2026.02.24 Tue
人間文化学科トピックス一覧
【人間文化学科】2025年度卒業論文・研究報告会を開催
1月29日、5号館にて人間学部人間文化学科の「卒業論文・研究報告会」が開催されました。
当日は「異文化理解・芸術文学コース」と「地域社会支援コース」に分かれて、1年かけて取り組んだ卒業論文の内容について発表が行われました。発表は1人当たり15分(報告11分+質疑応答4分)の持ち時間で、各自が研究の動機や調査内容、その結果などを報告しました。
質疑応答では、教員だけでなく参加した学生からも質問や意見が寄せられ、活発な意見交換が行われました。
当日は「異文化理解・芸術文学コース」と「地域社会支援コース」に分かれて、1年かけて取り組んだ卒業論文の内容について発表が行われました。発表は1人当たり15分(報告11分+質疑応答4分)の持ち時間で、各自が研究の動機や調査内容、その結果などを報告しました。
質疑応答では、教員だけでなく参加した学生からも質問や意見が寄せられ、活発な意見交換が行われました。
△報告会当日の教室の様子
△学生や教員から活発に質問が寄せられました
<発表した学生の感想>
■姜 岳仁さん(人間学部人間文化学科4年次・暁星国際高等学校 出身)
①卒業論文のテーマ、内容を教えてください
■姜 岳仁さん(人間学部人間文化学科4年次・暁星国際高等学校 出身)
①卒業論文のテーマ、内容を教えてください
テーマ「台湾BL映画における表現の変化―同性婚合法化が物語の展開・結末に与える影響―」
2019年の台湾における同性婚合法化を境に、BL映画の物語構造や語りの視点がどのように変化したのかを分析しました。
具体的には、合法化以前の3作品(『GF*BF』など)と、合法化以後の3作品(『ザ・ティーチャー』など)を取り上げ、「関係がどのように崩れ、結末で何が残るのか」を軸に比較考察を行いました。
②そのテーマを選んだ理由は何ですか?2019年の台湾における同性婚合法化を境に、BL映画の物語構造や語りの視点がどのように変化したのかを分析しました。
具体的には、合法化以前の3作品(『GF*BF』など)と、合法化以後の3作品(『ザ・ティーチャー』など)を取り上げ、「関係がどのように崩れ、結末で何が残るのか」を軸に比較考察を行いました。
BL映画の中で描かれる恋愛や人間関係が、社会制度の変化とどのように結びついているのかに強い関心を持ったためです。
台湾はアジアで初めて同性婚を合法化した地域であり、その社会的変化が映画表現にどのような影響を与えたのかを考察することは、文化研究としても意義があると考えました。また、BL映画というジャンルは関係性が物語の中心になりやすく、社会制度との関係性を分析する対象として適していると感じたことも理由の一つです。
③卒業論文を書く中で苦労したことは何ですか?
台湾はアジアで初めて同性婚を合法化した地域であり、その社会的変化が映画表現にどのような影響を与えたのかを考察することは、文化研究としても意義があると考えました。また、BL映画というジャンルは関係性が物語の中心になりやすく、社会制度との関係性を分析する対象として適していると感じたことも理由の一つです。
最も苦労した点は、作品の感想や個人的な解釈に留めず、研究として分析へ落とし込むことでした。特に「物語構造」や「語りの視点」といった抽象的な概念を、具体的なシーンや構成と結びつけて説明する作業には時間がかかりました。
また、発表用スライドと論文本文の内容を整合させる作業や、言葉の選び方を何度も修正する過程も大変でしたが、その分、自分の考えを整理する力が身についたと感じています。
④発表を振り返ってみての感想を教えてください
発表を終えて、自分の研究を他者にわかりやすく伝えることの難しさと面白さの両方を実感しました。スライドの構成や原稿を何度も見直す中で、「自分の研究で何を伝えたいのか」を改めて深く理解することができたと思います。
また、先生からの指摘を通して、研究は一人で完結するものではなく、対話を通じて磨かれていくものだと感じました。
⑤今後の目標、後輩たちへのメッセージをお願いします
今後は、これまで学んできた文化・映画・物語分析の視点を活かしつつ、社会や人間関係を多角的に捉える力をさらに伸ばしていきたいと考えています。
後輩の皆さんには、「最初から完璧なテーマや答えを見つけようとしなくて大丈夫」と伝えたいです。悩んだり迷ったりしながらも、自分が本当に気になる問いを掘り下げていくことが、最終的に最も納得のいく研究につながると思います。
