2025.03.13 Thu
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文学部・松原ゼミ
山本さん制作のドキュメンタリー
映像祭「TVF2025」で入賞

文学部ジャーナリズム学科・松原文枝ゼミで放送学を学ぶ山本華暖さん(3年次)が制作したドキュメンタリー作品が、東京ビデオフェスティバル2025(TVF)で入賞した。
TVFは、プロ・アマ不問、ジャンルやテーマ自由の「市民による市民のための映像祭」。16回目となる今回は国内外から95作品の応募があり、34作品が「TVF2025アワード」に選出された。松原ゼミからの入賞は4年連続。

松原ゼミでは、テレビ報道の分野で長年活躍する松原特任教授の指導のもと、身近な社会問題をテーマに映像作品を制作している。

山本さんの入賞作『街が消滅する』は、民間の有識者グループが将来の推計人口に基づき昨年公表した「消滅可能性自治体」がテーマ。「消滅可能性自治体は全国に700以上もあり、決して人ごとではない。この問題をより多くの人に知ってもらいたい」という思いから、父の故郷であり、人口の減少率が三重県内最大と報告された同県南伊勢町でカメラを回した。
高齢化・過疎化が進む「町のリアル」を丹念に追う一方で、町役場の職員に取材し、地域活性化に向けた行政の取り組みも積極的に伝えた。

制作にあたっては、プロが手がけたドキュメンタリーを徹底的に研究。画が単調にならないよう、ドローンによる空撮映像を加えたり、場面の順番を工夫したりするなど、構成にもこだわった。
企画から取材、編集まで、一人でこなした山本さん。約半年間に及んだ活動を振り返り、「直面している問題は深刻だが、風景の美しさやそこに暮らす人たちの温かさなど、その土地ならではの魅力に改めて気づくことができたし、表現できたと思う」と手応えを感じている。「卒業後はテレビ番組制作の道に進み、自分の思いやメッセージを多くの人と共有できる番組をつくりたい」と笑顔で語った。
20250313TVF2025入賞_02▲TVF2025アワードに作品が選ばれた山本さん
20250313TVF2025入賞_03▲入賞作『街が消滅する』の一場面

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