教授・片桐 一彦

片桐先生
効果的な英語学習方法・教育方法を科学する
片桐 一彦
教授



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教員データ

氏名・職位 片桐 一彦(KATAGIRI KAZUHIKO) 教授
文学部開講科目英語教育の研究と実践1
英語教育の研究と実践2
ゼミナール1・2・3・4
卒業研究
大学院開講科目応用言語学特講
略歴東京学芸大学博士課程学校教育研究科修了 博士(教育学) [東京学芸大学]
専門分野教科教育学(英語教育学,英語科教科教育)
研究キーワード外国語(英語)の習得と指導方法について
所属学会関東甲信越英語教育学会 日本言語テスト学会 全国英語教育学会 大学英語教育学会 英語授業研究学会

主要業績

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単行本(単著)
単行本(共著・編著・論文集・事典・翻訳など)
片桐一彦.(2016).「第3章:これからのテスト研究 3.2 適切なテスト作成・使用の原則 3.2.4 産出技能のテスト形式」『日本言語テスト学会(JLTA)20周年記念特別記念号』19(特別号)巻,65-68頁.
片桐一彦.(2014).「第2章 リスニング 5節 リスニング能力の測定と評価」『(全国英語教育学会・全国英語教育学会40周年記念特別誌)英語教育学の今―理論と実践の統合―』55-59頁.
「第3章 リスニングについて,何が言われ,何がわかっているか I.研究概略 第4節 リスニング能力の測定と評価」「第4章 リスニングについて,何が言われ,何がわかっているか II.個別研究の紹介 第4節 リスニング能力の測定と評価」「第6章 リサーチ・デザイン 第6節 リサーチ・デザイン:パッセージを1回だけ聞くリスニングテストvs.2回聞くリスニングテスト」--河源社『英語リスニング論』-- 2002年08月
第2章 リスニング 5節 リスニング能力の測定と評価--全国英語教育学会・全国英語教育学会40周年記念特別誌『英語教育学の今理論と実践の統合』-- 2014年08月
第9章 評価 第2節 英語教育におけるテスト・評価の「なぜ」に片桐一彦が答える--学校図書・『英語教育の「なぜ」に答える』-- 2009年03月
日本言語テスト学会 言語テスティング用語集・テスティングの実施規範--日本言語テスト学会-- 2006年06月
「第3章 スピーキングについて,何が言われ,何がわかっているか I.研究概略 第1節 スピーキングプロセス」,「第4章 スピーキングについて,何が言われ,何がわかっているか II.個別研究の紹介 第1節 スピーキングプロセス」--河源社『英語スピーキング論』-- 1997年09月