また、発表用スライドと論文本文の内容を整合させる作業や、言葉の選び方を何度も修正する過程も大変でしたが、その分、自分の考えを整理する力が身についたと感じています。
④発表を振り返ってみての感想を教えてください
発表を終えて、自分の研究を他者にわかりやすく伝えることの難しさと面白さの両方を実感しました。スライドの構成や原稿を何度も見直す中で、「自分の研究で何を伝えたいのか」を改めて深く理解することができたと思います。
また、先生からの指摘を通して、研究は一人で完結するものではなく、対話を通じて磨かれていくものだと感じました。
⑤今後の目標、後輩たちへのメッセージをお願いします
今後は、これまで学んできた文化・映画・物語分析の視点を活かしつつ、社会や人間関係を多角的に捉える力をさらに伸ばしていきたいと考えています。
後輩の皆さんには、「最初から完璧なテーマや答えを見つけようとしなくて大丈夫」と伝えたいです。悩んだり迷ったりしながらも、自分が本当に気になる問いを掘り下げていくことが、最終的に最も納得のいく研究につながると思います。
①卒業論文のテーマ、内容を教えてください
テーマ「子ども食堂が持続するために―ひのこ子ども食堂の事例―」
石巻で活動する「ひのここども食堂」を対象に、石巻市における女性・子ども支援の現状と課題を明らかにすることを目的としました。
調査は、同団体へボランティアとして参加しながらの継続的な参与観察と、代表者へのインタビュー調査を用いて実施しました。
②そのテーマを選んだ理由は何ですか?
もともと女性支援や子ども支援に関心があったことが、今回のテーマを選んだきっかけです。
私は幼い頃から父が単身赴任で家を空けていることが多く、母がひとりで苦労している姿を間近で見てきました。そうした経験から、ひとりで頑張る女性や支援を必要とする子どもたちの力になりたいという思いがあり、子ども食堂をテーマに選びました。
フィールドワーク先である「ひのこ子ども食堂」には、同じゼミナールの先輩から紹介していただき訪れることになりました。そこでの支援のあり方や活動の目的に深く感銘を受け、卒業論文のテーマにすることを決めました。
③卒業論文を書く中で苦労したことは何ですか?
主観的になりすぎないよう意識することです。
調査先には大学3年生の頃からフィールドワークで関わっていたため、「ひのこ子ども食堂」は私にとって単なる調査対象ではなく、自分の居場所のように感じる場になっていました。
そのため、調査内容をまとめる際に主観的な意見が多くなってしまい、広報のような内容になってしまった場面もありました。客観性を保ち、先行研究との比較を行うにあたって、正確で具体的な情報を私情を挟まずに記述することに苦労しました。
④発表を振り返ってみての感想を教えてください
うまく発表できるか、データは十分か、そもそも自分の卒論に関心を持ってもらえるのか――正直、緊張と不安でいっぱいでした。
それでも、これまで積み重ねてきた努力を信じて臨んだことで、自信を持って堂々と発表することができました。
当日は、調査先である「ひのこ子ども食堂」の代表の方も来てくださり、発表後には「調査してくれてありがとう。素晴らしい発表だった」と声をかけていただきました。
まだやれることがあったのではないかと振り返って後悔することもありますが、大学4年間の集大成として、自分の力を最大限に発揮できた発表だったと思います。
➄後輩たちへのメッセージをお願いします
卒論は、これからの自分に確実に生かされ、今の自分が思っている以上に、価値観や人生を変えるきっかけになり得るものだと思います。応援しています!
調査は、同団体へボランティアとして参加しながらの継続的な参与観察と、代表者へのインタビュー調査を用いて実施しました。
②そのテーマを選んだ理由は何ですか?
もともと女性支援や子ども支援に関心があったことが、今回のテーマを選んだきっかけです。
私は幼い頃から父が単身赴任で家を空けていることが多く、母がひとりで苦労している姿を間近で見てきました。そうした経験から、ひとりで頑張る女性や支援を必要とする子どもたちの力になりたいという思いがあり、子ども食堂をテーマに選びました。
フィールドワーク先である「ひのこ子ども食堂」には、同じゼミナールの先輩から紹介していただき訪れることになりました。そこでの支援のあり方や活動の目的に深く感銘を受け、卒業論文のテーマにすることを決めました。
③卒業論文を書く中で苦労したことは何ですか?
