本学「心理科学研究センター」の研究プロジェクトが、平成23年5月25日付(23文科高第219号)で、平成23年度 文部科学省 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業 に採択されました。プロジェクトの概要は以下のとおりです。
課題名 | :融合的心理科学の創成:心の連続性を探る |
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事業期間 | :平成23年度~平成27年度 |
研究組織名 | :心理科学研究センター |
研究代表者 | :人間科学部教授 長田洋和 |
本プロジェクトでは、他の学問領域との融合ばかりが先行してきた心理学において、ヒト・動物などの研究対象、基礎・応用といった研究領域にとらわれない融合的心理科学の創成と「心の連続性」の解明を目指す。そのためにベイズ統計学や進化心理学といった観点を導入し、心理学の再統合に取り組む。
統計モデルの作成・選択・予測という流れを統一的に扱うことができるベイズ的手法を活用し、大規模な心理疫学調査を行うことによって得られるデータをこれにあてはめることで、現代日本の臨床像を把握する。ベイズ的手法によって選択されたモデルを踏まえ、ヒトや動物を用いた基礎心理学的、神経科学的研究を行い、そこで得られた知見を臨床現場で検討することによって、基礎と応用をベイズ的手法によって接続することを目的とする。
本研究は、融合的心理科学の創成という戦略的研究としての意義に加え、より一貫した心理学の研究・教育へつながり、心理学の発展に大きく寄与することが期待できる。