000年5月号(日本舞踊社)
2000年「スター・ダンサーズ・バレエ団」『ダンスマガジン』2000年4月号(新書館)
2000年「ジョゼフ・ナジ」『ダンスマガジン』2000年3月号(新書館)
2000年「サシャ・ワルツ」『ダンスマガジン』2000年2月号(新書館)
2000年「エア・ソーラ」『ダンスマガジン』2000年1月号(新書館)
2000年「2000年哲学回顧」「週刊読書人」
1999年公開講座「近現代における家族・性・ヌード」十勝環境ラボラトリー
1999年「竹屋啓子」『ダンスマガジン』1999年7月号(新書館)
1999年「スペースダンス、パフォーマンス企画とトーク」埼玉大学
1999年公開講座「ピナ・バウシュの世界」上智大学
1999年公開講座「コンテンポラリーダンスの現在」上智大学
1999年「イーストドラゴン」『ダンスマガジン』1999年5月号(新書館)
1999年「Theory of Association after Husserl (自筆アブストラクト)」The Philosopher「s Index, Volume 33, No.1, First Quarter 1999
1999年「コンテンポラリーダンス回顧1998」『バレー年鑑1999』(新書館)
1999年「わたしが心ときめかした人と舞台-シンポジウム・コンテンポラリー」『バレエ年鑑1999』(新書館)
1999年「舞踊批評家シンポジウム」世田谷パブリックシアター
1999年『ダンス・ハンドブック』(共著)新書館
1999年「ラララ・ヒューマンステップ」『ダンスマガジン』1999年1月号(新書館)
1999年「彼女はダンスの威力を再認識した・・・」『ダンスマガジン臨時増刊、ピナバウシュ特集』(新書館)
1998年「メリル・タンカード」『ダンスマガジン』1998年12月号(新書館)
1998年「ヴィム・ヴァンデケイビュス」『ダンスマガジン』1998年9月号(新書館)
1998年「Parlez-moi d'amour ――ピナ・バウシュの世界」北沢バレエフォーラム
1998年「振付師ユーリン(香港)とのアーティスト・トーク」森下スタジオ
1998年「ユーリンの世界」『ダンスマガジン』1998年6月号(新書館)
1998年「マリーナグルジニッチ講演企画」埼玉大学
1998年「Edwards Bruder Edgar. Min Tanakas"Poe Projekt" Ballet international/Tanz aktuell
1998年「横浜ダンスコレクション」『ダンスマガジン』1998年5月号(新書館)
1998年「この人とこの舞台に感動しました」『バレエ年鑑1998』(新書館)
1997年「カリーヌ・サポルタ」「ヴィム・ヴァンデケイビュス」「エドゥアール・ロック」『ダンスマガジン』1997年3月号(新書館)
1996年「Dance in Japanese Tradition」九州大学短期留学セミナー
1996年「わたしがときめいた人と舞台」『バレエ年鑑1995』(新書館)
1995年「コンテンポラリーダンスの現在」東横女子短期大学
1995年「勅使河原三郎」『ダンスマガジン』1995年9月号(新書館)
1995年「珍しいキノコ舞踊団」『ダンスマガジン』1995年5月号(新書館)
1995年「『心と他者』(野矢茂樹)」「週刊読書人」第2077号
1995年「オヴェルディコ」『ダンスマガジン』1995年3月号(新書館)
1995年「メレディス・モンク」『ダンスマガジン』1995年2月号(新書館)
1995年「94ベストステージ&ダンサーズ」『ダンス年鑑』(新書館)
1995年「Phenomenology of Perception」カリフォルニア州立大学
1994年「山崎広太」『ダンスマガジン』1994年11月号(新書館)
1994年『フッサールの思想』(ベルネ他)「週刊読書人」第2053号
1994年「レスキス」「ローザス」「ヴィム・バンデケイビュス」「伊藤多恵」「カリーヌ・サポルタ」『ダンスマガジン臨時増刊号・今ダンスの時代』 (新書館)
1994年「山崎広太」『ダンスマガジン』1994年11月号(新書館)
1993年「ピナ・バウシュ」インタヴユー『日経イメージ気象観測』25号(日本経済新聞社)
1993年『理論的観点から』(クワイン)「週刊読書人」第1968号
1993年「Japanese and Western Phenomenogy」(共著)Kluwer Academic Publishers, Dordrecht/Boston/London
1993年金満里「ウリ・オモニ」『イマージュ』17号

