教授・中林 隆之

歴史(中林)
正倉院文書や木簡などを用いて、日本古代国家や社会と仏教をはじめとした宗教・思想・知識との関係について考えています。(写真は東大寺二月堂の「お松明」行事)
中林 隆之
教授(日本古代史)

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教員データ

氏名・職位 中林 隆之(NAKABAYASHI TAKAYUKI)教授
文学部開講科目日本の宗教と社会
日本古代の国家と宗教1
日本古代の国家と宗教2
歴史資料研究法14
専門入門ゼミナール
ゼミナール1・2・3
卒業論文
大学院開講科目日本史特講Ⅰ 日本史特殊研究Ⅰ
略歴大阪市立大学後期博士課程単位取得退学 博士(文学)
専門分野日本古代史(仏教論・国家形成論・氏族論・地域論)
研究キーワード
所属学会正倉院文書研究会 木簡学会 日本史研究会 歴史科学協議会 大阪歴史学会 条里制・古代都市研究会

ゼミ紹介

 テーマ 日本古代の国家・社会と宗教
<到達目標>
日本古代の国家および社会と宗教の特質を理解するために必要な史料の読解力を高め、合わせて史料から研究課題を見つけ、それを探究する力を養い、卒業論文執筆へむけた知識と研究方法を身につける。
<講義概要>
日本古代の国家権力や社会構造と宗教との特質を知るうえで不可欠な、律令政府が編纂した編纂史料である『類聚三代格』所収の格を受講者が分担して編年で逐条的に講読していく。また各自の関心のある古代史の関連文献を読み、古代社会・宗教への関心を高め、卒業論文執筆へむけた準備を進める。

メッセージ

​日本列島に古代国家が形成されるにあたって世界宗教としての仏教が果たした役割はどのようなものだったのか。また地域社会や人々の暮らしや考え方は仏教受容の前と後でどのように変貌していったのか。さらには古代律令制下の東大寺大仏や国分寺の建立、経典の書写事業や僧尼らの多様な活動、仏教と他の思想・宗教・知識との融合の過程などが、古代の国家・王権や社会・人々にどのような影響を与えたのか、などについて考えています。皆さんも、さまざまな古代史料を検討していくことで、斬新な視点から古代社会の実像を読み解いてみませんか。

大学院

 
日本史特講Ⅰ
​古代の寺院・僧尼・法会研究の現状を提示し、論点ごとに課題と展望を見いだしていく。
 
日本史特講Ⅰ演習
​主に『東南院文書』に所収された東大寺領(封戸・荘園)関連の諸文書を順次検討していく。
担当を決めて輪読していく方法をとる。1年次には基礎的読解力を養い、2年次には研究課題の発見をめざす講読を行う。
 
日本史特殊研究Ⅰ
​正倉院文書研究の現状と課題を提示し、論点ごとに課題と展望を見いだしていく。
 
日本史特殊研究演習Ⅰ
​正倉院文書の断簡整理と復原を行い、国家的写経事業の実態と推移を解明する。