論文(雑誌・紀要・研究成果報告書など)
Katagiri, K. (2023). A Case Study of University Students’ Preferences and Responses to Synchronous Online Classes, Utilizing Bayesian Statistics and Quantitative and Qualitative Text Analysis,The Annual Bulletin of the Humanities, Senshu University, vol. 53, pp.133-164 
片桐一彦.(2021).「コアカリ導入前の教職履修学生の学修と発達状況: 言語教師ポートフォリオ(J-POSTL)の省察を通して」『JACET関東支部紀要』 8巻, 77-97頁.
片桐一彦.(2019).「1990年代におこなわれた早期英語教育とその効果: 高校3年間の受容語彙知識量の面から効果量とベイズで教育効果を検証する」『専修大学外国語教育論集』 47巻,1-27頁.
Katagiri, K. (2013). Progress of Vocabulary Size and Listening, Reading, and Speaking Proficiencies Among Japanese High School EFL Students Over a Three-Year Period. The Japan Language Testing Association Journal, vol.16, pp.127-146.
Longitudinal Measurements and Developmental Patterns of Receptive Vocabulary Size: A Study of Japanese University EFL Students(日本言語テスト学会最優秀論文賞受賞論文)--日本言語テスト学会誌15/-- 2012年11月
A Three-Year Longitudinal Study of Vocabulary Size in Japanese SHS Students and a Description of Their Developmental Patterns--ARELE(Annual Review of English Language Education in Japan)20/-- 2009年03月
Examining the rationale of vocabulary size tests based on word-frequency levels--The Japan Language Testing Association Journal, vol.1010/-- 2007年10月
Developing the Ten-Minute Vocabulary Tests for Quick and Approximate Estimates of General English Ability of Japanese EFL Learners--東京学芸大学提出・博士論文-- 2001年12月
Evaluation of L2 Speaking: JTEs versus AETs--ARELE(Annual Review of English Language Education in Japan)vol.1010/-- 1999年08月
その他(学会発表・講演・座談会・インタビュー・書評・エッセイなど)
片桐一彦.(2021).「統計ワークショップ:初めて学ぶベイズ統計入門 ―アメリカ統計学会(ASA)の学術誌The American Statisticianは,『統計的有意』という概念とその表記を2019年に否定しかつ禁止した―」JACET関東支部企画ワークショップ(オンライン,2021/11/06)【招待講演】. 
片桐一彦.(2018).「高校生の英語はどのように伸びるのか」青山学院英語教育研究センター・JACET関東支部共催講演会(於:青山学院女子短期大学,2018/11/10)【招待講演】.
Progress of Vocabulary Sizes, Listening, Reading, and Speaking Proficiencies of Japanese High School EFL Students During the Three Years--Poster presented at the American Association for Applied Linguistics (AAAL) 2013 Conference2013年03月
Longitudinal developmental patterns of the receptive vocabulary size of Japanese university students--Poster presented at the American Association for Applied Linguistics (AAAL) 2012 Conference2012年03月
ランドテーブル「英語科教職課程学生のためのポートフォリオの効果的な使い方」(4人のスピーカーの中の1人として発表)--大学英語教育学会(JACET) 教育問題研究会2012年03月
Comparison between three-year longitudinal developmental patterns of vocabulary sizes and TOEIC Bridge scores in Japanese senior high school students--Poster presented at the American Association for Applied Linguistics (AAAL) 2010 Conference2010年03月
Inferring Japanese Learners' English Ability by way of Measuring Their Vocabulary Size V--Poster presented at the 15th World Congress of Applied Linguistics (AILA), held at the Congress Centre Essen, Essen, Germany, on August 28, 20082008年08月

ゼミ紹介 

テーマ:  英語の習得と教育についての研究 
概要: 外国語としての英語を学ぶまたは教える過程全般に関する事象を研究対象とします。教科書や論文を読みながら実証的な研究成果とその研究方法を学びます。具体的な研究テーマの例として,今までの卒業論文の題目一覧を末尾に掲載しております。卒業研究は,論文形式です。
 エクセルやフリー統計処理ソフト(JASP)を使った簡単なデータ処理やグラフ作成の基礎,またフリーソフト(KH Coder)を使った簡単なテキスト・マイニングなど,研究上の分析能力のみならず将来一般企業や教職に就職してからも役に立つ技能習得を念頭に置いています。一般企業就職希望者も英語教員志望者もともに歓迎します。

卒業論文テーマ

2006年度
・日本人高等学校生の英文法習得率調査: Receptive Knowledge of Grammar & Productive Knowledge of Grammar
・音読の効果と高校英語における音読の実態―アンケート調査を通して―
・「意味の分かる英単語のうち書ける単語の割合調査」
 
2007年度
・「単語から情景をイメージする能力」「文から情景をイメージする能力」と「英語力」の関係
・「英語未知語推測の成否」と「模擬試験(英語を含む5教科)の得点」との関係
・意味の分かる英単語のうち書ける単語の割合調査:日本人英語学習者のうち、大学生被験者の場合
・市販の英語単語集の頻度分布調査
 
2008年度
・英語産出能力(和文英訳能力)と英語力の関係
・「英語コロケーション知識」と「英語力」との関係について
 
2009年度
・中学校英語教科書で扱われているトピックの比較考察
・幼児(1歳~3歳までの計12名)の言語習得順序についての調査
・日米の英語文法書による助動詞の用法の分類と使い分けの仕方の比較
・「電子辞書と印刷辞書」
・『キクタン』の頻度分布調査
 
2010年度
・中学校の英語授業向け英語の歌20曲とその教材作成
・英英辞典の比較と分析
・リスニングテストにおける音声(男女)の違いによる正答率の違い
・公立、私立高等学校の高校入試(英語)における必要とされる能力の研究
・リスニング回数がテストのスコアに及ぼす影響について
・英熟語集に掲載されている英熟語と大学入学試験に出題されている英熟語の分析
・大学入試英語問題における関東と関西の比較
・中学校英語教科書におけるカタカナ英語の割合調査
・版の改訂に伴う中学校英語教科書で扱われているトピックの比較考察
 
