文学部 
哲学科
Department of Philosophy
生田キャンパス

教授・伊藤博明_教員データ

伊藤先生
プラトンなどの古典的著作を、邦訳でじっくりと読み進めます。
伊藤 博明
教授
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教員データ

氏名・職位  伊藤 博明(ITO HIROAKI) 教授
文学部開講科目芸術学
芸術学概論
ゼミナール1・2・3
大学院開講科目近代・現代哲学特殊講義
同演習
近代・現代哲学特殊研究
同演習
略歴1978年 北海道大学文学部西洋哲学専攻卒業
1986年 北海道大学大学院博士後期課程文学研究科哲学専攻単位取得退学
1988年 埼玉大学教養部講師
1998年 教授
2017年から専修大学教授
1992年 マルコ・ポーロ賞受賞
専門分野芸術論/思想史
研究キーワード芸術論 思想史 ルネサンス哲学 プラトン主義 ベイコン イコノロジー ヴァールブルク エンブレム シビュラ イソップ寓話集 司馬江漢
所属学会日本思想史学会/日本倫理学会/実存思想協会/専修大学哲学会

主要業績

単行本(単著)
2017年『ヨーロッパ美術における寓意と表象――チェーザレ・リーパ『イコノロジーア』』(石井朗監修)ありな書房
2008年『フランチェスコ・ピアンタの奇矯な彫刻』(リポジトリ)ありな書房
2007年『綺想の表象学――エンブレムへの招待』ありな書房
1999年『エンブレム文献資料集――M・プラーツ『綺想主義研究』日本語版補遺』ありな書房
1996年『神々の再生――ルネサンスの神秘思想』東京書籍
1992年『ヘルメスとシビュラのイコノロジー』ありな書房
1982年『エンブレムの宇宙』ありな書房
単行本(共著・編著・論文集・事典など)
2014年『イメージの劇場――近代初期英国のテクストと視覚文化』(松田美佐子・伊藤博明ほか編)英光社
2009年『ミュージアムと記憶』ありな書房
1999年『一遍聖絵を読み解く――動きだす静止画像』(武田佐知子編)吉川弘文館
1995年『イタリア・ルネサンスの霊魂論』(根占献一編)三元社
1994年『ルネサンスの知の饗宴――ヒューマニズムとプラトン主義』(佐藤三夫編)東信堂
1992年『一遍聖絵と中世の光景』(一遍研究会編)ありな書房
1986年『神秘主義――ヨーロッパ精神の源流』(川端香男里編)せりか書房
翻訳
2015年ジョルジュ・ディディ=ユベルマン著『アトラス、あるいは不安な悦ばしき知』ありな書房
2013年ピーター・M. デイリー著『エンブレムの宇宙―― 西欧図像学の誕生と発展と精華』ありな書房
2010年エリカ・ラングミュア著『天使』ありな書房
2009年スーザン・クレイン著『ミュージアムと記憶』ありな書房
2009年オットー・ウェニウス著『愛のエンブレム集』ありな書房
2009年マリオ・プラーツ著『ローマ百景Ⅰ』(リポジトリ)ありな書房
2008年    ジョン・シアマン著『オンリー・コネクト……――イタリア・ルネサンスにおける美術と観者』ありな書房
2008年    マリオ・プラーツ著『フランチェスコ・ピアンタの奇矯な彫刻――エンブレムのバロック的表象』ありな書房
2007年グェンドリン・トロッテン著『ウェヌスの子どもたち――ルネサンスの美術と占星術』(共訳)ありな書房
2007年リナ・ボルツォーニ著『記憶の部屋――印刷時代の文学的・図像学的モデル』(リポジトリ)ありな書房
2006年アビ・ヴァールブルク著『ルネサンスの祝祭的生における古代と近代』ありな書房
2006年マリオ・プラーツ著『ローマ百景Ⅱ』(リポジトリ)ありな書房
2006年アビ・ヴァールブルク著『ルターの時代の言葉と図像における異教的=古代的予言』(共訳)ありな書房
2005年アビ・ヴァールブルク『フィレンツェ文化とフランドル文化の交流』ありな書房
2005年ポーラ・フィンドレン著『自然の占有――ミュージアム,蒐集,そして初期近代イタリアの科学文化』ありな書房
2004年アビ・ヴァールブルク著『フィレンツェ市民文化における古典世界 per gli intermezzi del 1589』ありな書房
2004年エルヴィン・パノフスキー著『イデア――美と芸術の理論のために』(共訳)平凡社
2004年マリアテレーザ・フマガッリ=ベオニオ=ブロッキエーリ著『エロイーズとアベラール――ものではなく言葉を』法政大学出版局
2003年J・H ・ヘイル編『イタリア・ルネサンス事典』東信堂
2003年アビ・ヴァールブルク著『サンドロ・ボッティチェッリの《ウェヌスの誕生》と《春》』ありな書房
2003年アビ・ヴァールブルク著『デューラーの古代性とスキファノイア宮の国際的占星術』ありな書房
