【SDGs】川崎市の中小企業のSDGsの取り組み調査

経済学部 遠山 浩

SDGs119遠山ゼミSDGs発表会
 経済学部 遠山 浩ゼミナールが、川崎市内の中小企業の経営者にSDGsに関するヒアリングを行い、各社の既存事業がSDGsで定められた17の目標のどれに該当するかを検討した。その後、2020年3月には、検討結果を冊子にまとめ、「SDGsの観点からビジネスモデルを見直すことが、企業価値の向上につながる」と指摘した。   
 遠山ゼミナールは、中堅・中小企業を研究しており、2019年度は川崎市経済労働局の協力で、2〜4年生12人が中小企業のSDGsの取り組みを調査。製造業や農業ベンチャー、デザイン事務所など7社を訪れ、事業内容がSDGsに該当するか、経営者と議論した。  
 その中で地域への貢献やものづくりへの意識の高さが明らかに。バイオプラスチック製品製造の町工場を担当した斉藤慎也さん(経済学部3年)は「SDGsの視点からみると多面的に取り組んでおり、そこをPRできれば、川崎の人はより興味を持ってくれるのではないか」と報告した。
 冊子は『川崎市中小企業SDGsへの挑戦』として、川崎市経済労働局などで配布している。

≪当時(2019年度)をふりかえって(遠山コメント)≫
 当時の中小企業事業者のSDGsに対する認識は「俺たち中小企業には関係ない世界の話」「大企業とか政府とかが取り組む話」といったものでした。
 しかし、世の中の役になってない企業は存在しているわけはありません。各企業設立の原点にたちかえってもらうべく、学生との対話を企画しました。
 こうした活動が功を奏したかはよくわからないですが、2022/4に発刊された『中小企業白書2022』を見ても、中小企業の意識が向上しているのは顕著です。
 今日(2022年度)は、中小企業ができるSDGsが何かの個別の提案が求められており、個別の提案ができるように鍛錬しています。

【カテゴリー】教育
【取り組み主体】学部・学科:ゼミナール
【取り組み形態】授業(ゼミナール活動含む)
【SDGsアイコン】04質の高い教育をみんなに
【SDGsアイコン】08働きがいも経済成長も
【SDGsアイコン】09産業と技術革新の基盤をつくろう
【SDGsアイコン】12つくる責任つかう責任
【SDGsアイコン】17パートナーシップで目標を達成しよう