2023.12.07 Thu
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大学院公開講座PART2
経済学研究科「アフターコロナの成長の息吹」

今日的な学問テーマについて、専門分野の講師が解説する「大学院公開講座」。文学研究科によるPART1に続き、11月から12月にかけて、PART2として経済学研究科による全4回の講座が開催された。
経済学研究科の統一テーマは「アフターコロナの成長の息吹」。日本を含む世界各国の地域で何が起きているのか、その実体経済をつぶさに見た上で、地域の過去、現在を十分に把握し、将来を展望した。各回のテーマは△鉄道と沿線の発展△地域戦略△インドの工業と農業△地域交通。

このうち第2回の11月17日には、石川県の馳浩知事(昭59文)と西垣淳子副知事を講師に迎え、「石川県の成長戦略」と題して行われた。

馳知事は、「行政の継続性に加えて、数十年後に想定される未来からバックキャスティング方式で今打つべき手を考えている」と述べ、重点テーマとして、デジタル行財政改革とカーボンニュートラルの推進を挙げた。西垣副知事は、デジタル戦略について詳しく解説。その一つである「オープンデータ活用による戦略作り」について、県に集約される観光のオープンデータを公開する石川県観光データ分析プラットフォーム「Milli」の事例を紹介した。隣接する福井県や富山県との連携も進んでおり、「全国でも類を見ない観光データ地域連携が実現する」との展望を示した。
20231207大学院公開講座_02▲石川県の馳知事と西垣副知事が
県の成長戦略について語った
最終回の第4回(12月1日)は中村吉明教授が地域交通の課題と今後について講演した。MaaS(マース:Mobility as a Service)について「クルマよりも広義なモビリティを用いてユーザーに円滑な移動を提供すること」と定義。その中でも過疎地域でのMaaSは社会的必要性が高い一方で、課題として利便性と収益性の確保をあげた。
昨今話題のライドシェアについては、現在例外的に認められている過疎地での実例を示し、「今後は事業の継続性が課題。採算性確保のため運賃の見直しや、事業主体の株式会社化、厳密に定められている運行区域の柔軟化を検討しなくてはいけない」と語った。都市部も含め、ドライバー不足、少子高齢化などの諸課題の処方箋として期待されており「ライドシェアを取り入れないと、日本の交通のサステナビリティ(持続可能性)の実現は難しい」とまとめた。
20231207大学院公開講座_03▲馳知事、西垣副知事の講演を熱心に聞く学生たち
20231207大学院公開講座_04▲地域交通の今後について話す中村教授

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