ゼミ紹介

日常にひそむ哲学を見つけよう
グループによる討議・調査・発表。基本テーマについての解説のあと,
(1)各自,関心を持ちうるテーマを選択し,関心を共有できる者でグループを作る (6~8名程度)。
(2)グループ内で,テーマの奥行きを見定め,必要な調査(文献探索,整理など)をおこない,調査結果をもとに問題を絞り込み,さらに調査などを続ける。
(3)グループごとの発表。他のグループを特定質問者とし,授業参加者全員がレスポンス・ペーパーを提出する。

また,討議・発表の過程で,「KJ法」(その場のアイディアを紙片にメモして,それをグルーピングしてゆく発想整理方法),ならびにパワーポイントによるプレゼンテーションスキルを身につけてもらう。また,年度末には「ゼミ論文集」を発行する。
学生の声

ファッション、性、国家など身近な文化事象を通して「わたし」のあり方を考えます。テーマは自由。そのためか毎年希望者が多く今年は約50名の大所帯です。同じ関心を持つ仲間でグループを作り、調査と討論をする中で哲学的な考え方を、年二回の全体発表で他人に伝わるプレゼンテーションの仕方を身につけていきます。少人数のグループで進めるので学年や男女の差なく活発な討論があり賑やかです。新たに今年から発表をまとめたゼミ論文集を発行する予定です。

貫ゼミ

メッセージ

授業の考え方と内容

専修大学文学部人文学科哲学人間学専攻での大学生生活がどのようなものであるかを知っていただくために、貫の主たる担当授業科目についてご説明します。「各科目の紹介」(=・)のあとには、「参考資料」として、(1)各科目シラバス、(2)「卒業論文作成工程表」をつけました。ご参考になれば幸いです。

・ 担当科目
「ゼミナール」
「哲学概論」
「パフォーマンス論」(隔年半期)
「哲学人間学特殊講義」(半期または通年)

・ 各科目の紹介
ゼミナール「芸術と表象文化」(2~4年次)

目的

1:卒業論文を執筆するための準備を整える。
専修大学文学部人文学科哲学人間学専攻では、卒業論文が卒業の必須条件です。12000字(400字詰め原稿用紙30枚分)の「論文」を書くことは、大学での勉強、研究の成果をまとめる、たいへん大切な機会ですが、学生のみなさんにとってはおおきなチャレンジでもあります。
卒業論文執筆準備を整えるのが、貫ゼミの第一の目的です。

2:表象文化の構造を知る。
絵画、映画、コミック、演劇、舞踊、ダンス、物語、音楽、ファッション、衣食住などのことを「表象文化」とよびます。各表象文化は、それぞれ独自の歴史、美意識(美学)、社会的位置、役割をもっており、そのあり方はまた、地域(日本か欧米か中国か)や時代(現代か近代か中世か)によっても異なります。

表象文化のあり方、背景をさぐるのが、貫ゼミの第二の目的です。

3:「人間学」のためのゼミ
専修大学文学部人文学科哲学人間学専攻は、その名が示すとおり、「人間学」を主柱のひとつとしています。人間学とは、人間にかかわることをすべてカバーする学問であり、そのなかで「表象文化」は大きな役割を果たしています。衣食住はだれもが生まれた瞬間から触れるものであり、音楽やファッションなどは現代文化の重要な一部だからです。

哲学人間学専攻の授業科目には、「映像演劇論」「サブカルチャー論」「パフォーマンス論」「音楽論」「美術論」など、表象文化にかかわる科目が数多く開設されています。

人間学関連科目でえた視野をもとに考えを深めるのが、貫ゼミの第三の目的です。

やり方

卒業論文を書くためには、(1)興味関心がもてるテーマを見つける。(2)関連する資料、文献、書物などを調べて整理する。(3)問題をはっきりさせ、首尾一貫した筋で論文を書く、という三段階が必要です。

