2025.02.10 Mon
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経営・足代ゼミ
富士市のPR動画制作 市関係者に披露

20250205足代ゼミ_01▲生田キャンパスと富士市をつないで行われた報告会
経営学部の足代訓史ゼミでは、ビジネス構想力や問題解決力の修得を目的に、デジタルイノベーションやアントレプレナーシップについて学んでいる。今年度は、静岡県富士市と連携したPBL型活動を実施。3年次生13人が同市で実地調査(フィールドワーク)や取材・撮影を行い、チームごとに2本ずつ計6本の富士市のPR動画を制作した。

1月20日、生田キャンパスと富士市フィールドワークセンター「ふらりば」(※)をオンラインでつなぎ、完成した動画を市関係者らに披露した。

富士茶の認知度向上を目指したチームA(小野きらりさん、谷口黎明さん、名和玲奈さん、林修翔さん)は、「丁寧な暮らし」に憧れる若者をターゲットに設定。富士山という強力な地域ブランドを生かし、「ウイスキーやワインのように愉しむお茶」というコンセプトを前面に押し出した。

「悪天候で富士山を望めない日も富士市を楽しんでもらいたい」。チームB(網谷大翔さん、加藤紅さん、新屋秀年さん、瀧澤悠さん、羽太百花さん)は、「雨の日でも楽しめるカフェ巡り」をテーマに動画を制作した。取材した3店舗の店内や料理の映像に「忙しさの隙間に、贅沢を」「短い滞在が特別になる街」などの魅力的なコピーを添えた。

田子の浦港漁協食堂の活性化という課題に取り組んだのは、チームC(鵜野龍さん、大山玲奈さん、小川瑞葵さん、定山佳樹さん)。国の地理的表示(GI)保護制度の登録を受ける希少価値の高い「田子の浦しらす」を、富士山に日本一近い港で味わえるとアピールし、集客拡大を狙った。

各チームのメンバーは、「SNSに対応した短時間・縦型の動画にすることで若者への訴求力を高めた」「若者に親しまれているAI音声読み上げを活用した」などと制作のポイントを説明。市関係者からは「私たちが発信したいことを代弁してくれている」「実際の広報活動に使いたい」といった感想が寄せられた。
チームCの定山さんは、「現地に赴いての調査や撮影は日程的にも大変だったが、教室で学んだ理論を実践してみることで多くの気づきを得られた」と手応えを語った。

足代教授は、「学生たちは、さまざまな制約があるなかで一つのコンテンツを作ることの難しさを体感したと思う。活動を通じて得た学びを今後に生かしてほしい」と総括した。

※富士市フィールドワークセンター「ふらりば」 県内外の大学生がフィールドワークに取り組む際に利用できる活動拠点として2024年10月に開設。足代ゼミは、6月の整備検討会に参加して利用者視点で提言を行うなど、施設の立ち上げ支援に関わった。
20250205足代ゼミ_02▲チームAは富士茶の魅力を伝える動画を披露
20250205足代ゼミ_03▲「雨の日も富士市を楽しんでもらいたい」と語ったチームB
20250205足代ゼミ_04▲制作した動画のコンセプトを説明するチームC
20250205足代ゼミ_05▲「ふらりば」オープニングセレモニーに
参加した羽太百花さん(右から2番目)
=2024年10月27日

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