2022.09.08 Thu
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商・奥瀬ゼミ生考案の防災グッズが商品化
避難所生活での不便を「隠し干し」で解消

奥瀬ゼミ-かくしてほせるん▲商品を考案した奥瀬ゼミの3人
商学部・奥瀬喜之ゼミの新井義和さん、青山礼奈さん、塩澤千佳さん(いずれも4年次)が考案した目隠し付き洗濯物干しネット「かくしてほせるん」が商品化され、(株)ディーエイチシー、DHCStyle10月号(9月7日発行)にて発売された。

3人は、昨年出場した大学のゼミ対抗商品企画コンテスト「Sカレ(Student Innovation College)」でアイデアを提案、部門別1位に輝き商品化の権利を獲得した。

「かくしてほせるん」は、長期の避難所生活を想定し、人目を気にせず下着を干せるように開発した。上段で平干し、下段で縦干しができる二段構造で、洗濯物の乾きやすさと外からの見えにくさを両立させるため、複数の生地を使って製作するなど工夫した。
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▲避難所などで洗濯物の隠し干しができる「かくしてほせるん」
Sカレ終了後、販売する(株)ディーエイチシー(東京都港区)の担当者を交え、商品化に向けて具体的な検討を重ねてきた。塩澤さんは「一般販売を見据えたときにネックとなるコスト高の問題については、構造や生地、本体を吊るすためのS字フックなど、商品コンセプトの根幹に関わる部分は変えず、その他の仕様を見直すことで解決した。自分たちのこだわりとコストのバランスを取る作業は難しくもやりがいがあった」と話す。

学業や就職活動と並行しながらの作業は大変だったが、「アイデアや思いが形になることに喜びを感じながら取り組んだ」と青山さん。現在はプロモーション活動に注力しており、「避難所生活の経験がない人にも商品の有用性を知ってもらいたい」と、インスタグラムで防災に関する情報を発信する取り組みも新たに始めた。

リーダーの新井さんは「学生のうちに商品開発に携われて貴重な経験になった。私たちが考案した商品が、避難所などで不便を感じている人たちの助けになればうれしい」と話している。

「かくしてほせるん」はDHCオンラインショップで購入できる。

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