【SDGs】視覚に対する一部の障がいを抱えた人への配慮した講義資料

経済学部 小川 健

視覚に対する一部の障がいを抱えた人への配慮した講義資料
 4.aを考えると、視覚障がい者対応を授業教材などでも求められる必要がある。
 そのため、少なくとも現在知られている障がいの中で、比較的良く知られている「赤」に対する色の不自由は考えてスライド等を作らないと、強調対応などが分からなくなってしまうが、よく言われる単純にオレンジにすると、却って強調が薄れて見難くなってしまう危険性がある。そこで、ギリギリの線としてRed:255, Green:51, Blue:0という「赤橙」を赤の代わりに利用し、赤に対する不自由を対処しながら、赤で実際に強調したい部分の目的も達し、多くの受講生は「赤」と感じながらも、赤に不自由を持つ人も強調が分かるように、という取り組みを始めている。
 また、明朝体等のフォントに対する障がいを抱える人もいるので、取り組み中であるがそうした障がい者対応を果たしたフォントとして開発された「UD(ユニバーサルデザイン)デジタル教科書体」に、単位認定をかけた小テスト(本試紙媒体)の95%の文字は対応を果たした。講義スライドでは当初このフォントへの移行を進めてきたが,こうしたUD(ユニバーサルデザイン)というだけではGoogle Classroomに入れた場合にGoogle系非対応のフォントだと画像化でもしない限り他のフォントに置き換わってしまい,充分な効果が期待できないことや,スライドではゴシック体の方が望ましいとの指摘もある。そこで,画像化した部分を除いてはUD特性とGoogle系対応とを両立したBIZ UDPゴシックというフォントへの移行を進めつつある。但し、BIZ UDPゴシックは英数字も太い側面があり、英数字については(Google系への対応がされているフォントの中で)比較的可読性が高く(との指摘がある)Segoe UIフォントの導入をスライド(PowerPoint)上は少しずつ進めつつある。
【カテゴリー】教育
【取り組み主体】個人
【取り組み形態】授業(ゼミナール活動含む)
【SDGsアイコン】04質の高い教育をみんなに