2002年ギルベルトゥス・ポレタヌス著「ボエティウス デ・ヘブドマディブス註解」(「中世思想原典集成8」『シャルトル学派』)上智大学中世思想研究所編
2002年シャルトルのベルナルドゥス著「プラトン註釈」(「中世思想原典集成8」『シャルトル学派』)上智大学中世思想研究所編
2002年ジョノヴァのカタリナ著「煉獄論」(「中世思想原典集成15」『女性の神秘家』)上智大学中世思想研究所編
 2000年アンドレア・アルチャーティ著『エンブレム集』ありな書房
1998年マリオ・プラーツ著『綺想主義研究――バロックのエンブレム類典』ありな書房
1998年マリオ・プラーツ著『ローマ百景』ありな書房
1996年ライナルド・ペルジーニ著『哲学的建築――理想都市と記憶劇場』ありな書房
1995年エルンスト・カッシーラー著『シンボルとスキエンティア』ありな書房
1995年マリオ・プラーツ著『ペルセウスとメデューサ――ロマン主義からアヴァンギャルドへ』ありな書房
1993年スチュアート・ホリングデール著『数学を築いた天才たち』上・下(共訳)講談社
1993年ポール・オスカー・クリステラー著『イタリア・ルネサンスの哲学者』(共訳)みすず書房
1993年ポール・バロルスキー著『とめどなく笑う――イタリア・ルネサンス美術における機知と滑稽』ありな書房
1993年マウリツィオ・カルヴェージ著「アルチンボルドの源泉とポリフィロの緑夢」ユリイカ25(1)青土社
1992年マリオ・プラーツ著『官能の庭――マニエリスム・エンブレム・バロック』(共訳)ありな書房
1985年ジョヴァンニ・ピコ・デッラ・ミランドラ著『人間の尊厳について』国文社
論文(雑誌・紀要・研究成果報告書など)
2010年「英国のエンブレムと物質文化」埼玉大学文化科学研究科102
2010年「ポッジョ・ブラッチョリーニと『伊曽保物語』」埼玉大学紀要(教養学部)45
2010年「猫の首に鈴をつける(1)」埼玉大学紀要(教養学部)46
2010年'The Reception of Dutch Emblems in Japan: Shiba Kokan and Jan and Kaspar Luyken's Het Menselyk Bedryf',The International Emblem: From Incunabula to the Internet,Simon McKeown (ed.)
2009年「ティブルのシビュラ 中世シビュラ文献の紹介と翻訳(1)」玉大学教養学部,埼玉大学教養学部紀要45
2009年「ボマルツォの「聖なる森」」『ミュージアムの活用と未来――鑑賞行動の脱領域的研究』
2008年「ボマルツォの『聖なる森』考――野外ミュージアムの先駆的形態として」日本学術振興会,人文・社会振興プロジェクト研究事業『日本の文化政策とミュージアムの未来 ミュージアムの活用と未来――観賞行動の脱領域的研究』平成19年度報告書
2008年「ヒューマンインタラクションとアート・スペースの研究」埼玉大学総合研究機構,総合研究機構研究プロジェクト研究成果報告書6(平成19年度)
2007年「ヒューマンインタラクションとアート・スペース」埼玉大学総合研究機構,総合研究機構研究プロジェクト研究成果報告書5(平成18年度)
2006年「プラトン・アカデミーから疑え――根占献一『共和国のプラトン的世界』を読む――」創文484
2006年「ピーコ・デッラ・ミランドラの人間観の一側面」平成14-17年度科学研究費補助金[基盤研究(B)(1)]研究計画報告書(研究代表者・加藤守通)
2006年「チェーザレ・リーパ「イコノロジーア」の包括的アーカイブ構築に関する研究」埼玉大学総合研究機構,総合研究機構研究プロジェクト研究成果報告書4(平成17年度)
2001年「ジョルダーノ・ブルーノ『英雄的狂気』における愛のエンブレム」『ルネサンスにおける自然観の総合的研究』平成12年度科学研究費補助金[基盤研究(B)(1)]研究成果校報告書
2001年「ラブレーとヒエログリフ――『ガルガンチュワ物語』第9章」『西洋中世における言語哲学の起源と展開』平成12年度科学研究費補助金[基盤研究(A)(1)]研究成果報告書(研究代表者・清水哲郎)
1999年「公共性と倫理」電子情報通信学会技術研究報告99(239)
1999年「グロティウスの星座図表」千葉市立郷土博物館
1998年「グロティウスの『シュンタグム・アラテオルムについて』」千葉市立郷土博物館,プラネタリウム学芸報11
1998年「今後のエンブレム研究のために――資料の紹介」ルネサンス研究5
1997年「中世が息づく街,パドヴァ」パドヴァ管弦楽団演奏会パンフレット
