教授・田中 禎昭

歴史(田中禎昭)
地方の「村」に暮らした民衆の視点から、古代社会と国家の特質を考えています。(写真は平城宮・第一次大極殿[復元])
田中 禎昭
教授 (日本古代史)

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教員データ

氏名・職位 田中 禎昭(TANAKA YOSHIAKI) 教授
文学部開講科目日本古代の王権と国家1
日本古代の王権と国家2
日本史概説1
日本史概説2
歴史資料研究法13
ゼミナール1・2・3
卒業論文
大学院開講科目日本史特講Ⅰ 日本史特講Ⅰ演習
略歴立教大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得満期退学 博士(歴史学) [専修大学]
専門分野日本史(日本古代史)
研究キーワード古代地域社会 戸籍 年齢秩序 環境史 古代人口論
所属学会歴史学研究会 日本史研究会 条里制・古代都市研究会 古代交通研究会

ゼミ紹介

<到達目標>
日本古代史の史料の読解力を高め、合わせて史料から研究課題を見つけ、探究する力を養い、卒業論文執筆のための古代史の知識と研究方法を身につける。

<講義概要>
テーマ:『続日本紀』の講読と卒論に向けての研究報告

メッセージ

 奈良・平安時代といえば、平城京・平安京などの都城や東大寺・興福寺といった大寺院、また国府・郡衙と呼ばれる地方の役所などを思い浮かべる人が多いでしょう。これら壮大な構築物は、律令制という、中国の先進的な法制度にもとづき形作られた中央集権的な国家支配体制の所産です。律令の制度自体は教科書にも載り良く知られている反面、国家を支えた民衆の暮らす社会がどのようなものであったのかは、十分に理解されていません。
 私の研究課題は、正倉院に伝わる古文書などを通して、律令制のベールに隠され、よくわかっていない古代家族や村落・社会集団の実態を解明することです。国家と文明の起源を扱う古代史は、まさに現代の歴史的な根源を問う魅力的な研究対象といえます。

大学院

 
日本史特講Ⅰ
前期は、日本古代の地域社会と王権・国家の連関について構造的な把握を目指した研究論文を精読し、現在の到達点を確認するとともに、方法的な課題を整理する。後期は、前期の成果を踏まえた上で、史料に即して<テーマ>に関わる個別の論点を提示し、探究する。
 
日本史特講Ⅰ演習
前期・後期を通して、日本古代史料の基本文献である『令集解』のうち、戸令の講読と報告を行う。