2024.12.25 Wed
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商・渡辺達朗ゼミ 冊子『能登の手 noto note』を刊行

商学部・渡辺達朗ゼミ生が能登半島を訪問し、そこで暮らす人々から聞いた話を冊子にまとめた。『能登の手 noto note』と題し、震災での被災の様子やそこからの再建、現在の思いなどを丹念に積み上げた。
渡辺ゼミは「地域と食のマーケティング」「SDGs」などをテーマにさまざまな活動をしている。今年度は大学近くの移動書店・ハリ書房とともに本に関するイベントを開催した。その売り上げを能登地震被災地に募金したことが、今回の取り組みの始まりだった。もっと能登半島のことを理解したいと、ゼミ生有志8人が、9月1日から2泊3日で、石川県輪島市、七尾市を訪問した。
渡辺ゼミは「地域と食のマーケティング」「SDGs」などをテーマにさまざまな活動をしている。今年度は大学近くの移動書店・ハリ書房とともに本に関するイベントを開催した。その売り上げを能登地震被災地に募金したことが、今回の取り組みの始まりだった。もっと能登半島のことを理解したいと、ゼミ生有志8人が、9月1日から2泊3日で、石川県輪島市、七尾市を訪問した。

話を聞いたのは、醤油店や酒店の経営者、漆職人など、現地で暮らし、商いを営む人々。当初の予定以外に、たまたま七尾の仮設商店街や出張輪島朝市で出会った人、甚大な被害を受けた旅館の女将さんに話を聞くなど、インタビューは7件に上った。
ゼミ生は被災地に足を踏み入れるのは初めて。「地震から8カ月経っても復興が進んでいる様子は感じられなかった。被災された方々にどこまで聞いていいのか、戸惑いはあった」と下司有紗さん。
しかし話を重ね、能登の人々の前向きさ、仕事に対する熱い思いに心を打たれた。「能登のことを忘れないで」。取材相手が語ったことばが忘れられない。「私たちの記憶を記録としてたくさんの人に伝えたい。能登の人の生の声を、広く知ってもらい、新たな支援につなげたい」と金子うららさんは語る。
夏期休暇明けには冊子にまとめることを決め、メンバーが分担して、インタビュー録音を何度も聞き返して語り口をそのまま文字起こし。推敲を重ね、レイアウトや表紙デザインなども担当した。11月には印刷まで終わらせた。吉田渉真さんは「本を作るのは初めての経験で、とにかく大変だった。けれど印刷された実物を手にして感動した」。
一同は「読んでくれた方が能登を身近に感じて、当時の記憶を呼び起こし、さらに深い関心を寄せるきっかけになれば」と願っている。また、「9月下旬には豪雨被害の追い打ちもあり、能登地震から1年たつ現在、あらためて支援が必要だ」と訴えている。
『能登の手』は一般販売はせず、募金してくれた人に提供する。1月6日から、神田キャンパス10号館1階のSENDAI-Kaffeeで関連イベントを開催する予定で、募金金額に応じて本のほか、輪島塗りの箸も提供する。
ゼミ生は被災地に足を踏み入れるのは初めて。「地震から8カ月経っても復興が進んでいる様子は感じられなかった。被災された方々にどこまで聞いていいのか、戸惑いはあった」と下司有紗さん。
しかし話を重ね、能登の人々の前向きさ、仕事に対する熱い思いに心を打たれた。「能登のことを忘れないで」。取材相手が語ったことばが忘れられない。「私たちの記憶を記録としてたくさんの人に伝えたい。能登の人の生の声を、広く知ってもらい、新たな支援につなげたい」と金子うららさんは語る。
夏期休暇明けには冊子にまとめることを決め、メンバーが分担して、インタビュー録音を何度も聞き返して語り口をそのまま文字起こし。推敲を重ね、レイアウトや表紙デザインなども担当した。11月には印刷まで終わらせた。吉田渉真さんは「本を作るのは初めての経験で、とにかく大変だった。けれど印刷された実物を手にして感動した」。
一同は「読んでくれた方が能登を身近に感じて、当時の記憶を呼び起こし、さらに深い関心を寄せるきっかけになれば」と願っている。また、「9月下旬には豪雨被害の追い打ちもあり、能登地震から1年たつ現在、あらためて支援が必要だ」と訴えている。
『能登の手』は一般販売はせず、募金してくれた人に提供する。1月6日から、神田キャンパス10号館1階のSENDAI-Kaffeeで関連イベントを開催する予定で、募金金額に応じて本のほか、輪島塗りの箸も提供する。