1996年「リミニの暴君シジスモンドと占星術」イタリア図書17
1996年「一遍と夢告」『静止画像の律動化のための資料蒐集と学際的研究――『一遍聖絵』の絵画表現と詞書を中心として――』平成7年度科学研究費補助金[総合研究(A)]研究成果報告書(研究代表者・武田佐知子)
1995年「詩人リノスの〈再生〉ルネサンスの詩的神学に関するノート」『ルネサンスにおける異教的伝統の再検討』平成6年度科学研究費補助金[総合研究(A)]研究成果報告書
1993年「白羊宮のもとに生まれて――イタリア・ルネサンスの宮廷と占星術」ユリイカ25(6)(青土社)
1993年「ルネサンスの「自然魔術」における「呪力」――ピコ・デッラ・ミランドラとマルシリオ・フィチーノを中心に」 『ルネサンスにおける人文主義的自然観』 平成4年度科学研究費補助金[総合研究(A)]研究成果報告書(代表・佐藤三夫)
1993年「ヨーロッパ中世の形象と色彩――ゴシック様式における物語性」神崎製紙株式会社View KANZAKI67
1993年「クザーヌスと『アスクレピオス』」クザーヌス研究2日本クザーヌス学会
1992年「ピコ・デッラ・ミランドラの『ベニヴィエーニの「愛の歌」註解』(Ⅱ)」埼玉大学,埼玉大学紀要(人文科学篇)41
1991年「ジュリアーノ・デ・メディチと「美しきシモネッタ」」フィレンツェ・ルネサンス4日本放送出版協会
1991年「絵画に込められた科学的自然観」フィレンツェ・ルネサンス5日本放送出版協会
1991年'Eugenio Garin : Ermetismo del Rinascimento Roma Editore Riuniti' イタリア学会誌41イタリア学会
1991年「マルシリオ・フィチーノにおける美と善――プロティノスとディオニュシウス・アレオパギタの影響をめぐって」(リポジトリ)『ルネサンス・プラトン主義形成と美の理念』平成2年度科学研究費補助金[総合研究(A)]研究成果報告書(代表・佐藤三夫)
1990年「ピコ・デッラ・ミランドラの『ベニヴィエーニの「愛の歌」註解』(Ⅰ)」埼玉大学紀要(総合篇)9
1990年「被造物はわれらを映す鏡――『薔薇の名前』とリールのアラヌス」哲学11哲学書房
1990年「ジョヴァンニ・ピコ・デッラ・ミランドラ『人間の尊厳についての演説』の成立とその背景」埼玉大学紀要(総合篇)8
1988年「「神的な闇」と人間――偽ディオニシウス・アレオパギタ『神秘神学』のピコ・デッラ・ミランドラにおける受容について――」中世思想研究30中世哲学会
1988年「ヘルメスとシビュラ――シエナ大聖堂舗床に関する一考察――」イタリア学会誌38
1987年「ヨーロッパにおける天使の創出とその変容」夜想21(ペヨトル工房)
1987年「ピコ・デッラ・ミランドラにおける「人間の本性」の問題」倫理学年報36日本倫理学会
1987年'Note on Some Versions of Giovanni Pico's Oratio'(リポジトリ)北海道哲学会,北海道哲学会会報34
1987年'Pico della Mirandola and the Ancient Chaldaean Theology'(リポジトリ)基督教学22(北海道基督教学会)
1986年「市民生活と活動的生――リヌッチーニによるパルミエーリの追悼演説 記念論集編集委員会,思索の迷路―― 」花田圭介先生退職記念論集
1985年「ピコ・デッラ・ミランドラにおける自由意志の問題」北海道基督教学会,基督教学20
1985年「ピコ・デッラ・ミランドラにおける宇宙と人間」哲学20(北海道大学哲学会)
1983年「マルシリオ・フィチーノの魔術論」全国若手哲学者ゼミナール編『哲学の探求』11
1982年「マルシリオ・フィチーノにおける哲学と宗教」北海道基督教学会,基督教学17
1981年「マルシリオ・フィチーノにおける愛の問題――amor celestis と amor vulgaris――」哲学17北海道哲学会
その他(学会発表・講演・座談会・インタビュー・書評・エッセイなど)
2013年学会発表「インプレーサからエンブレムへ」シェイクスピア学会
2013年「Missionaries and Images」ルネサンス研究会
2010年「フランシス・ベイコン『大革新』の扉頁をめぐって」日本エンブレム協会
2009年「ティブルのシビュラとエリュトライのシビュラ 中世シビュラ文献とイタリア・ルネサンス」ルネサンス研究会
2008年「日本におけるオランダのエンブレムの受容」エンブレム研究会
2008年「The Reception of Dutch Emblems in Japan」国際エンブレム協会