その基本的な訓練、準備のために、貫ゼミでは個人発表が重視されます。

原則として、前期は表象文化や芸術理論に関わる書物を一緒に読み、後期は各自の個人発表をおこないます。

哲学概論(1~4年次取得可。ただし1~2年次で取得が望ましい)
哲学概論は、「現代、大学で哲学を学び、研究するための基礎」となる講義です。
前半では、「大学で哲学を学ぶ基礎」として、伝統的西洋哲学の考え方(「本質」「自我」「存在」)を解説します。
後半では、「現代、哲学を研究する基礎」として、近代国家のあり方(フーコー)、それを生み出した世界システム、その全体をとらえるための理論(複雑系)を解説します。

哲学概論は、哲学人間学専攻の他の講義、ゼミナールについての入門講義であるとともに、貫ゼミナールで学ぶ上で必要な基礎知識や考え方を解説する講義でもあります。

哲学人間学特殊講義(2または3年次~4年次)
ここ数年の特殊講義では、次のようなテーマをあつかいました。
(1)「歴史の哲学」…「歴史」とはどのようなものであり、それが現在のわたしたちにどのようにかかわるのかを、19世紀歴史哲学、「歴史の物語理論」、歴史の構造論といった観点から検討する。
(2)「文化の哲学」…「文化」は多義的なものだが(「ハイカルチャー/ローカルチャー、ポップカルチャー」「生活形式」など)、それぞれが生まれた背景には一定の構造(国民国家)がある。そのメカニズムを明らかにしながら、文化について考えるための一般的骨組みを描き出す。
(3)「舞踊美学」…バレエ、ダンス、日本舞踊など、「舞台芸術」としての舞踊の歴史や、それぞれの独特な美意識(美学)を踏まえながら、舞踊体験の構造を分析し、なぜ、舞踊(あるいは一般にアート)が快いかを明らかにする。

パフォーマンス論(1~4年次)
バレエ、ダンス、日本舞踊、盆踊りなど、舞踊の歴史やそれぞれ独特の美意識を、ビデオ映像をみながら振り返りながら、舞台芸術がもつ意味を考える講義。

卒業論文(4年次)
先にも触れたように、専修大学文学部人文学科哲学人間学専攻では、卒業論文が「必修」です。卒業論文を書かなければ本専攻を卒業することはできません。
卒業論文指導は、基本的にゼミに登録した学生が対象となります。原則として、ゼミで身につけた準備を元に、各自が自分でテーマを選び、資料や文献などを調べ、整理して、問題設定し、首尾一貫した論を展開するのが卒業論文です。
具体的には、3年生の後半でテーマを固め、4年生になってから、必要な文献などを調べ、口頭、あるいはメールで教員の指導を受けながら、徐々に論文として仕上げていきます。その間、夏合宿では卒論執筆予定者全員による「卒論構想発表」、提出後の1月には「卒論発表」をおこない、口頭試問に備えます。
なお、過去の卒業論文には「パチンコの美学」「ファッションの記号論」「四国遍路について」「広告におけるメディアのありかた」「建築について」「性の歴史」などがありました。

【参考資料1】

ゼミナール、哲学概論、特殊講義、パフォーマンス論のシラバス(例)

