2026.03.30 Mon
人間文化学科トピックス一覧

【人間文化学科】学生インタビュー!4年間の学生生活や就職活動を語る

人間学部人間文化学科で学ぶ渡邉 綾子さん(4年次・福島県立福島東高校出身)。地域に寄り添う研究と4年間の学びを力に、建設業界で新たな一歩を踏み出す渡邉さんに、大学生活を振り返ってもらいました。
渡邉さん①
Q.石巻専修大学に入学したきっかけを教えてください
高校生の頃は、やりたいことが明確に決まっておらず、まずはさまざまな分野に触れながら、自分の関心や将来について考えたいと思い、進学を決めました。
石巻専修大学の人間文化学科では、異文化理解を深められるだけでなく、社会教育・社会福祉・心理学など、幅広い分野を横断的に学べる点に魅力を感じました。特定の分野に限らず、人や社会について多面的に学べる人間文化学科のカリキュラムは、そんな自分にぴったりだと考えました。
また、きめ細やかな教育体制で先生方との距離が近く、疑問に思ったことや興味を持ったことを気軽に相談できる環境が整っている点や、将来は宮城県での就職も視野に入れていたことから、石巻で学べる環境が自分に合っていると感じ、入学を決めました。
Q.入学した頃と比べて自分自身に変化はありましたか?あった場合、どんなことがきっかけで変わりましたか?
物事を自分で考えて主体的に行動できるようになりました。以前は周囲の意見に合わせたり、親に言われた通りに選ぶことが多く、自分で判断することに自信がありませんでした。しかし、大学生活の中で、履修登録や講義外の時間の使い方、金銭面の管理など、日々の決断を自分で行う機会が増えました。その積み重ねを通して、自分で選んだ行動には責任が伴うことを実感し、最後までやり遂げる姿勢が身についたと思います。

Q.4年間で一番力を入れて取り組んだことは何ですか?
ホテルのレストランでのアルバイトです。大学1年生から続けており、当初は人見知りで自分からお客様に声をかけることが苦手でした。しかし、先輩社員が丁寧な接客でお客様を笑顔にする姿を見て、自分もお客様を笑顔にしたいと思うようになり、少しずつ自分から声をかけるよう心がけました。
失敗を重ねながらも経験を積む中で、お客様から「話していて楽しかった」と声をかけていただけることもあり、自分の成長を実感することができました。

Q.4年間続けてきたこの経験は、今後の進路や仕事にどう生かせると思いますか?
先輩社員との関係づくりや、協調性・チームワークの大切さを学びました。私は競い合うよりも、周囲と協力しながら仕事を進めるタイプで、レストランでのアルバイトでは、料理を運ぶスタッフを手伝ったり、注文を受けている人の近くで料理提供の準備をしたりと、自然とサポート役に回ることを意識していました。
こうした経験から、自分は前に立って引っ張るよりも、裏から支える事務的な仕事のほうが向いているのではないかと感じるようになりました。今後は、これまで培ってきた協調性を生かし、サポート役としてチームを支える働き方をしていきたいと考えています。

Q.学業以外で力を入れて取り組んだことがあれば教えてください。
茶道部での活動です。部長として、日々の稽古に加えて、活動計画書の作成や部費の管理など、部の運営全般を担ってきました。茶道を通して、四季を映し出す銘の奥深さや、相手をもてなす情感を学びました。
また、一つ一つの所作に込められた意味を知ることで、美しい所作や心構えを身につけることができました。これらの経験から得た「一期一会の精神」や、「物事を多角的に捉える視点」を、今後も大切にしていきたいと考えています。



就職活動について(内定先:株式会社大林組)

Q.就職活動を開始したのはどのくらいの時期ですか?
3年次の夏頃です。当初は就きたい職種や業界が明確ではなかったため、幅広く業界研究を行い、さまざまな企業の説明会に参加していました。

Q.第一志望の企業はどのように選びましたか?
大林組の現場見学会に参加した際、自分が抱いていたイメージ以上に面白く、多くの人が協力しながら一つのものをつくり上げていく姿に強く惹かれました。企業研究や見学会を通して、同社がどのような建物づくりに携わっているのかを具体的に知る機会が多く、企業理解を深められていたことが大きな決め手となりました。
さらに、ジョブローテーション制度により、支店や現場で段階的に経験を積める環境が整っており、自分のペースで成長できると感じたことも理由の一つです。
就職活動では、チームワークを生かして働けることや社会貢献度の高さ、入社後も成長し続けられる環境を重視しており、これらの点から第一志望として大林組を選びました。