ゼミ紹介

哲学の「古典」を読む
ヨーロッパの哲学や美学の「古典」をじっくり読むことを目指しています。2017年度のテクストはプラトンの『ソクラテスの弁明』と『饗宴』(いずれも邦訳)を予定しています。作品の時代背景や前提について丹念に追いながら、作品の理解を深めるとともに、なぜ2400年も前に書かれたものをわれわれが読むのか、すなわち、それが「古典」と呼ばれている意味についても考えます。また、ギリシャ語を履修した学生が受講している場合には、原典の雰囲気も味わってもらいます。

メッセージ

学生時代より、イタリア・ルネサンスの哲学者について勉強してきました。卒論は『ジョヴァンニ・ピコ・デッラ・ミランドラの人間観』、修論は『マルシリオ・フィチーノにおける愛の問題』です。日本では(ほとんど)誰も取り組まない人物なので、すでに院生時代から当該の領域については、四天王の一人でした。博士課程に在学しているときに、イタリアのフィレンツェ大学に留学したことで、哲学・思想だけではなく、造形芸術への関心をもつようになりました。

31歳のときに(1988年)埼玉大学教養部に赴任して、「倫理学」を教えていたのですが、偶然が重なって、途中から「芸術論」を担当することになりました。「倫理学」も怪しかったのですが、「芸術論」となれば、ほとんど言語道断といってもよいでしょう。それから、行き当たりばったり、成り行き任せ、で何とかやってきました。近年は古典語(ギリシャ語、ラテン語)も教えておりました。

2017年4月より、専修大学文学部哲学科にて、「芸術学概論」などを教えることになりました。このこともまた、フォルトゥーナ(運命の女神)の為せる業ではないかと思っています。現在の関心は、ヨーロッパの中世からバロック期にかけてのイメージとテクストの関係、表象と思想の関連をめぐる諸問題です。

大学院

近代現代哲学特講修士課程
テーマは「ルネサンスのヒューマニズム」であり、思想史家ドナルド・R・ケリーの『ルネサンスのヒューマニズム』(Donald R. Kelley, Renaissance Humanism. Boston, MA: Twyane Publishers, 1991)を基本テクストとして精読し、また随時、関連ある原典テクストを読みます。原典テクストは、受講者の修得した言語(ラテン語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語)に対応して選びます。
近代現代哲学特殊研究Ⅰ博士課程
テーマは「ルネサンス哲学研究」であり、『ケンブリッチ版ルネサンス哲学史』(The Cambridge History of Renaissance Philosophy, Gen.Ed. by Charles B. Schmitt, Eds. by Quentin Skinner, Eckhard Kessler, and Assoc. Ed. by Jill Kraye, Cambridge: Cambridge University Press, 1988)の中から、チェーザレ・ヴァゾーリの『ルネサンスの哲学概念』、ジル・クレイの『道徳哲学』、チャールズ・ロアの『形而上学』の三つの論考を基本テクストとして精読し、また随時、関連ある原典テクストを読みます。原典テクストは、受講者の修得した言語(ラテン語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語)に対応して選びます。
センディ

センディナビ