2024.05.07 Tue
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【理工学研究科】大学院生の研究課題が笹川科学研究助成に採択されました

 

理工学研究科生命科学専攻の海洋ベントス学研究室(研究指導教員:阿部 博和 准教授)に所属する大見川 遥さんと小田 晴翔さん(大学院修士課程1年)の研究課題が、公益財団法人日本科学協会が実施する「2024年度笹川科学研究助成」に採択されました。

0507②▲「研究奨励の会」後に開催された「研究者交流会」に出席する小田晴翔さん(左)と大見川遥さん(右)
笹川科学研究助成は、大学院生を含む35歳以下の若手研究者を対象に、課題の設定が独創性・萌芽性をもつ研究、発想や着眼点が従来にない新規性をもつ研究を支援する研究助成制度であり、発想や着想に意外性のある研究を掘り起し、科学・技術研究の振興を図ることを目的としています。
大見川 遥さんと小田 晴翔さんは、学術研究部門の生物系の区分で以下の研究課題について申請を行い、研究助成対象者に選ばれました。
【研究課題名】
大見川 遥「海のダンゴムシはなぜ丸くなるのか?」
小田 晴翔「すね毛×脚タップ=クロベンケイガニ:形態から考える社会行動の進化」

今回の申請件数は全体で1,395件、採択数は307件。生物系の区分では、申請件数が714件、採択数が156件で、採択率は22%でした。
【大見川 遥さんのコメント】
2024年度笹川科学研究助成に採択していただき、大変うれしく思っています。私は、等脚類(ダンゴムシの仲間)がダンゴムシのように球体化する種とワラジムシのように球体化しない種になぜ分かれた、その理由を解明したいと思っています。その第一歩として、海に生息し球体化するという特徴を持つコツブムシ類(「海のダンゴムシ」)を研究材料として、球体化行動の意義について卒業研究で取り組んできました.今後は海だけではなく陸上にも範囲を広げ、より発展した研究を展開していくつもりです。

【小田 晴翔さんのコメント】
今回、大学のキャンパス内にも生息するクロベンケイガニに関する研究で笹川研究助成に採択していただきました。自分の研究内容と研究計画が評価され、期待されているということなので、大変うれしく思っています。採択された研究課題は、クロベンケイガニで顕著に発達している「すね毛」という形態的特徴とクロベンケイガニに特異的な社会行動である「脚タップ」に着目し、その関連性について初めて検証しようとする研究内容となっています。取り組む内容が多い研究計画となっていますが、期待に応えられる成果を上げられるよう、助成決定に慢心せずに精進していきます!
大見川 遥さんと小田 晴翔さんには、4月19日にANAインターコンチネンタルホテル東京で開催された「2024年度研究奨励の会」において、助成決定通知書が授与されました。
0507①▲「研究奨励の会」で授与された助成決定通知書を手にする大見川遥さん(左)と小田晴翔さん(右)
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