2011年度
・英語学習における情意的要因に関する研究 -今後の英語教育、英語教師像はどうあるべきか-
・帰国生特別入試(英語)における必要とされる能力と技能の研究
・映画を使った中学3年生英語学習サブテキスト
・英語未知語推測力とTOEICスコアの関係
・英単語における多義語理解についての研究
・中学生のための異文化理解用教材の作成
・TOEICリスニングテストにおける音声訛りの違いによる影響
・高校英語教科書におけるカタカナ英語の割合調査
・中学校英語教科書の題材が生徒に与える影響について-国際理解の観点から-
・センター試験におけるカタカナ英語の割合
・高校入試におけるカタカナ英語の割合について
 
2012年度
・大学入試における教科書語彙カバー率
・「単数形と複数形で意味が違う単語の理解度」と「TOEICテストの点数」との相関について
・高等学校における現代文検定教科書によるカタカナ英語
・全国公立高等学校入学試験問題における内容の考察比較
・大学入試英語問題で使用されている語彙における英和辞典重要語のカバー率調査
・中学校英語教科書の改訂によるトピックの比較考察
・英訳マンガの語彙頻度レベル
 
2013年度
・GSLにおける中学校英語教科書の語彙の割合
・高等学校外国語科用文部科学省検定済教科書における題材の練習問題に関する研究
・ネイティブ、外国人学生におけるセンター試験発音、アクセント問題の正答率と表面的妥当性
・高等学校用英語科教科書と大学入試問題の「読みやすさ」による比較調査
・大学入試英語問題における大学入試対策用英単語集の英単語カバー率
・センター試験の英単語におけるレベル別の頻度の割合
・受験英熟語が日常に出てくる割合について
 
2014年度
・私立大学入学試験問題におけるリスニングテスト分析
・高校入試問題における教科書の語彙カバー率調査
・大学入試問題におけるカタカナ英語の割合
・実用英語検定における級別の文字数・音節数にみる単語の分布調査
・日本人による英単語学習とアメリカ人による日本語の単語学習の比較
・発音記号から英単語を推測し正しく書くことができる割合調査
・英語の物語・絵本における中学校英単語での語彙カバー率
・高校までに習う単語が日常に出てくる割合について
 
2015年度
・海外ドラマを扱った英語学習のうち、高校で習う英単語の割合調査
・海外映画と検定教科書のカバー率
・中学校・高校の英語授業向け英語の歌20曲とその教材作成  2010~2014年のグラミー賞での被験者アンケートの結果
・中学校・高等学校の検定教科書におけるphrasal verbの扱い
・中学校英語教科書で扱われる過去と現在のトピック比較
・洋書ベストセラーの高校英単語カバー率
・実用英語技能検定における中学校検定教科書語彙カバー率調査
・実用英語技能検定におけるカタカナ英語の割合
 
2016年度
・大学入試における英語スピーキングテスト実施率調査
・指導要領改訂後の大学入試の変化と考察
・平成29年度全国私立高校におけるリスニングテストとスピーキングテストの実態調査
・学習指導要領改訂による東京都立高等学校入試問題の変遷
・洋書に登場する英熟語と大学入試向け英熟語集の分析
・中学校入学試験(英語)の分析
・学習指導要領の改訂に伴う全国公立高等学校入学試験内容の変化
・英文法書に掲載されている英熟語とセンター試験に出題されている英熟語の分析
 
2017年度
・埼玉県の高等学校を対象とした海外プログラムの変化について
・英語の物語と中学高校学習単語のカバー率
・学習指導要領改訂と山形県立高等学校入試問題の変遷
・帰国子女における高校入試の問題傾向について
・大正・昭和期と現在の東京大学の入学試験英語問題のリーダビリティを中心とした比較
・東京都公立中学校の定期テストの問題分析
 
