2025.03.07 Fri
ONLINETOPICS

地下鉄サリン事件30年フォーラム
学生の視点で報告

20250307地下鉄サリン事件30年フォーラム_01▲地下鉄サリン事件30年フォーラム
3月で発生から30年となる地下鉄サリン事件について、教訓や再発防止について考えるフォーラム「地下鉄サリン事件遺族の思いと法―30年の経過と教訓」(法学部法社会学ゼミ主催)が2月22日、神田キャンパスで開かれた。本学と玉川大学の学生による報告、被害者の会代表世話人の高橋シズヱさんとジャーナリストの江川紹子さんによる講話などがあり、事件の影響や今後の社会の在り方について、意見を交わした。

飯考行教授が指導する法社会学ゼミで学ぶ今村勝也さん(法3)が報告を行った。事件当時生まれていなかった大学生の視点から事件を調べ、被害者支援制度、被害者や遺族による刑事裁判への参加など、事件以降の法的な変化について述べた。
講話では、高橋さんが「社会をよくするため、被害者保護の制度充実のために発信し続けてきた」と30年に及ぶ活動について語った。江川さんは、オウム真理教による一連の事件を掘り下げた。
最後に、高橋さん、江川さん、今村さん、飯教授らによるパネルディスカッションが行われた。今村さんは「講話を聞き、刑事裁判の結審が終わりではないと考えさせられた。法社会学の観点からも継続して研究・検証していく必要がある」と語り、江川さんも「ぜひ若い皆さんが引き継いでいってほしい」と述べた。
20250307地下鉄サリン事件30年フォーラム_02▲法社会学の側面から発表した今村さん
20250307地下鉄サリン事件30年フォーラム_03▲これまでの活動を振り返った高橋さん
20250307地下鉄サリン事件30年フォーラム_04▲事件を掘り下げて解説する江川さん
20250307地下鉄サリン事件30年フォーラム_05▲本学や玉川大学の学生らが来場し、当事者の声に耳を傾けた

関連情報