※昨年度を参考にした一例です。学生のみなさんによって、進度やグループ数などは年度によって変わります。
 
前期ゼミナール哲学概論(通年の前期分)特殊講義(前期)歴史
4/11イントロイントロ「哲学とは?」イントロ「歴史のさまざま」
4/18テクスト講読「本質・」:ソクラテス歴史哲学:カント、ヘーゲル
4/25テクスト講読「本質・」:プラトン歴史哲学・:マルクスなど
5/9テクスト講読「本質・」:アリストテレス物語論・:ダントーなど
5/16テクスト講読「自我・」:デカルト・物語論・:反実在論など
5/23テクスト講読「自我・」:デカルト・物語論・:行為論など
5/30テクスト講読「合理論」:スピノザ構造論・:社会史・
6/6テクスト講読「経験論」構造論・:社会史・
6/13テクスト講読「批判」:カント・構造論・:フーコー・
6/20テクスト講読「批判」:カント・構造論・:フーコー・
6/27テクスト講読「反哲学・」:ニーチェ・構造論・:世界システム論
7/4テクスト講読「反哲学・」:ニーチェ・超越論・:歴史カテゴリー
7/11テクスト講読「反哲学・」:ニーチェ・超越論・:眺望固定病
合宿
卒論構想発表
後期ゼミナール哲学概論(通年の後期分)パフォーマンス論(後期のみ)
9/26テクスト講読「反哲学・」:反本質主義イントロ 舞踊さまざま
10/3テクスト講読「反哲学・」:クワイン・バレエ
10/10テクスト講読「反哲学・」:クワイン・ダンスの誕生
10/17テクスト講読「近代・」:フーコー・モダンダンス
10/24テクスト講読「近代・」:フーコー・ポスト・モダンダンス
10/31テクスト講読「近代・」:フーコー・舞踏(日本のアンチモダン)
11/7個人発表「近代・」:フーコー・日本舞踊(別個の身体)
11/14個人発表「近代・」:国民国家ヌーヴェル・ダンス
11/21個人発表「近代・」:世界システムコンテンポラリーダンス・
11/28個人発表「近代・」:オリエンタリズムコンテンポラリーダンス・
12/5個人発表「現代・」:複雑系コンテンポラリーダンス・
12/12個人発表「現代・」:文化の自己生成コンテンポラリーダンス・
12/19個人発表「現代・」:ドゥルーズ・コンテンポラリーダンス・
1/9卒論発表「現代・」:ドゥルーズ・まとめ

【参考資料2】 卒業論文作成工程表

卒業論文とは
卒論は、卒業「論文」であって、レポートではない。〈課題→本を読む→まとめる〉というのではレポート。論文とは、〈問題設定→調査、諸論点の整理→自分なりの考察や発見→当初の問 ・卒業論文とは〉でなければならない。
「哲学人間学専攻」の卒業論文なのだから、その結論は単なる事実確認や整理ではなく、その事実が人間や自分、社会その他にとっていかなる意味があるかを明らかにするものでなければならない。
例:「サッカーの熱狂はなぜ生まれるのか?→イングランド、スペインなどでは、階級・宗教・民族・国家対立とクラブチームが対応し、ナイジェリアなどでは国民統合の装置ならびに国際社会での地位向上の方途とされている→Jリーグはこのような関係がないために盛り上がりに欠ける」では不十分。サッカーの熱狂がない日本と熱狂のある諸国とはどう違うのか、という問い(=問題設定)を経て、「国民国家が成立するためには情念や感情の錬金術、階級間敵対心などの浄化装置が必要であり、サッカーはそのために好適だった」などといった一般的結論に到れば及第点。

準備から執筆まで
・テーマ設定まで(4月中)
・講義、自分なりの活動などを通じて、関心・興味をもてるテーマをピックアップする。
・それについて、問題を立 ・準備から執筆まではあるかどうかのチェック。
・テーマ設定から問題設定まで(連休明け)
・そのテーマについての本を最低三冊読む。そのテーマについて、どのようなことが問題になっており、どんなことが言われているのか?→どのような方向で考えるか?
・自分なりの問題を設定する。問題:ある事象について、なぜ、いかにしてそのようになるのか不明なこと。解決を要すること。
・問題解決への道(夏休み前)
・その問題を解決するためにはなにが必要か。
・すでに存在するさまざまな意見の分類。場合分け、グラデーションなどにより、状況を自分なりに整理する。
・解決(の糸口)をつかむ。
・構想から執筆まで(夏休み中)
・全体構想(目次)の作成。
・書きはじめる。
・全体の筋の磨き上げ。全体として何が言いたいのか。
・形式的なチェック。

一般的注意
・一連の過程で、調べてわかったたこと、思いついたこと、新聞やテレビ、友人との会話などでヒントになりそうなことなどは片っ端からメモに取る。メモ魔になる。
・締め切り間際にはかならずPCがフリーズする。絶えずバックアップをとること。
・「人のふり見てわがふり直せ」。…ある程度までできあがった構想、草稿などは同級生同士でチェックしあう。自分の文章はおかしくないか?他人にちゃんと伝わるか?