Q.就職活動を振り返って苦労した点を教えてください。
面接です。緊張しやすい性格のため、面接では言葉がうまく出てこない場面がありました。そのため、進路支援室の方にサポートしていただき、模擬面接を重ねながら、話し方の癖を教えていただいたり、エントリーシートの添削、想定される質問など、丁寧に指導していただきました。
高校も大学も筆記試験で受験してきたため、面接はほぼ初めてでしたが、メールの書き方や部屋への入り方といった基本から教えていただき、少しずつ自信を持てるようになりました。こうした支援のおかげで、自分の課題を一つひとつ見直し、成長を実感することができました。

Q.卒業後の目標を教えてください。
大学卒業後は、学び続ける姿勢を大切にしながら業務に取り組みたいと考えています。建設業界や会社の業務について積極的に知識を吸収し、正確で丁寧な仕事を心がけることで、自分自身の成長につなげていくことが目標です。
また、事務職として現場や部署を支える立場だからこそ、チームの一員として自分の役割を責任をもって果たし、信頼される社会人になりたいと思っています。


研究について

Q.所属の研究室と選んだ理由を教えてください。
高橋幸准教授の「社会学研究室」に所属しています。
社会学に強い関心があり、子ども家庭支援論(子どもの貧困や虐待を扱う授業)を受講したことをきっかけに、ゼミ選びの際には、障がい児に関する分野にも興味を持つようになりました。先輩にそのテーマを研究している方がいると聞いたことや、高橋幸先生の「社会調査の基礎」の授業で関心がさらに深まったことから、自分の興味に最も合い、深く探求できると感じ、高橋ゼミを選びました。

Q.卒業研究のテーマと内容を教えてください。
テーマは「石巻におけるヤングケアラーの実態調査と支援の課題―見えにくいケアの実態と支援体制のギャップ―」 です。
子どもがケアラーとなることで、学校生活や健康面にどのような影響が生じるのかを明らかにしたいと考え、このテーマを研究しました。

Q.卒業研究を通して、新たに分かったことや理解が深まった点を教えてください。
介護を担う子どもたちは、その負担が学業・生活・健康に多面的な影響を及ぼしていることが分かりました。特に、長時間のケアによって睡眠不足や体調不良、学習時間の不足につながっている傾向がみられました。また、世話を担う児童生徒は相談経験が少なく、困難を抱えていても支援につながりにくい状況にあることが示唆されました。
現在、ヤングケアラー支援は主に学校を起点として実施されていますが、本人たちは学校で自分の状況を積極的に語ろうとしない傾向があります。そのため、学校が支援の窓口となっている現状では、当事者が安心して思いや状況を表出できる環境づくりが十分とはいえないと感じました。
今後は、ヤングケアラーが学校という場において抱える心理的な壁を軽減し、無理なく支援につながるための仕組みづくりが必要だと理解しました。


【指導教員・高橋 幸准教授からのメッセージ】
授業もアルバイトも、渡邊さんは4年間コツコツと努力を重ねてきました。
ゼミでの議論では、ふんわりとした柔らかな雰囲気を持ちながらも、いつも的確な分析視点を示し、重要な情報を提供してくれました。そのコメントや社会観察からは、私自身も学ぶことが多くありました。
また、就職活動での失敗談や成功談を、必要に応じて後輩たちに気さくに教えてくれたことも、良い刺激になったと感じています。
卒業研究では、ヤングケアラーがおかれている困難について、多くの文献や資料、記事を読み込み、その上で石巻でのヤングケアラーに関する取り組みについても丁寧に調べ上げてくれました。
フィールドワークではいくつかの困難があり、就職活動等の忙しさと重なって大変な時期もあったと思いますが、最終的には素晴らしい卒業論文に仕上げてくれました。コツコツと取り組み、目標を達成するという、この4年間で積み上げ磨いてきた力を自信の基盤として、社会人になってからもぜひご活躍なさってください。
渡邉さんと高橋先生①▲高橋准教授と渡邉さん
Q.最後に、石巻専修大学の魅力を教えてください。
石巻専修大学の魅力は、きめ細やかな教育による先生との距離の近さです。授業中はもちろん、授業外でも気軽に質問や相談ができる環境があり、自分の興味や関心を深めながら主体的に学ぶことができます。先生方はとても親切で、学生一人ひとりに丁寧に向き合ってくださいます。また、文系・理系を問わず多様な学部がそろっているため、他学部の学生との交流を通して、今まで知らなかった分野に触れる機会も多くあります。
このような経験を通して、新たな興味・関心を見つけたり、異なる視点や考え方を身につけることができるのも、石巻専修大学ならではの良さだと感じています。