2023.08.08 Tue
ONLINETOPICS
異文化コミュニケーション学科公開講座
井上教授が古代メキシコ文明の魅力を解説

東京国立博物館で開催中の特別展「古代メキシコ―マヤ、アステカ、テオティワカン」(~9/3)をより深く楽しんでもらおうと、国際コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科が、「古代メキシコ文明への誘い」と題した公開講座を8月1日、神田キャンパスで開いた。メキシコ史が専門の井上幸孝教授が、マヤやアステカなどで知られる古代メキシコ文明の魅力を分かりやすく解説した。
「メキシコの古代文明」「メキシコの遺跡をめぐる」の二部構成で行われた。第1部では、メキシコを含む古代メソアメリカの特徴を、「石器の文明、トウモロコシ農耕」「天文学や数学の知識に基づく暦・文字」「複雑な宗教体系とさまざまな儀礼」と整理したうえで、先古典期(前2000~後200年)から古典期(後200~900年)、後古典期(後900~1521年)にかけての文明の歩みを説明した。「スペインによる征服で終えんを迎えたが、メソアメリカ先住民の文化は現在も存続している」とし、具体例として「死者の日」と呼ばれる祭礼などを挙げた。
第2部では、テオティワカン、パレンケ、チチェン・イツァといったメキシコを代表する遺跡の数々を豊富な写真とともに紹介。「メキシコは世界遺産大国。お気に入りの遺跡を見つけて、ぜひ現地を訪れてほしい」と語りかけた。
井上教授の講演を受け、東アジア文化が専門の土屋昌明教授が中国宗教史の観点からコメントを寄せて議論を広げた。世界の地域や文化を横断的に学ぶ異文化コミュニケーション学科らしい公開講座となった。
今回の講座は、2023年度千代田学に採択された「文化的多様性を持つ千代田区の国際性に関する調査・研究」(研究代表:土屋教授)の一環でもある。区内には数多くの国際的・文化的施設が存在するが、その一つであるメキシコ大使館とは、昨年度の千代田学でも連携してイベントを開くなど交流を重ねてきた。冒頭のあいさつで、根岸徹郎学部長とメキシコ大使館のバレリア・ソリス文化担当官は、日墨関係のさらなる深化に期待を寄せた。
「メキシコの古代文明」「メキシコの遺跡をめぐる」の二部構成で行われた。第1部では、メキシコを含む古代メソアメリカの特徴を、「石器の文明、トウモロコシ農耕」「天文学や数学の知識に基づく暦・文字」「複雑な宗教体系とさまざまな儀礼」と整理したうえで、先古典期(前2000~後200年)から古典期(後200~900年)、後古典期(後900~1521年)にかけての文明の歩みを説明した。「スペインによる征服で終えんを迎えたが、メソアメリカ先住民の文化は現在も存続している」とし、具体例として「死者の日」と呼ばれる祭礼などを挙げた。
第2部では、テオティワカン、パレンケ、チチェン・イツァといったメキシコを代表する遺跡の数々を豊富な写真とともに紹介。「メキシコは世界遺産大国。お気に入りの遺跡を見つけて、ぜひ現地を訪れてほしい」と語りかけた。
井上教授の講演を受け、東アジア文化が専門の土屋昌明教授が中国宗教史の観点からコメントを寄せて議論を広げた。世界の地域や文化を横断的に学ぶ異文化コミュニケーション学科らしい公開講座となった。
今回の講座は、2023年度千代田学に採択された「文化的多様性を持つ千代田区の国際性に関する調査・研究」(研究代表:土屋教授)の一環でもある。区内には数多くの国際的・文化的施設が存在するが、その一つであるメキシコ大使館とは、昨年度の千代田学でも連携してイベントを開くなど交流を重ねてきた。冒頭のあいさつで、根岸徹郎学部長とメキシコ大使館のバレリア・ソリス文化担当官は、日墨関係のさらなる深化に期待を寄せた。