形式
・本文について
・章立て、節分けをする。章、節見出しは「MSゴチック」など、ゴチック体のフォントでボールド(太字)にする。また、章が代わるごとに「改ページ」。改ページした一行目を除き、章、節の見出し前後一行ずつあける。
・一段落一ポイント。
・主語と述語が揃っているか?つなぎの言葉(「そして」「だから」「しかし」)の流れはおかしくないか?誤字、脱字、打ち間違いなどはないか?文章は回りくどくないか?逆に、論の運びに飛躍はないか?句読点の付け方はおかしくないか?文体は「論文」に相応しいものか?「です・ます」調は不可。文末で「(の)である」を連発するのは避ける。ある程度できあがったところで、かならず誰かに読んでもらう。

引用
論文ではかならず、参考文献からの引用が必要となる。これまでそのテーマについてひとびとがなにを述べてきたかの確認、論を展開するときに、どこからどこまでが他人の意見であり(これが明示されないと「盗作」になってしまう)、どこからが自分で考えたことかを読者に示すことが引用の目的。
文章を引用する場合:一重カッコ(「・・」)でくくり、本文中(例・・)もしくは注(例・)に、著者名『著書名』、出版社、出版年、頁を明示する。
原著者の主張をまとめる場合:そのことが書いてある原著書頁をまとめ部分に付ける。
引用した著者に敬称は不要。同一著者を二回目に引用するときは姓のみで可。
例(1)
「ゲーム理論は、毀誉褒貶の激しい研究分野である」(竹田茂夫『ゲーム理論を読み解く』ちくま新書、p.9)とされる。竹田によれば、それをより大きなコンテクストから批判的に読解することが必要なのだ(同書p.10~12)。
例(2)
「ゲーム理論は、毀誉褒貶の激しい研究分野である」(1)とされる。竹田によれば、それをより大きなコンテクストから批判的に読解することが必要なのだ(2)。
注(←論文末尾)
(1)竹田茂夫『ゲーム理論を読み解く』ちくま新書、p.9。
(2)同書p.10~12。
例(3)
「ゲーム理論は、毀誉褒貶の激しい研究分野である」(竹田p.9)とされる。竹田によれば、それをより大きなコンテクストから批判的に読解することが必要なのだ(竹田p.10~12)。

参考文献表(←論文末尾)
竹田茂夫『ゲーム理論を読み解く』(ちくま新書)平成18年。
・論文全体の体裁(『学習の手引き』『学びの道具箱』などを参照)
・目次をつける。
・序文では、自分がこの論文で何を問題にし、それはどういった背景から問題になるのか、それに対して自分はどのように対処していきたいのか(全体の論の運びはどのようなものか)ということをはっきり書く。
・本文第一章以下は、背景説明、問題設定に到った経緯、その問題についての従来の意見、従来の意見の問題点、自分なりの考えの方向、その根拠付け、結論、となる。
・結論部分では、序文の問題設定に対して、なにがどの程度、またどのように明らかになったかをはっきり書く(序文の〈問い〉に対する〈応え〉)。
・末尾に注、参考文献表をつける。
・かならず頁番号をつける。
・論文執筆にあたっての一般的な心得
・相手に伝えようとする意志が大切。
・どこに問題意識を持ったのかを述べること。
・見通しを立ててから詳細にうつる。誰の意見やデータにもとづいて論を立て、そこからどう考えたかを論理的に述べる。
・具体例をコンパクトに述べる。
・自分の論の良いところを強調する。仮想敵を設定するとメリハリができる。

大学院

近代・現代哲学特殊講義演習
フッサール、ハイデガー、メルロ=ポンティなど、いわゆる現象学の古典的著作を原文(独仏語)で読む。
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