2020年度
・学習指導要領改訂による静岡県高等学校入試の変遷
・学習指導要領改訂と神奈川県立高等学校入試問題の変遷
・都立高校入試における自校作成問題とグループ作成問題、共通問題の比較
・言語間距離と英語スキルの関係
・英語に対しての「好き嫌い」が「得意不得意」に与える影響について英語4技能5領域から考える
・さいたま市の英語教育と英語力向上につながる英語教育
・センター試験におけるカタカナ英語の割合
・COVID-19パンデミック期における各国の高等学校の教育状況
 
2021年度
・高校の授業と定期試験における大学入学共通テスト対策
・2020年4月の緊急事態宣言時と宣言前から見る、中学生の4技能5領域の学習状況の変化
・コロナ禍において導入されたICT化による日本の大学生への変化と研究
・2020年度大学入試における自由英作文問題の実施状況と問題の傾向の分析
・英語教育におけるクラス分けの効果
・個別指導におけるリモート授業とその今後
・YouTubeにおける英語学習動画分析
・学習指導要領の改訂による千葉県立高等学校入試問題の変遷
 
2022年度
・学習指導要領の改訂による埼玉県高等学校入試問題の変遷
・各大学によるオンライン授業アンケート調査結果100校分の分析
・SF小説を使って英語の教材を作る
・無料利用できる英単語学習アプリの機能とユーザー評価の関係
・ICTを使用した英語教育の実践例と分析
・英語教育におけるICTの変遷と今後の課題
・Google Playストアでダウンロードできる英語学習アプリの傾向と実態の調査

メッセージ

私の研究専門分野は,英語教育学と英語科教員養成と言語テスト理論です。今までの私の研究に関しては,こちらのページをご覧ください(片桐 一彦[研究者情報データベースへ]= https://kjs.acc.senshu-u.ac.jp/sshhp/KgApp?resId=S001589)。
また,私は本学で英語科教員養成の担当を務めております。

本学では,文学部英語英米文学科の学生だけが,中学校教諭一種免許状(英語)と高等学校教諭一種免許状(英語)の両方もしくは後者のみの取得が可能です。
英語英米文学科卒業のためのカリキュラム(単位)にプラスして教職課程で所定の単位を履修し修得することにより,卒業時にいわゆる教員免許(英語)を取得することができます。

本学の教職課程は,授業内はもちろん授業外でも充実した学修や体験の機会を提供しております。
詳しくは,こちらのページをご覧ください(https://www.senshu-u.ac.jp/education/faculty/letters/eibeibun/teaching.html)。

文部科学省の中学校・高等学校学習指導要領(外国語編)の方針に合わせ,大学の授業(英語科教育法1/2,教育実習[英語]1/2/3,学科専門科目)でもできるだけ英語で発話するようにしております。

資格課程年報「パッソ ア パッソ」に,授業内外での充実した学修や体験の様子,そして履修者数や就職先等のデータも掲載されておりますので,ぜひご覧ください(https://www.senshu-u.ac.jp/education/shikaku/report.html)。

中学校教諭(英語)もしくは高等学校教諭(英語)を目指している高校生や学生さん,お待ちしております。
また,学科専門科目はもちろんゼミナールにおいても,一般企業等を目指す学生さんも同様に歓迎します。

大学院

 
応用言語学特講
  <テーマ>
   英語教育学研究とデータ分析
  <講義概要>
   英語(外国語)教育研究における様々な量的研究の方法とそのデータ分析方法を学び,また統計ソフトを用いてコンピューター上で実際にデータ分析の練習をおこなう。
 
応用言語学特講演習

  <テーマ>
   英語(外国語)教育や習得に関する研究
  <講義概要>
   幅広い意味での英語(外国語)教育や習得に関する研究を実際におこないその過程を指導していく。2年生は修士論文を完成する。
 
応用言語学特殊研究
  <テーマ>
   英語教育学・言語テスト理論
  <講義概要>
   英語(外国語)教育研究においてより高度でより幅を広げる様々な研究方法とデータ分析方法を学び,また様々なソフトを用いてコンピューター上で実際にデータ分析の練習をおこなう。
 
応用言語学特殊研究演習
  <テーマ>
   英語(外国語)教育や習得に関する研究
  <講義概要>
   幅広い意味での英語(外国語)教育や習得に関する研究を実際におこないその過程を指導していく。博士論文執筆の計画に従って,中間発表を行い,博士論文を完成させる。