2023.05.18 Thu
教育TOPICS

【いしのまき学】「誇れる石巻を目指して」石巻市長講義

本学では、学部1年次全員を対象にした「いしのまき学」を開講しオムニバス形式で授業を行っています。毎回、実務経験のある複数の講師を招き、石巻圏域の歴史・文化・社会について、さまざまな角度から理解を深めています。(詳細は以下のとおり

4月19日(水)は、マルホンまきあーとテラス(石巻市複合文化施設)大ホールで石巻市の齋藤正美市長による講義「誇れる石巻を目指して~石巻に住んで良かったと思えるまちづくり」を行いました。

ishinomakigaku_3▲マルホンまきあーとテラスで行いました
ishinomakigaku_1▲学生に熱い思いを語る齋藤市長
齋藤市長は、入学したばかりの約200人の学生に対し、「石巻以外の地域から来た皆さんに石巻を第二の古里にしてほしい」と呼びかけ、「石巻川開き祭り」などの地域イベントに「ひとりでも多くの参加を期待している」と熱く語りました。
また、石巻市の誇れるまちづくりに向けた6つの柱を紹介。石巻市が地域活性化や課題解決に向けて重点的に取り組んでいる内容について丁寧に解説しました。
ishinomakigaku_4▲真剣に話を聞く1年次生 
ishinomakigaku_5▲石巻市が取り組む6つの柱を説明
【参加した学生の感想】
Ⅰ「石巻市の誇れるまちづくりに向けた6つの柱」ついて分かったこと、考えたこと