主観的になりすぎないよう意識することです。
調査先には大学3年生の頃からフィールドワークで関わっていたため、「ひのこ子ども食堂」は私にとって単なる調査対象ではなく、自分の居場所のように感じる場になっていました。
そのため、調査内容をまとめる際に主観的な意見が多くなってしまい、広報のような内容になってしまった場面もありました。客観性を保ち、先行研究との比較を行うにあたって、正確で具体的な情報を私情を挟まずに記述することに苦労しました。
④発表を振り返ってみての感想を教えてください
うまく発表できるか、データは十分か、そもそも自分の卒論に関心を持ってもらえるのか――正直、緊張と不安でいっぱいでした。
それでも、これまで積み重ねてきた努力を信じて臨んだことで、自信を持って堂々と発表することができました。
当日は、調査先である「ひのこ子ども食堂」の代表の方も来てくださり、発表後には「調査してくれてありがとう。素晴らしい発表だった」と声をかけていただきました。
まだやれることがあったのではないかと振り返って後悔することもありますが、大学4年間の集大成として、自分の力を最大限に発揮できた発表だったと思います。
➄後輩たちへのメッセージをお願いします
△研究成果を発表する姜さん
△研究成果を発表する岡野さん
学生の卒業論文・研究テーマの一覧
<異文化理解・芸術文学コース>
・蟻族から寝そべり族へ~中国の若者たちが直面する社会変化とその背景~
・台湾BL映画における同性婚合法化前後の表現の変化
・「学区房」から見る中国の教育格差について
・星新一『きまぐれ指数』の物語構造分析
・美的鑑賞対象としての日本刀
・美術と死―西洋絵画における死をめぐる主題
・ヒッピーが求めた理想とその衰退―ドラッグを中心に
・ヒップホップ・ファッション―闘争美学と「サンプリング」的手法からみるヒップホップの服飾表現と特性―
・中学生の語彙学習におけるテスト効果―書字中心の学習法との比較―
<地域社会支援コース>
・東日本大震災後の養殖業の変化と課題―南三陸町戸倉地区波伝谷を事例に
・子ども食堂が持続するために―ひのこ子ども食堂の事例
・地域コミュニティの影響力―利府町葉山を事例に
・東日本大震災で津波から逃げなかった人々が見た景色―これからの津波被害で犠牲者を出さないために
・漁業分野におけるインドネシア人移住労働者受け入れの維持構造と持続的発展―石巻漁業を中心に
・夫婦の会話行動が関係満足度に与える影響の調査
・石巻におけるヤングケアラーの実態調査と支援の課題―見えにくいケアの実態と支援体制のギャップ―
・聖地巡礼とその聖地で行われているまちおこし
・高齢者にとってのゲームの意味~eスポーツの活動と「居場所」としての役割~
・文化財の保全と観光の両立
・産業遺産の観光資源化による地域振興の可能性と課題-旧摩耶観光ホテルを事例に
・アイドルグループがもたらす経済効果
<異文化理解・芸術文学コース>
・蟻族から寝そべり族へ~中国の若者たちが直面する社会変化とその背景~
・台湾BL映画における同性婚合法化前後の表現の変化
・「学区房」から見る中国の教育格差について
・星新一『きまぐれ指数』の物語構造分析
・美的鑑賞対象としての日本刀
・美術と死―西洋絵画における死をめぐる主題
・ヒッピーが求めた理想とその衰退―ドラッグを中心に
・ヒップホップ・ファッション―闘争美学と「サンプリング」的手法からみるヒップホップの服飾表現と特性―
・中学生の語彙学習におけるテスト効果―書字中心の学習法との比較―
<地域社会支援コース>
・東日本大震災後の養殖業の変化と課題―南三陸町戸倉地区波伝谷を事例に
・子ども食堂が持続するために―ひのこ子ども食堂の事例
・地域コミュニティの影響力―利府町葉山を事例に
・東日本大震災で津波から逃げなかった人々が見た景色―これからの津波被害で犠牲者を出さないために
・漁業分野におけるインドネシア人移住労働者受け入れの維持構造と持続的発展―石巻漁業を中心に
・夫婦の会話行動が関係満足度に与える影響の調査
・石巻におけるヤングケアラーの実態調査と支援の課題―見えにくいケアの実態と支援体制のギャップ―
・聖地巡礼とその聖地で行われているまちおこし
・高齢者にとってのゲームの意味~eスポーツの活動と「居場所」としての役割~
・文化財の保全と観光の両立
・産業遺産の観光資源化による地域振興の可能性と課題-旧摩耶観光ホテルを事例に
・アイドルグループがもたらす経済効果
なお、発表会の終了後には、中国へ留学した姜岳仁さんと、台湾への短期プログラムに参加した亀山暖さんによる報告会も行われ、現地での学びや経験について貴重なお話を伺うことができました。
▲中国留学について発表する姜さん
▲台湾での活動内容を報告する亀山さん- 人間文化学科の様子については、ぜひ学科公式Instagramもご覧ください。