文学部 
歴史学科
Department of History
生田キャンパス

教授・日暮 美奈子_教員データ

歴史(日暮)
帝政期ドイツの「社会問題」とその克服の試みを、ジェンダーや人の移動といった観点から考えています。(写真はハンブルクの移民博物館)
日暮 美奈子
教授 (ドイツ近現代史)
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教員データ

氏名・職位 日暮 美奈子(HIGURASHI MINAKO) 教授
文学部開講科目近代ヨーロッパ政治史1
近代ヨーロッパ政治史2
歴史資料研究法5
歴史資料研究法6
ゼミナール1・2・3
卒業論文
大学院開講科目西洋史特講Ⅲ 西洋史特講Ⅲ演習 西洋史特殊研究Ⅱ 西洋史特殊研究Ⅱ演習
略歴東京外国語大学大学院地域文化研究科博士課程修了 博士(学術)[東京外国語大学]
専門分野ドイツ近現代史
研究キーワードドイツ 第二帝政 女性 ジェンダー 社会事業 社会政策
所属学会歴史学研究会 歴史科学協議会 現代史研究会 ドイツ現代史学会 社会事業史学会 ジェンダー史学会

主要業績

単行本(単著)
単行本(共著・編著・論文集・事典など)
『〈近代規範〉の社会史―都市・身体・国家』(共編)--彩流社-- 2013年
西川正雄『歴史学の醍醐味』(共編)--日本経済評論社-- 2010年
論文(雑誌・紀要・研究成果報告書など)
「売春斡旋された女性の保護に関する独蘭協定(1889年)-その成立過程とドイツ行政当局の対応に関する一考察」--『専修史学』62-- 2017年
「越境する娘たちとドイツ行政当局-帝政期ドイツ・プロイセン内務省文書における婦女売買事例の分析」--『専修史学』60-- 2016年
「帝政ドイツと国際的婦女売買撲滅運動-西部国境を越える女性の移動から考える」--『歴史学研究』925-- 2014年
「海を渡る娘たち-19/20世紀転換期ドイツにおける女中と婦女売買」--専修大学人文科学研究所編『移動と定住の文化誌-人はなぜ移動するのか』(彩流社) 2011年
「大量移民現象と婦女売買-第二帝政期ドイツでの議論を中心に」--粟屋利江・松本悠子編著『人の移動と文化の交差』ジェンダー史叢書第7巻(明石書店) 2011年
「1890年代ドイツにおけるキリスト教福音派系社会事業と婦女売買-婦女売買撲滅ドイツ国内委員会設立前史」--『専修史学』44-- 2008年
「女がシュトテルを離れるとき-ユダヤ人移民史の一側面」--『歴史評論』625-- 2002年
「婦女売買」問題と「東方ユダヤ人」-イスラエル・マイアロヴィツの事件を中心に」--下村由一・南塚信吾共編『マイノリティと近代史』(彩流社)-- 1996年
その他(学会発表・講演・座談会・インタビュー・書評・エッセイなど)
小シンポジウムII-方法としてのジェンダー/セクシュアリティ 「19/20世紀転換期における婦女売買の再考察-女性とヨーロッパを越えて」--日本西洋史学会第56回大会(千葉大学)2006年05月

ゼミ紹介

テーマ:近現代ドイツおよびヨーロッパにおける政治と社会

<到達目標>
・先行研究文献と欧文史料を批判的に読めるようにする。
・グループごとに設定したテーマに沿ってレジュメを用いた報告ができるようにする

<講義概要>
この授業の目的はふたつある。
第1に、先行研究文献と欧文史料を読む力を養うこと。4年次の卒業論文作成にあたっては、和文および欧文で書かれた史料・文献を用いることが要求される。その準備段階として、ゼミでは書かれたものを批判的に読む訓練をする。とりわけ欧文テキストを理解するためには,単に母語に置き換えて内容を把握するだけではなく,関連するさまざまなことがらについて調べ、考える必要がある。そのための技術と態度を、参加者は授業を通じて身につけるように努力してほしい。
第2の目標は,卒業論文の作成に向けて各自の問題意識を明確にし、テーマを決定することにある。この作業それ自体はひとりでもできることではあるが、ゼミでは参加者それぞれが自らの問題関心について定期的に報告し、参加者全員で討論する場を設定する。担当教員や他のゼミ生と議論を交わすことによって、研究内容をより充実したものにするためである。

 

メッセージ

 帝政期(1871-1918)のドイツは、急速な発展の影でさまざまな社会問題が噴出した時代でもありました。私の研究対象は当時「婦女売買」と呼ばれた社会問題です。「婦女売買」とは、売春の強要を目的に若い女性を国外へ連れ出す行為として理解されていました。では、実際に何が起こっていたのでしょうか。当時の人々はどのように対処しようとしていたのでしょうか。そこには、この時代の特徴がどのような形であらわれているのでしょうか。こうしたことを、行政の史料を手がかりに調べています。史料の読み解きによって、時代も地域も異なる社会が現在の私たちとつながりを持っていることを理解できるのは、歴史学ならではの面白さと言えるでしょう。

 

大学院

西洋史特講Ⅲ
この講義では、テキスト(Ewald Frie, Das Deutsche Kaiserreich, Darmstadt, 2004)を用いて第二帝政期ドイツ史に関する主要先行研究を紹介し、研究史上の論点を整理する。とくにヴィルヘルム期をめぐる諸研究の成果と課題について重点的に論じる予定である。重要と思われる論点については、受講者諸君と議論する機会を設ける。
西洋史特講Ⅲ演習
この講義では、テキストを用いて、トランスナショナル史の立場から第二帝政期ドイツ史を再考する新しい研究を検討する。
西洋史特殊研究Ⅱ
近年のヨーロッパ史研究において、19/20世紀転換期をグローバル化が最高段階に入った初期の時点として捉え、トランスナショナルな視点から一国史的枠組みを乗り越えようとするものがあらわれている。この授業では参加者と一緒に欧文研究文献を読み、19/20世紀転換期ヨーロッパにおける越境的犯罪と警察組織の国際化を切り口としてトランスナショナル史研究を検討する。
西洋史特殊研究Ⅱ演習
この授業では、参加者と一緒に研究文献(Jens Jager, Verfolgung durch Verwaltung.Internationales Verbrechen und internationale Polizeikooperation 1880-1933, Konstanz, 2006)を読み、19/20世紀転換期ヨーロッパにおける犯罪と警察組織の国際化について考察する。また、博士論文作成に向けての指導も行う。
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