「全ての世代が生きがいを持って活躍できるまちづくり」に関して
  • 石巻市が被災地であることは知っていましたが、復興に向けて熱心に様々な取り組みを行っていることは初めて知りました。地域住民などの協力でたくさんの工夫がされており、活発にまちづくりに取り組んでいる市だと分かりました。
  • 市長の気さくな人柄が分かり、誰一人として残さないようにさまざまな世代が進んで活動したくなるような企画や交流があることが分かりました。石巻に来て、まだ1か月くらいですが、私もイベントに参加してみたいと思いました。支援活動にも積極的に参加し、他の人も参加してみたいと思うような活動したいと思います。
  • 私は石巻出身ですが、今まで伝統行事について深く考えたことはありませんでした。市長の講義で伝統行事にはそれぞれ開催する意図や地域住民の思いがあることを知り、市民みんなで作りあげる素晴らしさを感じました。特に小さい頃から知っている「石巻川開き祭り」は、市民が一体となるすごいお祭りだと感じました。100回記念楽しみです。
  • 「全ての世代が生きがいを持って活躍できるまちづくり」に多くの市民が関わっていることがわかりました。また、「石巻川開き祭り」に本学の学生も参加していることを知りました。とても楽しそうなのでぜひ参加したいと思いました。石巻は自然も豊かで、特に神割崎自然公園が魅力的なので一度行ってみたいです。齋藤市長のお話を聞いてもっと石巻について知りたいと思いました。
  •   「安全・安心なまちづくり」に関して
  • 「災害に強い道路のネットワークの構築」の話を聞いて、石巻市は、東日本大震災の経験をいかした対策を練っていることを知りました。今回、石巻市について深く知ることができ、安全なまちづくりについて考える機会になりました。また、学生消防団員に学生が参加する事によって学生と地域の繋がりがより濃くなると感じました。 復興は進んでいるものの震災前と同じように作ることはすごく厳しいと思います。 だからこそ、 私たち若者がどんな風にこれからの石巻を盛り上げていくかを考えることが一番大切だと思いました。 私は石巻市に引っ越してきた際、地区のハザードマップを頂きました。このように日ごろから積極的に災害について考えることで、いざという時に行動が出来るのだと考えます。
  • 私が大学進学において、大きな不安を感じていたのは津波などの災害です。東日本大震災があったように、在学中に災害があったらと思うと不安を感じますが、市長の話で石巻中央排水ポンプ場や石巻市南浜マリーナ、災害に強い道路などについて知り、不安を取り除くことができました。
  • 2011年の震災を仙台で経験し、石巻に引っ越して来る際にも気になっていましたが、市長の話を聴いて震災の時に実際に被害が大きかったものや船の係留や道路整備について具体的に災害対策がなされていることが分かりました。もしもの時に備え私自身も避難マップ等の確認や緊急用具を揃えるなど日ごろから対策したいと思いました。
  • 「人口減少対策と地域コミュニティの強化」に関して
  • 人口減少と地域コミュニティの強化の対策として、子育てなどに関する手厚い支援や明確な数値目標を掲げた学力向上プランの策定、実践など、具体的な目標を持って取り組んでいることが分かり、さまざまな市民の声に応えながら変えていくことが大切なのだと分かりました。
  • 石巻市はこんなにも新しいことに取り組んでいるのかと感銘を受けました。紹介していただいたお祭りやマラソンなどの取り組みを認知しておらず、まだ石巻市について知らないことが多いなと思いました。だからこそ、もっと知りたいとも思いましたし、この素敵な取り組みをまだ知らない方々に広めて、知ってほしいと思いました。
  • 今回の授業で石巻市の魅力をたくさん知ることができました。私は県外出身で地元では人口減少が問題になっています。高校生の時にはそのための対策を考え、それについての調べ学習を行いました。石巻市は数々の祭りやイベント、子育て支援などを行い、人口減少対策や地域コミュニティ強化を行っていることを知り、魅力的な政策が多いと感じます。これらの対策が実り、さらに人口が増えるといいなと思いました。
  • 「産業の発展と雇用創出」に関して
  • 石巻の自然に恵まれたフィールドを有効活用することで、石巻を盛り上げていることがわかりました。
  • 「物流拠点の形成と 新たな観光の構築」に関して
  • 北上川から見た夜景やヨシ原を初めて知りました。探してみれば他にも観光スポットになりえるものがあるかもしれないと興味を持ちました。
  • 大型客船等を石巻に誘致することで、世界の人々にも石巻を知ってもらうことができると思いました。これができるのは、港町として栄えている石巻であるからこそだと感じました。
  • Ⅱ「誇れるまちづくり」に向けて必要なこと、大切なこと
  • 大切だと思うことは、地域の活動に積極的に参加をしていくこと。石巻に住んでいる人はもちろん、住んでいない人も石巻専修大学の学生であれば、石巻は第二の拠点であるため、全員がまちづくりに協力することでより明るいまちになっていくと思います。さまざまな活動に参加して交流を深めたら石巻の力になれるのではないかと考えました。
  • 全世代が協力して過疎化の対策など、地域活性化に向けたさまざまな活動に取り組んでいくことが大切だと思いました。一部の限られた人だけではなく、大人から子供まで幅広い人たちに協力をしてもらい全世代で活性化に向けて活動していくことが大事だと考えます。協力することにより人々の親交が増え、世代をまたいで取り組むことは個人にとっても良い経験になると思います。
  • 住民一人一人が石巻市についての情報を知り、強みをどう活かしていくか、どう改善して行くかを幅広い年齢層の人たちが考える必要があると思いました。学生、大人、高齢者と区切ってしまうと新たな視野を閉じることになってしまうので積極的に地域行事を行って多くの人達が関わる場を設け、誰もが意見を主張しやすい環境を作る必要があると思いました。
  • 市長もまちづくりに必要なのは市民みんなの協力とおっしゃっていましたが、高齢化が進む中、私たち若者世代が積極的に地域に協力し、市民を先導していき、今度それを未来の世代にも継承していくことが大切だと思いました。
  • 今回の授業を受けて石巻市が「誇れるまちづくり」に向けた様々な取り組みをしていることが分かりました。すでに誇れるまちになっているのではないかとも感じましたが、このような様々な取り組みをしていても私のような県外に住んでいる人には、まだ石巻市がどんなところで、どのような魅力があるのかという情報が浸透していないと思うので、県外の人にも石巻市の魅力をメディアなどの宣伝を通してもっとアピールし、観光客を呼び込み、そこから移住者を増やしていくことによって課題とされている「人口減少」が改善され、今より更に「誇れるまちづくり」を進めていくことができるのではと考えました。
  • ◆令和5年度「いしのまき学」開講予定(日程・内容・講師)
    4/26
    東日本大震災からの大学の取組と地域社会連携 尾形孝輔(石巻専修大学事務部)
    5/10
    石巻市の取組と課題 高橋秀和(石巻市政策企画課)
    5/17 
    石巻と地域メディア 山口紘史(石巻日日新聞社)
    5/24
    石巻の歴史 大島幹雄(石巻学プロジェクト)
    5/31 
    石巻の自然環境 平井和也(石巻・川のビジターセンター)
    6/7 
    石巻市博物館ミュージアム・トーク 佐藤麻南(石巻市博物館)
    6/14 
    石巻で働く 松本裕也(フィッシャーマン・ジャパン)
    6/21 
    石巻を遊ぶ―川開き祭について 毛利広幸(石巻商工会議所)
    6/28 
    石巻の街づくり 木村仁(街づくりまんぼう)
    7/5 
    石巻の人づくり 千葉均(ポプラ社)
    7/12 
    SDGsが抱える課題/石巻が抱える課題を考える 遠藤郁子、横江信一(石巻専修大学教員)
    7/19 
    SDGs未来都市いしのまきの実現に向けて 横山泰治(サステナブルコミュニティ共創機構)
    7/26 
    総括-石巻というフィールドでわたしたちができること 遠藤郁子、横江信一(石巻専修大学教員)

    ishinomakigaku_2▲6月7日も「まきあーとテラス」で実施する予定です